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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボクシングには興味がありませんでしたが、深夜特急が面白かったのでこちらも読んでみました。才能に溢れながら悲運であったことはやりきれない思いですが、最後の不思議な明るさは救いでした。またカシアス内藤さんと沢木耕太郎さんはその後もずっと親交が続いているそうで男の友情にも胸が熱くなりました。
カシアス内藤、あなたにの知って欲しい
2019/02/04 10:23
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
できれば「クレイになれなかった男」をさきに読んで欲しい。「一瞬の夏」はその後編という内容だからだ。私もカシアス内藤という人には興味があり、いろいろと調べてみたが彼と密接なつながりのある沢木氏の文章がいちばん心に残った、カシアス内藤、しればしるほど好きになる
私ノンフィクション
2002/07/06 16:39
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投稿者:みっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
カシアス内藤というボクサーのカムバックの話の下巻。作者の“私ノンフィクション”として書かれたものである。内藤の変化について書かれているのと、同時に、この主人公(作者)がボクシングという世界で、ボクサー、トレーナー、ジム、などの中で、生活を犠牲にしてまで、東洋タイトル戦を実現させようとする話が大きくかかれている。
ルポルタージュである作者が内藤のためにジムの移籍を手伝い、試合を組み、共にキャンプをはり、あらゆる手段を尽くす、その間には、様々な問題が生まれまさに男たちの情熱と苦闘の世界だと思う。
さらに、内藤が本当にボクサーとして納得できる最後をむかえることができるのかということにわくわくしながら読むことができた。
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やっぱりノンフィクションでした。
こんなに心の優しいボクサーが実在していたなんて。
男の友情とロマンと優しさを感じたいいお話でした。
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ボクサー「カシアス内藤」こと内藤純一と、そのトレーナー、そして彼らに夢を見る作家とカメラマン。彼らの夢である世界王者はすぐ目の前にあるが、運命と偶然が絡み合う。
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沢木耕太郎が、元々は取材相手であるカシアス内藤と仕事抜きでここまで深く付き合い、私財を投じてマッチメイクまでしたことに驚かされる。しかしそれ以上に、今でもその二人にカメラマンの内藤利朗を加えた三人の友情が続いており、それによってジムが設立され、当時の写真集まで出版されるという人のつながりに驚かされた。その写真集「カシアス」も早速購入したが、それが少しでも「E&J カシアス・ボクシングジム」の運営資金の足しになればと思う。2007/10/21読了
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「やはり、それでも勝たなければならないのだ…。」
再起を賭ける天才ボクサー・元東洋ミドル級王者カシアス内藤と、彼の夢に関わる人々の力強くも儚い物語。熱いタイトルが秀逸すぎの、沢木耕太郎による私ノンフィクション作品。
カシアス内藤の内面から発せられる言葉の数々には、正直心打たれます。その分、最終話に向かって徐々に崩壊していくそれぞれの想いと繋がりは、読んでいて辛い。自分の生きかたに躓きかけたとき、再読すべき本のひとつだと僕は思います。
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初めて読んだノンフィクション。そして何度も読んだ。ここまで他人に関わりのめり込める作者がうらやましい。そりゃ旅にも出たくなるさ。
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血沸き肉躍る話。
これを読んだのは大学生のころだったと思う。
いま改めて読み直して、自分が当時のカシアス内藤と沢木耕太郎の年齢にあることを知った。
なんとなく沢木耕太郎が読み直したくて手にしたのだけれど、そのことに気づくと、呼ばれたような気がした。
自分が何者にもなれていなくって、何かをしなければという焦燥感に駆られる。そいうのって、この年代にはつきものなのかなとも思う。
そして、そのタイミングで、夏が訪れた、夏を作り出せた彼らは幸せなのだと思える。
ひとつの目標に向かってみんながまとまっていく姿、現実の生活というものを目の前にして、亀裂が生じ、誰もがそのことに気付きながら、翻弄され崩壊していく様、そのすべてがノンフィクションで、だからこそ美しい物語だった。
当事者だからこその葛藤と、傍観者だからこその諦念。
沢木さんの傍観者としての線引きは、ある面で正しく、だからこそもどかしい。
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人と人とが、思いを伝え合うのは、言葉だけによらない。その言葉を発したときの表情、声の調子、身振り手振り、間合いの取り方、そして、話し手たちの周囲の状況、過去の経緯、そういうものがすべてないまぜになる。どう伝わるかは相手にどんな感性があるかにもよる。だから、本当に伝えられるかどうかは、わからない。そういうやり取りの様を見事に言語化する筆者である。
自分に伝わったこと:
自らの幻想に支えられて現実逃避せず、現実に目を向け地に足をつけて歩む。そんな覚悟が必要なときがある。
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あぁ、こんなもんか
のほうで終わったね。
でも、ノンフィクションだからなのかな、熱はすごい伝わってきた。
燃え上がるわかりやすいものではなくて、あつくなってるときも、冷えていってしまうときも、リアルな温度を常にもってた。
自分で見たものしか書かないとあとがきに書いてあったけど、だからなのかもしんない。
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とにかく暗い。
題材としてのボクシングが・・・というより、ボクサーの日常が暗い。何かこと(特に些細なこと)が起こったときの、沢木耕太郎の捉え方が暗い。毎度毎度中途半端に肯定するところがさらに暗さを増している。ストーリーも暗い。最後まで暗い。もちろん結果も暗い。
もっと気持ちの持ちようで変わる気がする。打開できたんじゃないの?と思わずにはいられない。
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ノンフィクションということもあり、沢木作品ということもあり、やはりと言うべきか読後感にカタルシスはなくある意味消化不良満載だが、それこそが人生というものだろう。
絶えず選択を迫られ、それにつき自問自答を繰り返す。
「勝たなければ」と思う時もあれば、それだけではないと思い返す。
濃密に普遍的な人生を描き出しているこの作品に爽快感など求めてはいかんでしょうな。
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東洋チャンプにまでなったあと
ずるずると姿を消したボクサー「カシアス内藤」
その復帰への道筋を、描いた作品
内藤に惚れ込み、すべてを共に歩んだ作者の文章だけに
内容が迫ってきます
夢と現実、努力と失意、挫折・・・
それでもボクサーって
戦うことをやめられないんだね・・・
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自分から巻き込まれにいく。当事者になって内側から見えたものを書いていく。そんな方法もあるんだと知りました