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一般書

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

著者 鴻上 尚史 , 佐藤 直樹

新型コロナウイルスがあぶり出したのは、日本独自の「世間」だった! 長年、「世間」の問題と格闘をしてきた二人の著者が、自粛、自己責任、忖度などの背後に潜む日本社会の「闇」を...

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同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

税込 869 7pt

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商品説明

新型コロナウイルスがあぶり出したのは、日本独自の「世間」だった! 
長年、「世間」の問題と格闘をしてきた二人の著者が、自粛、自己責任、忖度などの背後に潜む日本社会の「闇」を明らかにする緊急対談!

●戦争中から変わらない「国民総自粛」
●日本人が名刺をもらうとホッとする理由
●「世間=同調圧力」を生み出す日本独特のルール
●西欧は「社会」、日本は「世間」の大きな違い
●感染者はなぜ謝罪に追い込まれるのか?
●学校でも会社でも「先輩」が強すぎる不思議
●日本では「批評」がそのまま「人格批判」となる
●言霊の国なのに、言葉が信用されない謎
●ネット上の匿名が圧倒的に多い日本人
●若者の自己肯定感が低い理由
●なぜ出る杭は打たれるのか――芸能人の政治発言
●不寛容の時代に窒息しないために

生きづらいのはあなたのせいじゃない。世間のルールを解き明かし、息苦しさから解放されるためのヒント。

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みんなのレビュー72件

みんなの評価3.7

評価内訳

さすが鴻上さん

2020/10/10 16:21

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本社会独特の空気「同調圧力」について、日本社会の生きづらさを主張する鴻上さんが、佐藤直樹さんとの対談で改めて主張する内容です。
 他の著書でも日本社会の生きづらさを主張する鴻上さん、当書でも「鴻上節」炸裂です。鴻上さんの考えには批判する人も多いでしょうが、改めて当書を読んでほしいな、そう私は思いました。私はご自身の意見を簡単には変えない鴻上さんは、必要な意見を世に発していると思います。
 講談社現代新書なので文字が大きく、ページも180頁しかなく短いので、一気に読み切れる内容です。

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正義の発言

2020/10/11 14:35

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

いまのぼくたちは、「正義の言葉」をかざして、差別と排除に染まっていく。簡単に「自粛警察」にたどり着くとのこと。
まさに、何か発信して人に認められたいけど、世間から潰されるかも。なら「正義の発言なら」となる、それが自粛警察かー、納得感。

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「空気」と「世間」

2020/12/30 09:30

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さたはけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

会社の中の異様なしきたり、上司の命令には逆らえない雰囲気、そのストレスをアフターファイブで晴らしているサラリーマンが、哀れに思いました。
また、いじめの原因も同調圧力にあるので、今後は強い個人になりたいと思いました。

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『同調圧力』

2020/12/15 19:42

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

《「同調圧力」とは、「みんな同じに」という命令です。……日本は「同調圧力」が世界で突出して高い国なのです。》鴻上

人々を苦しめている「同調圧力」の正体を知り、それを生み出すメカニズムを読み解き、戦い方・逃げ方を考える

《息苦しさは、あなたに責任があるのではない……あなたは負けたわけでも、弱いわけでもない、「世間」から圧力を加えられているだけなんだから。けっして恥じる必要はないし、責任を感じる必要もない。》佐藤

「世間」についての発言を続けてきた作家・演出家と評論家による、この時期だからこそ読んでおきたいタイムリーな対談、2020年8月刊

《新型コロナが炙り出した世間という名の「闇」に迫る》──帯のコピー

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確かに、その通り

2020/09/18 00:47

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:2502 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の世の中が生きづらいのは、独立した個人から成る「社会」とは異質の「世間」が生み出す「同調圧力」が原因だとする著者らの論旨は慧眼だと思います。個人の概念が希薄だから、同質的な仲間内だけで群れて「世間」を形成し、その外の者を排除する一方、「世間のルール」を遵守しないと自分が「世間」から排除されてしまうが故に、それを恐れて過剰に忖度し、自粛する、という論旨は、現在の日本の状況を上手く言い表していると思いました。
59ページ目にあった「日本人は(満員電車などでの)身体の接触は我慢する」一方、「目と目が合うのはすごく嫌がる」という話は、確かにその通りで、興味深いと思ったので、著者らには次作などを通じて、もっと掘り下げて欲しいと思いました。欧米人は目と目が合わないと嫌だと思うらしいのですが、その違いは何に起因するのでしょう。エレベーターの中で、日本人は知らない人とは挨拶をしませんが、欧米では「私はあなたの敵ではありませんよ」という意思表示として、知らない人との間でも挨拶を交わすのだとか。確か、最近、読んだ京大総長の山極先生の本によると、ゴリラの社会でも、そうした未知の相手を自分の敵と味方に見分ける方法としての挨拶があるらしいので、そんな動物の本能的な部分と、「同調圧力」がもたらす(悪い意味での日本的な)「世間」や「同調圧力」の関係を上手く喝破してくれることに期待したいと思います。
一点だけ、95ページの末尾で「日本は先進国のなかで自殺者が多い」という議論が出てきましたが、その前後に具体的な他国の数値などが全く示されておらず、観念的な話に終始していたのは残念でした。特に、本の後半部分では、少年犯罪や凶悪犯罪が昔より減っているにも関わらず、「治安が悪化している」という(根拠のない)「体感治安」に基づいて厳罰化を進めている日本の現状を「世間のルール」に流されたものだ、と同じ著者らが批判している姿勢とは明らかに矛盾しているように感じました。

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タイトル通りの1冊

2023/02/13 20:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る

同調圧力について、なんとなく感じてはいるのだけれどモヤモヤすることを見事言語化してくれています。しかし、同調圧力が強いからこそ・・・という部分も事実。そのあたりにもスポットを当ててほしかったなあと思います。

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息苦しく生きづらい

2020/09/20 09:37

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

コロナ禍の中、日本社会が息苦しくて生きづらくなっている。自粛警察が目を光らせるのは、同調圧力に由来するものだという。日本の社会には、複数の世間があり、世間が社会よりも強力な縛り方をする。世間の特徴は、所与性と呼ばれる「今の状態を続ける」「変化を切る」ことである。世間を構成するルールは、「お返しのルール」「身分制のルール」「人間平等主義のルール」「呪術性のルール」である。「世間」という強力な敵をよく知った上で、「社会」とつながる言葉を獲得しなければならない。

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日本には「世間」はあるが「社会」はない

2020/12/30 11:50

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は作家鴻上尚史と学者佐藤直樹が、新型コロナ禍での自粛警察等の問題を踏まえて対談したものである。同調圧力という言葉は、ドキュメンタリー作家森達也がよく使っている。私は、森達也の作品でよく読んでいたので、馴染みのある言葉だ。この本でのキーワードはもう一つ、世間というのがある。日本には「世間」はあるが「社会」はないというのは、よく分かる。森達也をよく読んでいる者にとってはあまり目新しいことはなかったが、納得いくものではあった。

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2020/09/06 12:43

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2020/09/05 13:25

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2020/10/04 18:32

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2020/09/09 18:02

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2020/09/13 11:49

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2023/10/03 10:03

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2020/09/17 20:42

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