冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM
著者 森博嗣 (著)
同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、...
冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM
商品説明
同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!? 人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが……。究極の森ミステリィ第2弾。
目次
- 第1章 始動する思考
- 第2章 整理される事前
- 第3章 実験と観察
- 第4章 発見される事後
- 第5章 眠気と白骨
- 第6章 仮説と矛盾
- 第7章 情報とカオス
- 第8章 凍りついた冒険
- 第9章 導かれた密室
- 第10章 侵入する憂鬱
著者紹介
森博嗣 (著)
- 略歴
- 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。「すべてがFになる」で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「スカイ・クロラ」「神様が殺してくれる」など。
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おもしろかったです
2023/07/02 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
森博嗣さんの小説はVシリーズが好きで学生の頃にハマっていましたがs&mシリーズは読んだことがありませんでした。
最近、すべてはFになるを読んで、またまたハマりました。
犀川先生と萌絵のコンビが大好きです。
「カルピスとコーラスは何が違う?」との問に対して「味が全然違う」と答えるところも好きです。
普段、人と比べられることが多いので、似て非なるものの本質を見ている主人公にホッとします。
意外に単純そうに見えた「密室殺人」の謎が、何とも単純すぎる絡繰りだったのには逆に騙されました。
2017/09/26 10:20
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
意外に単純そうに見えた「密室殺人」の謎が、何とも単純すぎる絡繰りだったのには逆に騙されました。ただ、その単純すぎる絡繰りを複雑化する手法は流石です。そして、犯罪手法は判っても、その犯行動機が判らないため、なかなかに正解に結び付かないもどかしさ。ただ、何となく見えてきたのは、この作者の最後の隠し玉の多くが肉親関係に絡むものらしいということ。今回も、犯人2人が実の親子でした。さて、本シリーズ、674:『笑わない数学者[S&Mシリーズ 3]』(1999年)、679:『すべてがFになる[S&Mシリーズ 1]』(1998年)、そして本作と読み進めてきたが、前2作に比較して本作は少々物足りなかった。何故かと考えてみると、密室殺人のトリックが、被害者を加害者が丸め込んだという単純さと、犯行動機が少々私好みでなかったこと。親子関係の他に、ベタベタした男女関係が強く関係する点などかな。実質的には増田を殺した丹羽が殺されるのは良いとして、むしろその時点では被害者である木熊教授と市ノ瀬助手が犯罪人になってしまうのも可愛そう。そして、前2作のように真犯人が生きているのか、死んでしまったのか判らない形の謎めいた終わり方が無かったことである。
事件現場に懐かしいものを感じる
2009/01/05 22:07
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
犀川や西之園が在籍する大学にある極地研の低温実験室で、大学院生二名の刺殺体が発見される。それも衆人環視の密室状態で。偶然見学に来ていた二人は、必然的に事件に関係することとなるが…
事件現場がかなり特殊だという以外は、普通の(殺人事件が普通と言うのも奇妙だが)ミステリーだと思う。論理的に組み立てられた密室なのに、殺人を引き起こす動機は、非論理的な感情だという矛盾。ある意味、前作の動機とは対称の位置にある動機で事件が引き起こされていると言えるだろう。
論理的で肩が凝らない
2017/02/06 18:20
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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
「すべてがFになる」の衝撃と比べると地味な印象になるのは致し方ないですが、これはこれで中々良い作品だと思います。今回は、学内の-20°Cの低温度実験室で起きた密室殺人の謎に、犀川助教授と西之園嬢が挑みます。昔同じ実験経験があるので(-30°C)、懐かしさもあって楽しく読みました。経験から「あれっ」と思うことがあり、そこからある程度の推理は組み立てられましたけど、別に経験がなくても勘の良い人なら何ら問題ないですね。動機はすっと呑み込めませんでしたが、そこはさて置いて、論理的で、変な味付けのないストレート(直球)な推理小説と言えます。スイスイ読めて肩が凝りません。分量も手頃。
長く感じました。
2017/08/29 13:12
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投稿者:monica - この投稿者のレビュー一覧を見る
「すべてがFになる」が面白かったので購入しました。著者が頭が良く、発想力が柔軟な方だと言うのはわかるのですが、狭い無機質な室内が舞台であまり周りの人間関係も描かれない事から、とても退屈に感じました。主人公の女性の性格も少し苦手です。殺人の動機もあまり説明がつかなかったかなっと思いました。実質デビュー作だそうなので、他の作品を読んでみようと思います。
原点回帰というよりこれが原点
2001/05/07 06:51
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投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ3作目にしてやっと事件の舞台が大学に。本当はこれが一番初めに書かれた作品と言うことで、国立大学の裏事情や作者の本音と思われる教授の不満が吐露されているのが面白いです。実験室を皮切りにおこる連続殺人事件の真相はちょっと紋切り型という気もしますが、人物描写の細やかさなどリアリティがあって楽しめます。
工学実験について詳しく描かれているのも専門知識がない人にも興味深く、親切です。
シリーズ第二弾
2025/03/30 23:07
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投稿者:みっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第二弾。直球なミステリで、前作のすべてがFになるとの落差がすごい。以後のシリーズ作に比べてやや短めで読みやすい。
たばこは嫌いだけど
2001/03/29 23:30
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投稿者:すの - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に「すべてがFになる」を読んでしまったので、衝撃は少なく読めた。
内容は作者独特の世界で、その世界を犀川先生と萌絵ちゃんのコンビが紹介してくれます。
この作品では萌絵ちゃん大ピンチで、スピード感があり、人によっては「Fになる」より面白いかもしれません。
探り探りですが
2017/01/09 22:50
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投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
S&Mシリーズ2作目を読みましたが、最初はすべてFになる
最後の謎解きに探偵役が皆さんすべてわかってたと思ってました・・・うん、バカにされてるようでイライラする笑
まだ2作しか読んでないので次もこの返しだったらやだな〜