キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇
著者 石田衣良
IWGPシリーズ初の文庫書き下ろし作品が登場! マコトの親友にして池袋の王様、タカシはいかにして「氷のキング」になったのか?誰にだって忘れられない夏の一日があるよな――。...
キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇
商品説明
IWGPシリーズ初の文庫書き下ろし作品が登場! マコトの親友にして池袋の王様、タカシはいかにして「氷のキング」になったのか?
誰にだって忘れられない夏の一日があるよな――。高校時代のタカシにはたったひとりの兄、タケルがいた。スナイパーのような鋭く正確な拳をもつタケルは、みなからボスと慕われ、戦国状態の池袋をまとめていく。だが、そんな兄を悲劇が襲う。タカシが兄の仇を討ち、氷のキングになるまでを描いた特別長編。
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タカシの過去がわかる
2020/10/08 10:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る
池袋ウエストゲートパークの人気キャラのタカシ。いつもは氷のように冷たいがこの作品では少し柔らかいイメージです
IWGPファンには衝撃の内容
2014/11/11 10:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは長年のIWGPファンにとっては、中々に衝撃の一冊と言えると思う。IWGPシリーズのファンであるならば、主人公マコトと並んで最重要人物の一人が池袋のキング、タカシである事は衆知の事実。そのタカシが、キングになるまでを描いたスピンアウト作品がこの「キング誕生」。内容は、想像していたのとはちょっと違った、そうある意味衝撃的な内容でした。
タカシと言えば限りなくクールで余計な言葉は発さず、立ちはだかった敵は瞬時になぎ倒す、冷徹な池袋の帝王のはず。ところが、高校時代までは争いを好まず、むしろ明るく控えめな性格の、ほんとにどこにでもいる一高校生だったというのだから驚き。もちろんマコトとは同級生で、いつも一緒にゲームセンターに入り浸ったりするような親友同士。
そのタカシには「池袋のボス」と呼ばれる、誰からも好かれる兄タケルがいた。そのタケルが、廻りの町の勢力から池袋を守るために、池袋をまとめようとするのがこの作品の主なストーリー。インターハイで準優勝を成し遂げるくらいボクシングの強いタケル。そして心根が優しく人望が厚かったタケルは、池袋のあらゆるチームのリーダーからも一目おかれ、慕われていた。しかしたとえ高校生の年齢でも、本当に悪い奴、というのは存在する。つまらない権力闘争の中で、タケルに悪い奴らの凶刃が向けられる。立て続く最悪の不幸に襲われ、タカシの心は一瞬にして凍りついた。そして氷の王さま、キングタカシが誕生する。
マコトとキング
2016/10/24 17:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
マコトとキングのガキの頃。
なぜキングが生まれたのか、キングになるべくして生まれたのか。
読者として誰もが見たかったちょっと子供の2人の物語です。
夏を思わせる思い出
2016/01/23 22:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:堕天使 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マコトの話をIWGPにて聴いているみたいです。
Gボーイズの成り立ちや悲しい出来事の上に成り立つ池袋のキングの身の上良いです。
なかなか面白かった♪
2015/08/30 01:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョイチョイと最近話題の社会現象に絡めて事件を起こして、マコトとタカシを適宜動かして、事件解決&なんとなくいい感じのオチを付けて中編一丁上がり。四篇くらい溜まったら単行本化・・・という「商業スタイル」が確立した感のあるIWGPシリーズ。ほぼ水戸黄門レベルの安定ぶりにちょっと嫌気がさしている。
でも本作は番外編で、長編になっている。雑誌連載ではなく書き下ろし。
狂言回しとして果物屋の息子の真島誠が出てくるのは同じなのだが、メインとなるのはGボーイズのキング安藤崇、それも高校時代と聞いて思わず手が出た。ワタシに取ってこのシリーズで一番魅力的なのは、クールで美形でむやみに強いタカシ。しかも高校時代、Gボーイズのキングになる前段。最初にGボーイズを立ち上げた、タカシの兄タケルも登場する。
このシリーズの面白さは、結局のところ町の不良少年らの瑞々しさと、登場人物のキャラクターにある。どうでもいい社会現象とセットにしないで、小説としてストーリーを追いつつ、魅力的な登場人物の言動を楽しめる本作は、このシリーズでは久しぶりに楽しめ、熱を感じるものだった。本シリーズのように中編をチャッチャとヤッツケてホイな感じもない。
あくまで軽い小説で長くもないので、ちょっとした息抜きにちょうどいい。
よろしいんじゃないでしょうか。
で、この調子で本編ももうちょっとどうにかなってくれないかねえ・・・。