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13件
臨床真理
著者 著者:柚月裕子
臨床心理士・佐久間美帆が担当した青年・藤木司は、人の感情が色でわかる「共感覚」を持っていた……。美帆は友人の警察官と共に、少女の死の真相に迫る! 著者のすべてが詰まった鮮烈なデビュー作!
臨床真理
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臨床真理
2020/10/03 18:58
臨床し心理
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神を患った人たちがテーマなのでちょっと重い気がしましたが最後まで読み続けました。精神科の先生が小説のようなことをしたら世の中を信じられなくなると思いました。しかし、実情ではこのような話はあると聞いています。
臨床真理
2020/02/29 12:01
読ませる力があるが、おぞましい。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅先のホテルで、一晩で読んでしまった。
緻密な描写で、読ませる力がある。
読後感は、ぎりぎりで解決したわりには、
あまり爽やかでない。
なにせ、おぞましい話だから。
性暴力のシーンも描写が詳しいので、
これは忠実に映像化するのは無理だ。
特殊な能力のからむミステリーとしては悪くないと思うが。
臨床真理
2022/01/25 12:41
卑劣
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタの切り口としてはレアな部類にあると思いますし、それを題材にミステリとして作り上げた本書は一定の面白さがあります。本書半ば辺りで後の展開を読めてしまいましたが、筆致の良さが非常にあったせいか、一気に読了してしまいました。
それにしても『自己中』も甚だしい、卑劣極まりない、この一言に終始します。現実世界でも士業に属する人たちはどこか歪んでいる人が多いと巷間で話題になる事がありますが、ある意味納得してしまいます。
本書のキーワードである『共感覚』にはかなり興味を持ちました、実際そういった感覚をもっている人たちが居るというのですから、随分苦労すると思います。類する、とは思いませんが絶対音感を所持している人たちとて、同じようなものである気がします。
人間にとって感覚というものは鋭敏であり過ぎてもいけないし、鈍感なのも問題で、所謂普通というのが一番良いのかもしれません。