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3件
山怪朱 山人が語る不思議な話
著者 田中 康弘
近代化する社会の中で、消えゆく「山怪」たちを追う!
現代の遠野物語として話題になった「山怪」シリーズ、新章が始まる。
北は北海道から南は宮崎県まで。
山に生きる人々が遭遇した奇妙で不思議な、ときに恐ろしい体験とは。
■内容
はじめに 消えゆく山怪を追う
I妖しの森
(高尾山)蛸杉仙人/呼ばれる人/白い着物の女
(奥多摩)小さなキツネが住みつく家/闇女
(秩父丹波山系)白い犬と不思議な人/守られる人/大蛇と火の玉
(西上州)大漁に気をつけろ/恐ろしいヤマカガシ/楽しい遠足/二度と行かない/電報配達人/妙義山中之嶽神社
(奥利根)白目を剥く女/彷徨えるテント/何故そんな所にいるの?
(越後・魚沼)蛇が飛ぶ跳ぶ/奇妙な人?たち/異獣/あなたはどなた/肖像画
(信州・戸隠)テントの中と外/時空のゆがみ
II静寂の山
(北海道・松前半島)羆撃ちの経験/松前半島の狐狸/行者と石版/熊穴ホテル/変わらぬ叫び声
(白神山地・目屋)罠と黒蛇/マタギvs狸/西目屋村/神様の地/足のある魚
(白神山地・藤里町)謎の電話/田んぼの中、雪の中/下りか?登りか?/山奥の出来事/頭を蹴飛ばすタマシイ/ゴミソと川流れ
(南蔵王・七ヶ宿町)狐と蜻蛉爺/小さなおじさん/錫杖の音と裏山の騒ぎ/友の帰還
(奥会津)マタギの体験/会津の狐
(飯豊連峰)飯豊連峰に潜むモノ/何でも大きい?/山の現場
III背中合わせの異界
(飛騨・東白川村)不幸のツチノコ?
(但馬・豊岡)笑う鹿/演歌おばさん
(中国山地)棺桶と火の玉/神様と呪いの木/悪いモノ
(土佐)優しい狸/山師の体験/川にエンコ、山にはへんど/山の呼び声
(九州中央高地)騒ぐ水/人魂が飛び交う村/カリボコの森/悪意無き悪戯/きゃあぼう吹き
(山怪拾遺)山怪は何でも狐のせい?/狼を探す男/何者?
おわりに コロナと山怪・取材困難に陥る
■著者について
田中 康弘(たなか・やすひろ)
1959年、長崎県佐世保市生まれ。
礼文島から西表島までの日本全国を放浪取材するフリーランスカメラマン。
農林水産業の現 場、特にマタギ等の狩猟に関する取材多数。
著作に、『シカ・イノシシ利用大全』(農文協)、『ニッポンの肉食 マタギから食肉処理施設まで』(筑摩書房)、『山怪 山人が語る不思議な話』シリーズ『鍛冶屋炎の仕事』『完本 マタギ 矛盾なき労働と食文化』(山と溪谷社)などがある。
山怪朱 山人が語る不思議な話
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山怪 山人が語る不思議な話 朱
2023/04/08 01:26
怪異はきっとなくならない
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定のクオリティ。シリーズ中で一番良かったかも。同じ話が多いようで、意外にバラエティに富んでいる。良かったのは、コロナ禍で取材が滞った、その緊張感のせいか。山の怪異は今まさに消滅しようとしているんだろうが、多分怪異は無くならない。<拾遺>にあった、怪異かと思ったら女子ワンダーフォーゲル部だったというのが、面白かった。これは謎解きではなくて、怪異発生の瞬間なんだろうなあ。
山怪 山人が語る不思議な話 朱
2023/04/25 09:17
西には西の、東には東の
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
山で起こる怪異をまとめた一冊。
西はカッパの、東はキツネの気配が濃厚なのが印象的。
今もキツネとの攻防が続く七ヶ宿町のエピソード。
キツネ避けに小学生でもタバコを持たされいたとおうのはすごい。
町で目撃されたトンボに乗った小さなおじさん 釣り道具を持っていたというのが楽しい(笑)
そんな童話のような里でも山で痛々しい悲劇がある…
つくづく山は一筋縄ではいかない異界。
子供時代、ひどいいじめっ子だったという飯豊山麓のペンションのオーナー
児童を呪うくらいだから相手の親もよほど腹に据えかねたのだろう。
ここは少しくらい蜂が当たって欲しかった。
山怪 山人が語る不思議な話 朱
2023/07/13 00:36
やっぱり山は生きている
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名が新語として定着しつつ
あるのではないかと思ったりもする
山にまつわる怪談本の第四弾です。
ややネタ切れ感があるせいか、
ぎょっとするような尖った話は見あたらない
一方で、著者も認めている通り、
狐や狸にまつわる話が多めな印象です。
てにをはに違和感を覚えるような文章が
散見される点は、第一弾から変わりませんが、
個々の聞き書きから要所となる発言のみを
括弧でくくって抜き出した上で、話の全体を
数頁に纏める手腕は大したものです。
この手の本が、写真も挿絵もないのに、
それなりに売れているのは、情報提供者の
大半が実名で登場しているあたりに、
読者が談話の信憑性を感じるせいかも。