電子書籍
リーチ先生
著者 原田マハ
1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。──時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介...
リーチ先生
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リーチ先生 (集英社文庫)
商品説明
1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。──時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描く感動のアート小説。第36回新田次郎文学賞受賞作。
目次
- プロローグ 春がきた/第一章 僕の先生/第二章 白樺の梢、炎の土/第三章 太陽と月のはざまで/第四章 どこかに、どこにでも/第五章 大きな手/エピローグ 名もなき花
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紙の本
一気に読めました
2021/07/03 00:04
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
民藝にも興味があって、リーチ先生というタイトルにも釣られて、読み出したら、一気に読めてしまいました。亀ちゃんも実在する人物かのように錯覚してしまうほど、生き生きと描かれていて、とても気持ちが良かったです。
紙の本
ミステリアスでとてもロマンのある作品
2020/07/02 14:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIRO - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当にロマンのある作品で、何度も読み返してしまった。
紙の本
東洋と西洋の架け橋となったある芸術家の生涯を描く感動の小説です!
2019/12/29 10:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アート小説では非常に高い作品を世におくり出されている原田マハ氏の感動的な作品の一つです。1909年に日本の美学を学ぶために来日したイギリス人陶芸家のリーチ青年の助手となった亀乃介。そして、後年1954年、亀乃介の息子高市は自分の父がリーチ氏に師事していたことを知ることになる。亀乃介・高市親子から見たリーチ氏の生涯を詳細に描いた感動作です!
紙の本
バーナード・リーチの歴史
2023/01/25 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸術と熱い友情が描かれるよい美術史小説。芸術家になるために日本へ単身渡航したバーナード・リーチとその唯一の弟子と描かれる架空の日本人青年沖亀之介を軸に、日本の陶器がひとつの芸術作品となっていく歴史が描かれた。日本では茶の湯という芸があるゆえ、茶碗という陶器が美術品としてもてはやされた、その一方、日用品として陶器も多く存在した。そんな陶器に「用の美」という芸術的感性と職人の手技が合致して織りなす物品が美術品と扱われるという香りづけをリーチ先生はもたらしたようだ。長編だが、しっかりと読むことができた。
紙の本
改めてバーナード・リーチは凄いなと思った。
2021/04/16 16:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
架空の人物「亀ちゃん」の目を通して描かれたバーナード・リーチという大変に魅力的な人物。
日本の民芸を発見したのはリーチと柳宗悦ですからね。リーチのパワーと行動力に脱帽です。
紙の本
名前は知ってるけど
2019/11/17 15:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
バーナード・リーチ。
名前は知ってるけど……。
高村光太郎、柳宗悦、河井寛次郎、武者小路実篤、岸田劉生、志賀直哉など、
少しは知ってる人びとが出てきて、そのリーチを取りまいて、
富本憲吉という実在の人物とカメちゃんという架空の人物とが、リーチを支える。
描かれるリーチの人間性はとても魅力的で、それがこの長い話を支えている。
でも、ちょっと長すぎないか。
せっかくカメちゃんというひたむきな人物を創造したのだから、
リーチの人生ももう少し整理してもいい気がする。
そして、せっかくなんだから、カメちゃんももっと輝かせてあげようよ。
紙の本
読了
2019/12/08 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
たった1人で来日したリーチ、そして彼の思いに動かされる日本人芸術家たち、彼らの関係性がうらやましい。友情?絆?この関係をなんと呼んだらいいんだろう。良いものを作りたい、広めたい、芸術に携わる人はどうしてこんなに純粋なんだろう。悪い人が1人もいないというところもあり、ただただ彼らの情熱な感動した。陶器を見る目が少し変わったと思う。