四月になれば彼女は
著者 川村元気
「あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」130万部を突破した『世界から猫が消えたなら』著者、最新刊。精神科医の藤代は、1年...
四月になれば彼女は
商品説明
「あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」
130万部を突破した『世界から猫が消えたなら』著者、最新刊。
精神科医の藤代は、1年後に恋人・弥生との結婚をひかえていた。付き合って3年、結婚に向けてすべてが順調に進んでいるはずだった。そんなある日、藤代の大学時代の恋人・ハルから唐突に手紙が届く。“天空の鏡”があるウユニ湖から送られてきたその手紙には、今のハルの瑞々しい恋模様とともに、大学時代の藤代との別れ、そして過去の知られざる真実が綴られていた。時を同じくして、恋人・弥生、その妹・純、藤代の職場の後輩・奈々の恋愛感情にも劇的な変化がおとずれる。
愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどもなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか――。
失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる
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恋は日食のよう、が印象的
2017/01/19 19:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物たちが動いている映像が思い浮かぶストーリー展開。藤代、ハル、弥生の12か月ごとに現在と過去の想い出を語り、恋愛に対してのそれぞれの不器用さが表現されてます。映画化してほしい作品。
著者の考える、愛の輪郭。
2017/03/23 21:32
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投稿者:AtsuNii - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛とはなんだろう?
誰もが考えたことのあるテーマに敢えて「こういうものなのかもしれない」とメッセージが書かれていると感じました。
ただ明確に示すのではなく、物語全体を通して輪郭を描こうとした作品なのではないか。とも思います。
愛について
2017/12/30 17:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛に対する私の考えとは一致しなかった。主人公の藤代君は、自分自身の感情に受動的すぎると思う。自分の心の中の正直な気持ちを追及するより、自分が相手に対してどんなふうに向き合いたいのか追及してほしかった。結局彼は、彼女(たち)の何になりたかったのかよく見えなかった。それとも、そこが見どころなのか??
愛おしくなる瞬間が重なるとき
2017/05/17 18:59
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投稿者:1900 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代の恋人ハルから突然の手紙。結婚を控えた精神科医藤代の心に何かがうずき始める。ハルはなぜ手紙をよこしたのか。ずっと一緒にいるといった言葉はどこへいったのか。穏やかだったはずの日常に風が吹く。
また来ようねと言った初めての海外旅行。いつでも来れるとその時は思っていた。
なぜか私のこころの奥でも揺れるものがあった。書店で表紙に目を奪われ手に取ったときはこんな気持ちになるとは思わなかった。今すぐすきなひとのところに飛び込んでいきたくなる。普段は言葉にできないけれど好きな気持ちでいるこの瞬間を大切にしたくなる。
季節とともに、時間の経過とともに人の心がゆっくり動いていく、でも変わらない自分でいられる。その様が心地よく読み進めていける一冊。愛の色や形、においや音は誰とも簡単に重なるものではない。私だけのものだからこそ、共有できたときは嬉しい。
何かを得れば何かを失うのか?
2017/03/05 19:47
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙はウユニ塩湖、ここから大学時代に付き合ってた彼女から突然手紙が届く所から始まります。
精神科医・藤代くんには婚約者がいますが、本当に愛しているか自信が持てない。かつては確かに好きだったけど。
かつては人と話せた黒猫がメス猫に恋したら人の言葉を失った様に、何かを得れば何かを失うのか?
結婚はゴールか未来か。愛情の変化をどう受け止めるのか。真実の愛は存在するのか。
今と昔を行き来しながら、そんな事を静かに読み解くようなお話です。
穏やかな切なさ
2017/01/30 01:23
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投稿者:ぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛とは何か、をまっすぐに訴えかけてくる作品です。
えぐられるような切なさはないものの、穏やかに染み渡るストーリーかなと思います。
ストレートな作品を好む方にはいいかもしれません。
推理物やひねりのある作品を読み慣れている人にとっては少し物足りなさを感じさせるかなと思いました。
ストーリー展開はシンプルですが、川村さんが伝えようとしているものはひしひしと伝わってきます。
面白いか面白くないかでいえば面白くない
2017/08/05 18:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は愛とは何かということについて、筆者の考えを小説に表しているものだろう。哲学的なことを小説にするのは悪くはないが、小説という形態を採るのであれば、やはりただ自身の哲学を主張するのではなく、読んでいてわくわくするような面白さが必要なのではないか。本書を読んでいてもそのようなことはなく、単調に問答的である。
そもそも時系列を崩していることが読みにくさを助長している。過去の回想などを入れることは物語に深みを持たせるのに役に立つことも多いであろう。しかし本書ではそのように感じない。場面が変わると読みづらくなるが、それを超えるメリットを感じない。