- 販売開始日: 2013/05/15
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-125519-4
旧約聖書を知っていますか
著者 阿刀田高 (著)
「旧約聖書」を読んだことがありますか? 天地創造を扱う創世記あたりはともかく、面倒なレビ記申命記付近で挫折という方に福音です! 預言書を競馬になぞらえ、ヨブ記をミュージカ...
旧約聖書を知っていますか
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商品説明
「旧約聖書」を読んだことがありますか? 天地創造を扱う創世記あたりはともかく、面倒なレビ記申命記付近で挫折という方に福音です! 預言書を競馬になぞらえ、ヨブ記をミュージカルに仕立て、全体の構成をするめにたとえ――あらゆる意味での西欧の原点「旧約聖書」の世界を、枝葉末節は切り捨て、エッセンスのみを抽出して解説した、阿刀田式古典ダイジェストの決定版。
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旧約聖書を知った気にさせてくれる本
2006/08/06 00:16
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教系の学校に籍を置いたことがあるので、聖書の講義を受けたこともあるし、少しばかり読んだこともある。だが、それきりだった。正直どこから手をつけてよいものかわからなかったのだ。
それがこの本を読んで、非常にすっきりした。旧約聖書は神話と歴史書と預言書の3部構成の本なのだ。
と言い切ってしまいたくなるほど、阿刀田高の語り口は明快だ。もちろん著者の大胆な推測や解釈が織り込まれているので、ここに書いてあるものをそのまま旧約聖書として理解していいわけではないが。
それでも、古典と呼ばれるものをこれだけ明快に表わしてくれれば、少しは「原典に当たってみてもいいかな」という気になる。この感じをどこかで経験したことがあると思い返してみると、手塚治虫の『火の鳥』や『ブッダ』などに通じるものがありそうだ。
わかりやすい
2016/05/26 09:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽにょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧約を勉強、理解するための入門書のようなもの。エッセイなので非常にわかりやすい。楽しく、気軽に旧約聖書に触れることができる本。
「アイヤー、ヨッ」
2016/02/16 19:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「アイヤー、ヨッ(アブラハム・イサク・ヤコブ・ヨハネの頭文字)」の掛け声で始まる旧約聖書のダイジェスト版エッセイです。私のように、一般常識として聖書を知りたいけれど、原典を読む気はない方に打って付けの本です。
内容は、旧約聖書を、アブラハムからソロモン王(第1話から第7話)と天地創造等の神話(第8話)とその他(第9話以下)の大きく3つに分けて解説。砕けた文書で、かつ退屈させない工夫が随所に施され、370ページもある本ですが、あっという間に読み終わりました。
それにしても、「ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、世界の三大宗教がアブラハムから連綿と糸を引いていて(24ページ)」、今も全世界の多くの人々が信仰していることに、あらためて驚きを感じました。本書は、解説に書かれている通り、「おもしろくて、ためになる」本でした。
本書と併せて、里中氏のマンガ「旧約聖書」を読むと、さらに旧約聖書の理解が進むでしょう。また阿刀田氏は同様の手法で、ギリシャ神話・新約聖書・コーラン・古事記・百人一首等々の解説も手掛けているようですので、追って読んでいきたいと思います。
『旧約聖書を知っていますか』を読んで
2011/04/15 09:30
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
『旧約聖書を知っていますか』を読んだ。
阿刀田さんのこのシリーズを読むのは2冊目だ。
1冊目はシェイクスピアについての入門書。
僕がまだ大学生だったころ、大学の書店で、
そのシェイクスピアについての文庫がある講義のテキストになっていた。
僕はそのときは見ているだけだったのだが、
大学を卒業して、一人で文学を読むようになってから、
買い求めて読んだのだった。
阿刀田さんのこのシリーズは親しみやすい。
語り口から、ときに俗な方に話が行くところなど、するすると読める。
この本は旧約聖書について書かれた本だが、
かみくだいて、エッセンスを抜き出すことに成功している、と思う。
僕は、旧約聖書は最初から読み始めて、
「創世記」の途中で読むのがストップした経験があるのだが、
今度、再びひもといてみよう、と思う。
手軽に古典のエッセンスを吸収!
2003/06/06 12:20
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧約聖書をかいつまんでわかりやすく、エッセンスを抽出。軽快な筆致が快く、便利で面白い本である。博識な著者の絵画や彫刻にまで至る知識が盛り込まれていて、興味深く読める。単なる聖書あらすじ紹介で終わっていないのもいい。信仰を持たぬ著者が、同じく無宗教の多数読者が当然いだかざるを得ない疑問を代弁かつ検証してくれる。神を誰よりも信じてるのに、こっぴどい目にあわされるヨブや、なぜ神はユダヤ民族に肩入れするのか?など、誰もが疑問に思うことを、著者も不敬罪におびえつつもナイスに解説している。
旧約聖書ってナニが書いてあるの?
2001/05/04 08:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:joya - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教、神道の国に住む私たちにとって「聖書」と言えばイエスキリストの言葉や行動が滔々と述べられている「新訳」の方を思い浮かべる人が多いのではと思います。んじゃ、「旧約」の方はナニが書いてあるの?と、思ったことのあるあなた、とりあえずコレ読んどきましょう。
演出も楽しく、ばっちりと要約してくれてます。旧約聖書ってね、ある一族の、長年に渡る壮大な物語なんだよー。面白いの。
気軽に、旧約聖書の世界を知れる。
2017/12/24 13:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞で、経営者の人がお勧めの本を紹介する広告欄があって、
それで紹介されていた本。
旧約聖書にまつわる、基本的な話が理解できる。
文章は読みやすいし、飽きずに読み進めることができる。
著者も言うように、古典は原典をしっかり読むのが一番いいに決まっているのだが、
旧約聖書について言えば、簡単に読めるものではない。
原典が無理なら、犬養道子さんの『旧約聖書物語』が二番目によいと著者は言う。
とはいえこれもまたある程度の読書習慣を持った人でなければ読み通せまい。
そして著者のこのエッセイは、好みはともかく、らくには読めるだろう。
読まないよりはましだろう。とエピローグで言っている。
それぐらい気軽に読める本。