読割 50
電子書籍
きのうの影踏み
著者 著者:辻村 深月
あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの...
きのうの影踏み
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きのうの影踏み (角川文庫)
商品説明
あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
【解説:朝霧カフカ】
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紙の本
幽霊って怖いだけ、じゃない
2021/04/20 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常に潜む怪異短編集。
ゾワゾワっとした怖い話や、ちょっと青春要素のある話、そしてちょっと感動する話。
わかりやすく怖かったのは、「やみあかご」。
解釈に困ったのは、「丘の上」。
自分なりに考察してから、他の人の考察も読んでみた
紙の本
怖くはないのでご安心を
2021/03/08 17:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な話が書かれているのであって、怖い話ではない。但し、その一つ一つの話が普段ならば見逃すような違和感に突っ込んでいくような物なので、読後は変に周りを気にしてしまうかも。
ほら、あなたの日常にも、、、。
紙の本
恐怖の先に感動
2020/04/23 20:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常に潜んでいる違和感が、じわりじわりと浮かび上がってくる短編ばかりです。怪談めいた展開の中にも、人間らしい優しさを感じます。
紙の本
人を選ぶ作品。
2019/08/01 19:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
期間限定リバーシブルカバーにつられて購入。 店頭だけの仕様?
不思議でちょっと怖い短編が13編。
ほぼほぼオチはなく、結末は自分で想像するしかない。
結末がしっかりしていない終わり方が苦手な人には全くもって不向きでしょう。
座りが悪い感じがして。
まぁ、この手の話はそう言ったものがわりとあるのが当たり前の部分はありますが。
しかし、夢の話については色々と想像力を掻き立てられます。
夢の解釈に正解などありませんが。
はっきりとした結末を求めない、その後を自分で自由に想像したい人には向いているかと。
私はさらっと読めて良かった。
紙の本
ぞくっとする
2019/06/18 02:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすく、文字も大きめの短編集です。
私はカドフェス期間に購入したので、表紙が文ストの辻村深月バージョンでした。一話目の冒頭部分の漫画になっていて、良かったです。
とても短めの短編ですが、侮るなかれ。どれも、ぞくっとする話ばかりです。
都市伝説系がメインということもあり、その気がなくてもいつ自分に降りかかってくるかなど考えてしまいます。また、各話、人間の難しさみたいなものが垣間見えて、そういう部分もホラーとは別の要素で考えさせられることが多かったです。
そういうこともあり、この本は、「夜に一人で読めない系」という感じではなかった気がします。
紙の本
夏にぴったりの1冊
2021/08/11 21:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な話からゾッとする話まで夏にぴったりな話が詰まっています。
どんどん読み進めてしまうこと間違いなし!
身近なところに潜む恐怖を感じてみては。