電子書籍
リーチ先生
著者 原田マハ
日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動か...
リーチ先生
リーチ先生
商品説明
日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の“アートフィクション”。
目次
- プロローグ/第一章 僕の先生/第二章 白樺の梢、炎の土/第三章 太陽と月のはざまで/第四章 どこかに、どこにでも/第五章 大きな手/エピローグ 名もなき花
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紙の本
よかった
2022/05/08 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスと日本の芸術の架け橋になるために、ほとんどその身一つで日本にやってきたリーチ先生の話です。教科書でしか知らない高村光太郎や白樺派の人たちが生き生きと描かれていて、とても刺激的でした。
紙の本
リーチ先生
2018/05/12 09:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなりの大分県日田市小鹿田の里の登場にびっくりしました。親しみのある焼き物として私も使っているからです。リーチ先生の情熱を感じながらあっという間に読み終わりました。とても楽しめました。
紙の本
ええ話やないかー!
2017/05/09 15:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「陶芸」という「冒険」を著者はNHKの連続テレビ小説のように描いている。「良い」ではなく「好い」と表現ができる感性は「楽園のカンヴァス」を思い出させてくれる。
紙の本
がっつり美術系。白樺派と交流のあった陶芸家のお話。
2017/05/06 00:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
バーナード・リーチという英国人の陶芸家と、助手で苦楽を
ともにした沖亀乃助のお話です。
原田マハさんお得意の美術系小説です。
全464頁ありますが、読ませる力はますます強くなり、もう
ちょっと読みたかったという思いが残るほどでした。
心理的な引っ掛かりが少ないので再読はしないと思いますが、
つるつると読めるベストセラー的な作りをうまく取り入れてあり、
知識欲を満たしてくれる魅力のある作品でした。
ドラマチックな部分がもう少し強いとベストセラーになり得ると
思いますが、演出がやや控えめなので読んでいて落ち着きます。
ようするに気に入ったのです。
横浜の大衆食堂で働いている亀乃介。
高村光太郎が渡米する前に、偶然店に立ち寄ります。
亀乃介は絵を描くのが好きで、お店の壁に何枚か貼ってもらって
あります。お店に来る常連の外国人と亀乃介が英語で会話を
するのを聞き、高村光太郎が声をかけます。
自分は高村光雲という東京美術学校の彫刻の教師の子で、
書生になる気があれば高村家を訪ねていくようにとのこと。
亀乃介は、母が住み込みで働いている食堂で一緒に住んで
いましたが、十才の時に母が亡くなると、自身が働く立場に
なっていました。親父さん女将さんに感謝しつつも、これ以上は
迷惑をかけられないとの思いから高村邸の門を叩き、運命が
回り始めます。
高村邸で書生をしていると、突然背の高い外国人が現れます。
その人こそがバーナード・リーチです。
英語を生かしてリーチの助手となり、師弟関係が始まります。
リーチは陶芸を日本で学び、英国に持ち帰って融合させ、
新たな表現を広げた人です。実在の人物です。
白樺派とも交流があり、武者小路実篤・志賀直哉などの
文学者や、岸田劉生など聞き覚えのある名前が出てきます。
一番の理解者は柳宗悦という方で、民藝運動に尽力された
とのことです。
むかし授業で習ったはずなのですが、白樺派の役割はすっかり
忘れていました。日本で積極的に印象派を紹介し、西洋美術
の取入れに寄与した話などは、非常に興味深いです。
原田マハさんは、印象派にまつわる著作が他にもありますので、
専門なのでしょうか。どこまでが史実か分かりませんが、
印象派の存在が陶芸にも何らかの影響を与えたことを知り、
作品のダイナミックさも併せて楽しめました。
印象派と日本の関りは、明治維新でいろいろと遅れていた
日本社会の中で、西欧で認められた数少ない分野であり、
読んでいて気持ちがいいものです。
他にもそんなお話がないか、知りたくなってきました。
紙の本
土に触りたくなる。
2017/02/19 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mescal - この投稿者のレビュー一覧を見る
民藝。陶芸。
美術史として学んで知識として頭の中に入っていた面々が、この書籍の中では個性を持って動き、絡みあっていた、
二次元が、三次元、四次元になって。
史実との兼ね合いもあるので人それぞれだとは思うけど、、
読んでる最中から土に触れたくてたまらなくなった。
連載時の佐藤直樹さんの挿画もまとめて欲しい。
紙の本
受継がれる思いを紡ぐ
2017/02/02 21:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
個性のあるものを創り出そうとする人たちの情熱が熱い。
人と人が出会い、言葉を尽くして、分かり合い、お互いを高めていた時代。
人が人を助け、生まれた技術・作品を受継ぎ、新たな創造が生まれる。
日本に行ったら実家に頼れと渡されたメモを頼りに日本に来たリーチ。
日本に本当の芸術を広めたいと強く思う白樺派の人たち。
今の時代だったら人のためにこれほどまで尽力出来るかと思う程、当時の人たちは何があっても応援してくれる。
そうしなければ、これほどの偉業は生まれず、人にも受継がれなかったのが分かる。
なんだか、今の時代に生きている事がもったいないと思わされる程、羨ましい人たちの物語を読ませていただいた。