いとしいたべもの
著者 森下典子 (著)
できたてオムライスにケチャップをかける鮮やかな一瞬、あつあつの鯛焼きの香ばしい香り……ひと口食べた瞬間、心の片隅に眠っていた懐かしい思い出が甦る――だれもが覚えのある体験...
いとしいたべもの
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商品説明
できたてオムライスにケチャップをかける鮮やかな一瞬、あつあつの鯛焼きの香ばしい香り……ひと口食べた瞬間、心の片隅に眠っていた懐かしい思い出が甦る――だれもが覚えのある体験を、ユーモアに満ちた視点と、ほのぼのイラストでお届けする、23品のおいしいエッセイ集。可笑しくて、ちょっと泣ける、味の記憶を召し上がれ。
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挿絵が素晴らしい!
2017/10/13 12:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いーぐるぴーぐる - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べものに関する23のエッセイが収録されている本です。私は表紙のメロンパンにひかれて購入したのですが、全てのエッセイで著者による美味しそうな食べものの挿絵が楽しめます。特に「夜明けのどん兵衛」に関しては「おあげ」や「パーマのかかった平べったい麺」といった表記が、とてもリアルですぐにでもコンビニに買いに走りたい気分でしたが、何分海外在住なもので、実物が手に入らず・・。他にも子供の頃はよく食べたのにそう言えば長い間食べていない「カステラ」、「ごはんですよ」etc。繰り返して読んでも楽しめる、絵本のようなエッセイ集だと思います。
文章もイラストもおいしそうなのがいい
2019/12/06 08:29
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べ物は食べてしまうとそれでおしまいと思っている人は多いかもしれない。私もその一人だったが。
けれど、エッセイストの森下典子さんのこの食べ物エッセイを読むと、そうではないことに気づかされる。
例えば、この本の最初に登場するオムライス。
その食べ物にどれだけの人が思い出を抱えていることか。森下さんがいうように「昭和三十年から四十年代に子供時代を過ごした人にとって、オムライスは特別なたべものではないだろうか」ということになる。
ちなみに、森下さんは昭和31年(19956年)生まれ。
読む人の忘れていた思い出を、森下さんは絶妙な文章で掘り起こしてくれる。
それにここで書かれている文章の、なんとおいしいそうなことか。
再びオムライスに登場願えば、こんな感じ。
「丸い薄焼き卵の真ん中に、さっきのケチャップライスをこんもりと楕円状に盛り、菜箸で薄焼き卵の両端を折ってライスを包む。」
もうたまらなく、オムライスが食べたくなる。
このエッセイに登場するのは、オムライスでわかるように、決して高級な食べ物ではない。
くさや、サッポロ一番みそラーメン、カステラ、ハウスバーモンドカレー、日清のどん兵衛、鯛焼き、カレーパン、崎陽軒のシウマイ弁当……。
ほら、どこにでもある食べ物にだって、人に感動させてしまうくらい想いが詰まっているものなのです。
森下さんのこのエッセイ、文章もいいけれど、森下さんの手によるイラストもいい。
なんといっても、おいしそうなのがいい。
ほっこりします
2018/12/08 20:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みん - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べ物と記憶、思い出をたどるエッセイ。見る、たべる、におう、さわる、聞く…五感を使う食べるという行為は、思い出や記憶を呼び起こすもの。食べることが大好きなんだなぁ、という筆者の食への愛と、思い出を追体験できる一冊です。
おいしいものは正義!
2019/04/18 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る
読むだけでよだれが出そうなご飯の描写が素敵です。ページをめくる手が止まらず、水羊羹食べたいと思った次の瞬間にはメロンパン食べたい!となってしまい、結局お腹が減ってしまうありさまです。
美味しそうな内容
2015/08/12 15:40
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙も美味しそうに見えますが内容も美味しそうな描写で作者の子供時代は自分も似たような経験をしているので懐かしくなりました。何度も読みたくなる1冊になりました。
本編のイラストも温かくてgood
2023/04/24 23:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
機械メーカーのHPに投稿していた記事をまとめたイラストエッセイ集。
メロンパンのイラストにつられて購入。
コラム的な位置づけの文章だったからか、平易な文章で家事の合間に少しずつ読むのにちょうど良い。崎陽軒のシュウマイの話、深夜のどん兵衛の話、小津映画と茄子の話、高熱とお粥の話が特に沁みた。
あれも食べたいこれも食べたい
2021/08/12 14:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おいな - この投稿者のレビュー一覧を見る
森下典子さんの食べ物についての思い入れが瑞々しく表現されていました。最後の「この世で一番うまいもの」は私も同感です。食べ物が記憶に残ると、蘇る時は鮮明です!イラストのタッチにもほっこりします。
おいしそう
2020/01/07 14:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
素敵な挿絵に心癒されます。素朴で美味しそうな、食べたくなる挿絵です。もちろん文章の方もとても素敵です。
すこ~し気おくれが
2017/04/22 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生において大切な意味のある「たべもの」を、それにまつわる思い出と共に語る気ままなエッセイで、とても読みやすく、ひとつひとつの食べ物はどれもみなおいしそうで、よだれが出ます。イラストは著者自身によるものかわかりませんが、これもまた細部にこだわっていて楽しいです。
ただ、お歳暮に松茸をもらったとか、あの時代(著者は自分とほとんど同年齢)に中学受験とか出てくるので、なんだかかなり裕福な家庭の話のようで、貧乏育ちの身にはうらやましいというか、気おくれしてしまうのが残念と言えば残念な点かな。
ちなみに、一番食欲をそそられたのは、たねやの水羊羹です。「雪国」のヒロイン駒子のような、人を誘惑して夢中にさせずにはおかないような水羊羹って???
これはいつか絶対食べなくては!自分の住む地方にはたねやがないので、上京した折にゲットしたいと思っています。
絵まで描いてる
2016/04/23 08:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
森下作品は週刊朝日のデキゴトロジーからの愛読者である。その時は誰だけわからなかったけど、イタリアの生まれ変わりの方を探したりした面白い本で初めて誰だかわかり、お茶の本で類まれな力を完全開花された。
その筆力はやわらかく心づくしに満ちたものであり、人柄もにじむ「ほめすぎだろうか。」
まさか、絵まで描けるとは思わなかったけど、丁寧で、いつくしむような絵が描かれている。連載物らしく、食い足りなさはあるけれど、なんとも御活躍なんだなと。
良い本である