闇に咲く
著者 あさのあつこ
「あそこには、人を喰らう鬼がいるんです」江戸深川界隈で立て続けに起きた夜鷹殺しに怯える女の、悲痛な叫びがこだまする。そんななか、この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの...
闇に咲く
商品説明
「あそこには、人を喰らう鬼がいるんです」江戸深川界隈で立て続けに起きた夜鷹殺しに怯える女の、悲痛な叫びがこだまする。そんななか、この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの前に、血の臭いをまとった男が現われる。商家の若旦那だというこの男は、亡き姉の影に怯えていた。おいちに助けを求めてきた男は、事件に関係しているのか、それとも――。腹を裂くという猟奇的な手口に衝撃を受けたおいちは、岡っ引の仙五朗と力をあわせ、ある行動に出るのだが……。父・松庵のような医者になりたいという思いを胸に秘め、18歳になったおいちは、事件の糸口を見つけ、解決することができるのか。生き方に悩みながらも、強く生きたいと願う女性を描いて人気の青春「時代」ミステリーシリーズ第三弾!
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おいち 不思議がたり シリーズ
2023/10/16 14:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な力を持つ主人公の少女・おいち。生ける者も死せる者も強い思いがおいちに時と場合を選ばずに知らせるように感じる。
心を病んだ大店の旦那の心の重荷を軽くするため治療に当たるが、そこに謎の夜鷹連続殺人が絡んでくる。親に愛されたかったのに因習に惑わされ愛されず生きられなかった少女は救われるのか。おいちの強い優しさが立ち向かう。
おいち
2018/05/29 20:48
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
「姉にとりつかれた」または「双子が一体化してしまった」商家の若旦那。
おいちのスリリングな日々。
不思議な力で姉の本心を聴く。
重層化した解決がすばらしい。
不思議な力を持つ女医見習い(?)おいちの幸せと、温かく見守る医師である父。
次のシリーズを早く読みたい。
今回は悲しさのつのる陰惨な事件でした。
2022/02/26 09:24
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は悲しさのつのる陰惨な事件でした。前2作は凄惨な中にも最後に救いを残した感じでほっとするところがあったのだが、今回は何か悲しさだけの残る結末でした。残念。とはいえ、どんでん返しの展開にすっかり嵌まってしまったです。何時もながら私の推測を全て覆す結末に驚き。
現代的に言うなら、姉への思いが強すぎたがゆえに精神異常を起こしたと解するのだろうが、江戸時代での医学ではそこまで突っ込めない。まあ「不思議がたり」のうちに入るのだろね。
本シリーズは「不思議がたり」というタイトルから不可思議現象を生かした作品と思ってたのだが、どうも本格ミステリーととらえた方が良さそう。本作でも犯行の成り立ちをしっかりと論理的に明かしており、決して横溝風に不可解現象で逃げていない。むしろ、本格ミステリーの分野に入ると考える。まあ、軽い調子で楽しめるミステリーと捕えましょう。
今も昔も闇が多いですね
2021/05/31 09:47
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸深川の菖蒲長屋で医師・藍野松庵を手伝う娘のおいちには人の強い念を理解する不思議な力が備わっていた。ある日いさご屋の庄之助が訪れる。庄之助には双子の姉がいたが、両親から疎んじられ流行り病でなくなっていた。そのとき姉は大した治療を受けさせて貰えず、恨みを抱えたまま死んでいったのであった。その姉の霊が庄之助に乗り移ったのであった。そして夜鷹殺しはい姉に乗り移られた庄之助の仕業だったのか?おいちは姉と話をしてあることに気づく・・・。
どんでん返しの結果でしたね。おいちは仙五朗の弟子でも通用するね。