魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート
雑誌『セ・シーマ』の伊藤記者に取材同行し≪幽霊のシュプール≫や≪殺人ゲーム≫の謎に迫る、たよりない清志郎。でも、3姉妹がいるからへいき!?
魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート
06/05まで通常815円
税込 408 円 3pt目次
- プロローグ 名探偵に関する一考察
- 第I部・おもな登場人物
- 第I部 消える足あとと幽霊のシュプール
- 1 ポチ1号でA高原へ
- 2 雪霊伝説
- 3 恭兵くんと博司くん
- 4 幽霊のシュプール
- 5 雪霊の藪を切るな!
- 6 幽霊のシュプールの正体
- 休憩 羽衣母さんの華麗な一日
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シリーズの中で一番好き
2016/06/18 23:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わらび - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃読みふけりました。
シリーズの中で、これが一番好きでした。
多分、犯人像や犯人の心理描写に引かれたんだと思います。
今読むと、その設定ムリヤリじゃない~?と思う部分もあるのですが
当時の自分にはそのバランスも丁度よかったのでしょう。
…ネタバレになるから推理モノの感想って書きにくいですね(笑
正直、横溝正史さまに失礼ではないか、そう思うところがあります。それに、私の読んだ版の挿絵、文章と絵柄が合ってないし。むしろ幕間、という位置づけの小品、これは名作
2006/09/01 23:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「笙野之里の村おこしで企画された推理ゲーム。そのために村に行くことになった岩崎亜衣、真衣、美衣の三つ子の姉妹。雑誌セシーマに原稿をかく夢水清志郎が解き明かす消える足跡と不思議なシュプールの謎」本格推理小説。私の大好きなシリーズ第4弾で、勿論、良い子のための青い鳥文庫です。
寒いところが大嫌いな名探偵・夢水清志郎。その彼を説き伏せて連れ出そうとするのが、雑誌セシーマの編集部員の伊藤真里です。それを聞きつけた亜衣、真衣、美衣の三つ子姉妹は、借金のことで清志郎を脅かして何とか出かけることには成功したのですが、彼らを乗せた軽のポチ一号を運転する伊藤嬢のスピード狂ぶりに三人は気絶してしまいます。
その中でただ1人、能天気に喜んでいるのが、ジェットコースター大好きの清志郎探偵。そして彼らを待つのがN県A高原のスキーロッジ ポインセチアです。うーん、いかにも小学生向きの名前だなあ・・・
その高原にある雪霊の藪、吹雪の翌朝は子供が近寄ってはならないという伝説の意味するものは。そしてスキー大会を待つゲレンデに残る不可思議なシュプールの意味するものは。
幕間として、岩崎三姉妹の母親羽衣の優雅な一日の過ごし方と、夢水清志郎の労働、そして彼が解き明かす、羽衣母さんのロマンスに隠された友情といったエピソードが挟み込まれます。
そして笙野之里を振興させるための企画に雑誌セシーマの伊藤さんが、夢水清志郎を引き釣り出そうとすることから、「魔女」と名乗る謎の人物が仕掛ける罠が生まれ、里の謎が解き明かされます。三つの作品からなる作品集といってもいいのですが、微妙に関連し合っているのでそうとも言い切れません。
犯人や、動機が簡単にわかりすぎてしまい、それが他の作品の仕掛けに類似しているのが問題です。もし、この後で横溝正史の金田一耕介シリーズを読もうという人には、致命的です。そういう意味では、幕間の羽衣母さんのロマンスと友情を扱った短編が、オリジナリティがあって、加納朋子を思わせるようなところはありますが、最高でしょう。
ここで文句をひとつ(もしかすると、新しい版で直っているかもしれませんが)。なんと文章と挿絵が合っていないのです。特に母さんの手のひらをじっくり見てください。一枚は文章の通りですが、もう一枚は、明らかに違うのです。これはミステリではあってはならないこと、ぜひ直して欲しいもの。