天地明察 下
著者 著者:冲方丁
「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靭な絆で結ぶこの改暦事業は...
天地明察 下
商品説明
「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靭な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる――。碁打ちにして暦法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋!! ※本書は2012年5月に発売された角川文庫版『天地明察』を底本に電子書籍化したものです。
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プロジェクト遂行のために
2013/03/31 00:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しあん - この投稿者のレビュー一覧を見る
改暦というプロジェクト遂行のために、様々な布石を投じる春海。
それまで関わってきた人たちのため、宣明暦の呉謬を正すため、自分の知識と研究成果すべてを投じて、何十年もかかって発足させ、土台を作って次の世代へそれを託す。
ずっとそのプロジェクトを見守っていたくなる。
下巻で終わってしまうのが少し寂しい気もする。
天地明察最高!
2012/10/16 16:45
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投稿者:takuma - この投稿者のレビュー一覧を見る
だけど、読み終わった後にもう読むものはないのかと、めちゃくちゃ悲しくなってしまう
地道な努力の末の大願成就
2023/05/14 11:00
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
素晴らしい1冊でした!改暦というとピンとこないのですが、一月を30日にするか、31日か、28日にするかし、1年を何日にするか考え、誤差が生じないようにする暦にすることでしょうか。この改暦に携わる渋川春海。何度も挫折に遭いながらも、一歩ずつ進む姿が印象的でした。事をなすには、一足飛びには無理。いかに地道な努力が必要かがよくわかります。そしてそれを支える多くの人たちの思い。算術の天才、関孝和。時の大老、酒井。会津藩の保科公や水戸光圀。そして妻のえん、などなど。この人たちの想いや別れにジーンときました。最後は、二人で旅立って良かった。
読み終わってしまった…。
2020/03/18 15:00
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻からほぼ一気読み。
面白かった~。
素敵でした!登場人物の皆さんが!
沖方丁氏の本は初めてだったのですが、他の作品も読みたいと思います。
楽しい読書時間をありがとうございました。
面白い。本屋大賞は伊達でない
2019/06/22 22:39
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投稿者:パーソロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
囲碁の持つ技術、宇宙感を知っている人間が天文学に生涯を掛ける構成が興味を深める。映画化もされている様だが、勝気なえんが何故か広末涼子と被りながら読んでました。最後の数十ページは読み終えるのが寂しくて仕方ありませんでした。
歴史小説にはまりそう
2016/10/24 16:37
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投稿者:留年天使ダブリエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史小説など読まない私に父がこの本を薦めてくれた。
小説自体あまり読まないのだが、この本は読んで良かったと思えた。
しかし、この本はおそらく歴史小説の中でもかなり面白い部類に入るので、あまり本選びに自信のない私がこのまま他の本に手を出すと痛い目に遭いそうだ。
歴史小説の醍醐味はこういうものなのだろうか
2016/10/24 16:30
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投稿者:留年天使ダブリエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公たる渋川春海は、様々な外圧を乗り越えて改暦という大がかりなプロジェクトを完遂していく。
この様子は現代社会に生きる私たちの周りにもよくあることだ。
歴史小説の醍醐味とは、過去の偉人たちの行動から今を生きる私たちがどういう風に身を振れば良いのかということを学ぶものなのだろうと、読後に理解した。
初手天元、和算、大和暦
2015/09/23 20:58
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投稿者:ポン吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安井算哲と後の本因坊道策、和算の天才関孝和と豪華なメンバーだけでなく、魅力的な脇役がしっかりとストーリーを締めています。読後感は爽やかな幸福感に包まれます。囲碁が好きな人、数学が好きな人、天文学に興味がある人、皆に是非お薦めしたい。
静かな感動が胸を打ちます
2015/03/24 00:45
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は碁打ちの名門に生まれた算術家、渋川春海の生涯を描いた歴史小説です。冲方さんといえばSFのイメージがありますが、本作によって歴史小説とSFの二刀流作家のイメージが定着したのではないかと思います。
下巻は、渋川春海が改暦事業に挑んでからその生涯を終えるまでが描かれています。理論と実践の壁だけでなく、政治的な壁もあり、もどかしい場面が多いですが、最後の1ページを読み終わった時の静かな感動は忘れられません。
専門知識
2015/03/19 13:31
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学や囲碁という私の様な凡人にとっては難しい分野において、回りくどく解説することなく物語のエピソードの様に書かれているのに、とても読みやすく楽しめた。たまに自分の知識を誇示するがごとく長々と解説する小説を目にし迷惑千万極まりないと思うことがあるが、数学や囲碁をもっと知っていればより楽しめたのかではないかとも思える。
柏手一つ
2015/12/07 00:24
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代初期に改易事業に取り組んだ渋川春海の生涯を描いた,下巻になります。
こちらの方が本題といえば本題なのですが,身近な人の死や改易事業の障害などが続き,上巻より重い内容になっています。
上巻は、23歳から24歳までの2年間が語られていますが,下巻では改暦まででも22年,亡くなるまででは50年あまりが語られており,めちゃくちゃ展開がスピードアップされています。
囲碁のライバル本因坊道策とは実力差が開いてしまい,新しい登場人物は人間的魅力に欠けるなど,そんなこんなで,面白みでは上巻にやや劣るでしょうか。(史実に基づいているので作者のせいではないのですが…)
上巻では謎の人物だった関孝和がやっと登場し,主人公との出会いが改暦成就への足がかりとなります。
えんはやっぱりデレましたね。
主人公はタイプの違う2人の女性と連れ添い,どちらとも仲睦まじく,うらやましい。
読了に当たって,主人公に習い,柏手一つ。
上巻とは違う作品のような
2016/02/28 14:41
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投稿者:ケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻と比べると、たんたんと物語が進行するだけで盛り上がりに欠ける内容でした。上巻のような描写がもっとあっても良いと思います。