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新訂 方丈記
人の世の無常を感じ出家遁世した長明(一一五五?―一二一六).が,方丈の草庵でもなお「汝すがたは聖人にて心は濁りに染めり」と自責せずにはいられない.この苦渋にみちた著者の内...
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方丈記 新訂 (岩波文庫)
商品説明
人の世の無常を感じ出家遁世した長明(一一五五?―一二一六).が,方丈の草庵でもなお「汝すがたは聖人にて心は濁りに染めり」と自責せずにはいられない.この苦渋にみちた著者の内面と,冷静な目によって捉えられた社会とが,和漢混淆・対句仕立ての格調ある文章で描かれる.長明自筆といわれる大福光寺本のすべての影印と翻字を付した.
目次
- 目 次
- 凡 例
- 方 丈 記
- 付 大福光寺本影印翻字
- 解 説
- 参考資料
- 補 注
- 脚 注
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紙の本
名作古典
2018/08/05 06:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書でも取り上げられることが多いが全編じっくり味わうのによい。読みにくいところは何度も読み返せるし注釈も理解を助けてくれる。
紙の本
方丈記 新訂
2016/09/26 22:24
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、に始まる方丈記は京都鴨御祖神社の神職の家に1155年頃生まれた鴨長明が著者であるが、人の世の無常を感じ出家するも安住できない苦渋の内面が表現されているようだが、初めて読むには少々難しく感じました。他に長明自筆といわれる大福光寺本の影印・翻字が付いています。
紙の本
隠遁としては道半ば。
2020/11/29 18:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆく川の・・の冒頭は中学一年の時に平家物語・竹取物語・枕草子のそれと同じく暗誦させられていたので印象的でしたが、改めてこの度この歳になって通読してみました。
冒頭は無常を詠じていて感慨深かったのですが、文体はともかく、冒頭以後の内容は何とも哀れみを感じるものでした。厭世的な叙述はまだしも、悟りに対して生半可感がある様に思えました。本書の解説にも同様の事が記されていますが、この点については唸らざるを得ませんでした。但し鴨長明の生い立ちや処遇を考えるとやりきれなさには同感します。
恵まれない人生を歩む事になった長明の如何ともし難い辛苦の人生を本書を読む事で寄り添いつつ、自分自身を省みる一書である気が切々とします。