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電子書籍
鹿の王 水底の橋
著者 著者:上橋 菜穂子
なにより大切にせねばならぬ人の命。その命を守る治療ができぬよう政治という手が私を縛るのであれば、私は政治と戦わねばなりません。黒狼熱大流行の危機が去り、東乎瑠帝国では、次...
鹿の王 水底の橋
鹿の王 水底の橋
商品説明
なにより大切にせねばならぬ人の命。
その命を守る治療ができぬよう
政治という手が私を縛るのであれば、
私は政治と戦わねばなりません。
黒狼熱大流行の危機が去り、
東乎瑠帝国では、次期皇帝争いが勃発。
様々な思惑が密かに蠢きはじめているとは知らず
オタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医・真那の招きに応じて、
恋人ミラルとともに清心教医術の発祥の地・安房那領へと向かう。
ホッサルはそこで、清心教医術に秘められた驚くべき歴史を知るが、
思いがけぬ成り行きで、次期皇帝争いに巻き込まれていき!?
異なる医術の対立を軸に
人の命と医療の在り方を問う意欲作!
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紙の本
一番人に薦めたい上橋先生の作品
2020/12/14 00:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番好きな作品はと聞かれたら『狐笛のかなた』だが、人に薦めたい作品はと聞かれれば本書。『鹿の王』の外伝・続編だが、この本だけでも充分楽しめます。ホッサルによる比羅宇候の評価はごく短いが、ハッとさせられた。比羅宇候のように物事を見られるよう努めたい。
紙の本
希望のあるラスト
2019/08/30 06:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kurage - この投稿者のレビュー一覧を見る
「鹿の王」の続編ですが、前作の内容をほぼ忘れている状態で読んでも問題なく楽しめたので、この話からいきなり読んでも大丈夫だと思います。
ふたつの医術の、どちらかがよくてどちらかが悪いとかじゃなくて、それぞれのいいところを補い合って進んでいけるような道筋が見えたところで終わっていたので、希望のあるラストでよかったです。
ホッサルとミラルの関係も上手くいきそうなきざし…?
そこが一番嬉しかったです!
紙の本
医療と二人の未来
2021/09/04 23:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療と政治がむすびつくと
こんなにややこしい事態になるのですね。
いろんな方向から謀略が張り巡らされて。
いずれはオタワル医療者すべてを束ね、
その命運を預かる立場にありながら、
いち医療者としての青臭い理想を捨てきれない、
あきらめの悪いホッサル。
かたやミラルは悲しいくらい諦めがよくて。
幸せの成就が悲しみの始まりだなんて人生観、
切なすぎる・・・でも、その方向性は前向きで。
今の幸せがずっと続かないと思っているからこそ、
そのときの一瞬を大切にしている。
ミラルなら、政治の力ではその真心で
医療の力を守り育てることができるかもしれない。
諦めがいいってことは、切り替えが早いってことだもの!
二人で、医療の可能性を広げていく未来が見えるようでした。
紙の本
善き心
2020/08/10 10:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回印象的だったのは比羅宇侯。
彼が暖かく輝きに満ちた少年時代を心の中に大事にしまっている人だからこそミラルに善き心を見出だして最も建設的な道を提示できたのだと思う。
津雅那には寒気を感じた。
清らかさに重きを置く彼が火刑で人を生きながら焼くとは。
彼が人の命を救う医師だというのはとても怖い。
紙の本
『鹿の王 水底の橋』
2019/05/03 19:56
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オタワルの天才医術師ホッサルは、東乎瑠の祭司医である真那に招かれ、助手で恋人のミラルとともに安房那領に向かう
東乎瑠の清心教医術発祥の地である安房那に滞在するうち、ホッサルは思いもかけず東乎瑠の次期皇帝争いに巻き込まれてしまう
優れているが異教徒の医術だと祭司医から排斥されるオタワル医術
安房那の秘境花部に伝わる清心教医術のルーツをめぐる謎
次期皇帝候補の暗殺計画にしかけられた巧妙な罠
《人の命と医療の在り方を描いた傑作エンタテインメント!》
東乎瑠、独角、ヴァンとユナ、黒狼熱、ホッサル……
上下巻1100ページを越す大長編『鹿の王』から4年半の時を経て、上橋菜穂子によって紡がれた新たな物語