- 販売開始日: 2016/07/01
- 出版社: 集英社
- レーベル: ヤングジャンプコミックスDIGITAL
- ISBN:978-4-08-859440-8
狂四郎2030 20
著者 徳弘正也(著者)
西暦2030年。失脚していた二条憲政が企てた「まほろば」のクーデターは失敗に終わる。大混乱の中、脱出した狂四郎は必死になって志乃(ユリカ)を探す。志乃も狂四郎に見つけてほ...
狂四郎2030 20
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商品説明
西暦2030年。失脚していた二条憲政が企てた「まほろば」のクーデターは失敗に終わる。大混乱の中、脱出した狂四郎は必死になって志乃(ユリカ)を探す。志乃も狂四郎に見つけてほしくて飛行場へ。やがて、狂四郎と志乃とバベンスキーを乗せて、機は飛び立った…。
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純愛を貫くというのは、こういうことだ!
2004/10/25 11:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
管理社会はコワイ。自分であれやこれや考えなくて済む代償として、個人情報に基づくお仕着せが始まる。人口問題に起因する食糧問題が管理化を進めることが多く、それは出産規制へと続く。
主人公達の世界は、男女が完全に隔離されている近未来。エリート思想に支えられたわずかな人間以外は、一生自由恋愛を禁じられた世界なのだ。仮想現実下でのSEXは許されているものの、人間対人間ではない行為など自慰以外の何ものでもない。
そんな厳しい現実が目の前に立ち塞がっていても、バーチャルではない真の繋がりを求め合う主人公達。惹かれ合い、信じ合い、身も心も繋がろうとする。これを純愛と言わずしてなんと言おう。
何度となく陵辱されるヒロインと、度々の苦境にもめげず立ち上がる主人公。巨大な障害を乗り越えて成就させようとする真実の愛は、日々流されているだけの自分にはとても眩しい。周囲の目をはばからず二人が求め合う姿もまた、神々しさすら伴って読者に迫る。近未来SFであり、バイオレンスであり、しかしてその本来の姿はやはり純愛マンガなのだ。
作者のこれまでの作品同様、物語がスタートした直後はギャグばかりが目についた。しかし全体的なストーリーが進むにつれ、ハッキリと終点が見えてくる。願わくばハッピーエンドになって欲しいと思いつつ、勢いのある描写にページをめくる手は早くなる。次の巻は、次の巻は、と急かしたくなる。しかし二人の熱い愛の物語も、いよいよこの20巻で完結する。もう続きを待ってソワソワする必要もない。純愛は成就するのか、はたまた最悪の事態をむかえてしまうのか、最後のハラハラを感じながら確認して欲しい。
20巻
2020/09/23 02:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カボチャ王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリのいい数字で完結。
飽くなき欲望で地獄に変わってしまった日本において、一組の夫婦が命を懸けたラブストーリーは本当に名作だと思います。
息抜きに最高
2018/11/08 14:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宇宙警備隊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳弘正也先生のギャグがツボにはまり、息抜きには最高のマンガです。結末は賛否両論あると思いますが、後味が悪くないところがまた良いと思います。
再読しながらレビュー
2018/09/27 19:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いよいよ最終巻。名残惜しい感じです。
脱出後の二人の選択肢として、第15巻でチラッと登場した“八角博士の最後の発明”を活用する展開もありか?などと考えていましたが、そういった捻りもなく、かなりあっさりした結末。
しかし、やはりハッピーエンドで良かったと思います。
久しぶりに全巻を再読し、もっと高く評価されるべき作品だと改めて思いました。何とか知名度を上げる工夫はないものでしょうか。
クラシカルな意味での管理社会を描いたSF作品
2005/03/25 16:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳弘正也さんというのは、『シェイプアップ乱』『ジャングルの王女ターちゃん』等のギャク漫画家のイメージが強かったけど、これはものすごく見事なSF作品でした。なんというか古典的な全体主義を描いた管理社会もののSFの傑作を読んでいるような気分にさせられて、一気に読んでしまいました。
現代社会は、テクノロジーによって裏打ちされたアーキテクチャーに隠れている権力によって人間が支配される時代です。魔法のようなテクノロジーの力を借りれば、人間農場も遺伝子差別もなんでもありうるでしょう。主人公は、一部の特権的エリート以外は、男と女が分離されて農場で働かされている近未来の日本。バイオテクノロジーを駆使した独裁者二条を支えるゲノムと呼ばれる政党が、全体主義的に統治している。個人は、異性に会うことも許されず、ただヴァーチャルマシンという機械での自慰行為で、管理されてしまっている。ヴァーチャルマシンによるセックスというというイメージは、昨今では『ルサンチマン』などで有名だが、普通に考えるならばこのマシーンほど、他者をコントロールするのに都合の良い政治的道具はない。そう思うとぞっとした。主人公の狂四郎は、元特務機関の暗殺者で、ヴァーチャセックスで戦争の地獄の思い出から逃れようとしている。そこで知り合った志乃という女性と彼は深く愛に落ちる。本当ならば、それはただのPCのプログラなのだが、実は彼女も最下層のシステムエンジニアとして北海道の要塞で働く「ほんもの」の女性であった。彼らは惹かれあい、そしてその実在を信じた狂四郎は、彼女に会うたびに旅立つ。主人公の戦争による暗い影、信じられないほど完璧に管理された歪んだ社会、そして何度も陵辱される志乃、そしてそれにもかかわらずお互いを愛し合いぬく二人の純愛は、すばらしい。
これは非常に古典的な意味での、自由や純愛を追求した物語だ。圧倒的なバイオテクノロジーによる管理社会の闇が濃ければ濃いほど、登場人物たちの切ないまでの自由と純愛への希望が、切なく光り輝く。
完結
2017/04/05 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
完結。
多少、尻すぼみ感はあるものの、2人のラブストーリーなのでまあ納得。
今後もいろいろあるだろうけど、きっと大丈夫!