プリニウス 10巻
ギリシアの地で、いまだ自ら神となる妄想に取り憑かれる皇帝ネロのもとに、続々と反乱軍蜂起の報が届く。側近の裏切り、過去の因縁がネロを窮地に追い込む。一方、地中海沿岸から東へ...
プリニウス 10巻
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商品説明
ギリシアの地で、いまだ自ら神となる妄想に取り憑かれる皇帝ネロのもとに、続々と反乱軍蜂起の報が届く。側近の裏切り、過去の因縁がネロを窮地に追い込む。一方、地中海沿岸から東へと向かうプリニウス一行は、神話の森を抜けて、砂漠の都市・パルミュラへ。そこでは東西の多様な人々が交流し、寛容で豊かな文化をつくり上げていた。ローマに戻るも、元老院から「公共の敵」として認定されたネロは、当地を脱出――。ついに皇帝ネロ編が終幕!
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作者らの画力が炸裂する迫力のネロの最期
2021/08/04 21:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
10巻も読み続けると登場人物にだんだん馴染んできて、プリニウス御一行があちらこちら旅する先の風景や雰囲気、風俗などをこのまま眺め追ってゆくだけでも楽しいではないかと思わせられる。特にこの巻ではついに仏教徒(というかまんまお坊さん)まで登場したりして、ローマ時代にはすでにいくつもの民族が互いに交わることを頻繁に行なっていたことを教えてくれる。これぞプリニウスのプリニウスたるところ、と思っていたら投槍する姿まで登場するではないですか。ホント、プリニウスは不思議な人だ。
そして、この巻ではそんなプリウス御一行よりもクライマックスとなったのは、ネロの最期だろう。そうか、こんな最後だったのか。また、ネロにこのような最期を迎えさせるのに、こんな策謀が張り巡らされていたのか、といった感じだ。もちろん、全てが史実ではない(作者らの巻末の対談でもそう述べている)が、そんなことはどうでもよくなる迫力だった。
さあ、これでプリニウスたちはどうなるの?
こんなにも長く
2021/06/17 00:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネロが生きてしまったなんて。そして、最後のなんとあっけないことか。もっと早くに命を落としていたら、救われた人たちがいたはずなのに。
時がきた
2020/09/20 13:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとうネロの最後の時が。
現実を拒絶した末の自滅と言っていい。
とにかくネロの周囲の人々の目が印象に残った。
うんざりとした目。諦め果て、飽きれ果て、見捨て果てた虚無の目。
ネロ亡き後のローマは?プリニウスはどうするのだろう?
ギルガメシュ伝説とレバノン杉、パルミュラの街の賑わい、商人たち、仏教徒…魅力的な要素揃いで読んでいて楽しい。
54ページ 絵の上に文章を書くのは読みにくいのでやめて欲しい。
ネロ、ついに逝く
2020/10/25 21:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネロを取り巻く環境は悪化するばかりで、あの奸臣ティゲリヌスのこれまでの行動にも秘められた理由があったとは、驚きであった。ネロの最期は、最後まで付き従った者たちの想いを汲み取れず、そこに潔さは無かった。
一方、旅を続けるプリニウス一行は、パリミュラへ到着。東西交易の要衝であり、その繁栄ぶり、多国籍な様が伝わってくる。
プリニウスがパルミュラへの途上、宗教をめぐって、持つべきは信仰よりも理解なのだ、と言うシーンは現代にも繋がる至言だと思った。