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64件
狂四郎2030
著者 徳弘正也(著者)
西暦2030年。第三次世界大戦が終結して5年後の日本だ。核ミサイルによる戦争は、80%に及ぶ地球上の人間を消滅させていた。生き伸びた狂四郎は、空を警護するヘリ巡査になっていた。そんなある日、科学者の脳を移植された言葉を話す犬・バベンスキーと出会う。
狂四郎2030 20
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狂四郎2030 1 (ジャンプコミックスデラックス)
2018/09/25 19:31
再読しながらレビュー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに再読。
下ネタが多いので残念ながら低く評価されてしまいそうですが、コミックとしてもSFとしても、非常に傑出した作品だと思います。連載が約二十年前なのですが、古さを感じさせません。
遺伝子で決定的な差別をされてしまう近未来。一つのディストピアを見事に具体化しています。
この世界では、2019年に世界大戦が勃発。物語自体はタイトルどおり2030年が舞台です。国家による強力な管理社会の中を生き抜く主人公-狂四郎とユリカの過酷な運命を描く名作です。
狂四郎2030 20 (ジャンプコミックスデラックス)
2004/10/25 11:43
純愛を貫くというのは、こういうことだ!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
管理社会はコワイ。自分であれやこれや考えなくて済む代償として、個人情報に基づくお仕着せが始まる。人口問題に起因する食糧問題が管理化を進めることが多く、それは出産規制へと続く。
主人公達の世界は、男女が完全に隔離されている近未来。エリート思想に支えられたわずかな人間以外は、一生自由恋愛を禁じられた世界なのだ。仮想現実下でのSEXは許されているものの、人間対人間ではない行為など自慰以外の何ものでもない。
そんな厳しい現実が目の前に立ち塞がっていても、バーチャルではない真の繋がりを求め合う主人公達。惹かれ合い、信じ合い、身も心も繋がろうとする。これを純愛と言わずしてなんと言おう。
何度となく陵辱されるヒロインと、度々の苦境にもめげず立ち上がる主人公。巨大な障害を乗り越えて成就させようとする真実の愛は、日々流されているだけの自分にはとても眩しい。周囲の目をはばからず二人が求め合う姿もまた、神々しさすら伴って読者に迫る。近未来SFであり、バイオレンスであり、しかしてその本来の姿はやはり純愛マンガなのだ。
作者のこれまでの作品同様、物語がスタートした直後はギャグばかりが目についた。しかし全体的なストーリーが進むにつれ、ハッキリと終点が見えてくる。願わくばハッピーエンドになって欲しいと思いつつ、勢いのある描写にページをめくる手は早くなる。次の巻は、次の巻は、と急かしたくなる。しかし二人の熱い愛の物語も、いよいよこの20巻で完結する。もう続きを待ってソワソワする必要もない。純愛は成就するのか、はたまた最悪の事態をむかえてしまうのか、最後のハラハラを感じながら確認して欲しい。
2020/08/04 00:39
5巻
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カボチャ王子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
八木少将編完結。
何度読んでも胸熱な結末で、国を仕切る権力者は本当にクズだらけなんだろうなと思わずにはいられない。