国会議員に読んでほしい
2024/03/31 10:45
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
外から霞が関の働き方を変えたいという熱い思いを、ご自身のどういう経験から持つようになったのか分かり、納得した。
具体的な提言はどれも実行すべきことだが、その以降コストを積極的にかける余裕とモチベーションのある人が内部にはいないから難しいのだろうとも思う。日々の仕事は評価されず批判されることばかりな官僚だが、実態を知らない一部の国会議員に、本を通じて知ってもらい、議員自身の行政側への業務依頼の仕方が変わるところまでつながるとしたら意義のあることだと思う。
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投稿者:donden - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本読んで、そこそこの大学卒業しているなら、公務員や官僚より民間で働いたほうが稼げるなと思ったね。
官僚の働き方を変えなくては
2021/10/19 20:27
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
超難関をくぐり抜けたエリートとして、かつてはみんなが憧れた国家公務員も、最近は人気が落ち目なのだという。
国会対応や不祥事の処理といった、本筋の業務とは違うところで長時間労働が常態化し、休職する人や辞める人が少なくないそうだ。
政治家の質も変わり、人事も握られ、上を見る上司は忖度をして・・・とブラック企業とさして変わらない実情が、元キャリア官僚によってつづられている。
難しい試験を受けて官僚になろうという人は、本当は日本を良い国にしたい、政策づくりをしたいと、高い志を持った人たちなはずだ。
しょうもない政治家/政治で、そんな官僚たちの心を折らないでほしい。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の体験談が中心でやや問題点がボケて見える。どういうことが行われているのかがわかるが提言が今一つのところもあり。しかし国民が賢くならなければならないという問題提言にはなっている。
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慶應(同じ!)出身の元厚労省、現在は起業した異色官僚の方が書いた本です
この本にも書いてありますが、彼は現役官僚の時から自分の仕事をブログなどで発信したり、積極的に現場を見に行くなど、いい意味でステレオタイプの"官僚的"な人とは一線を画した方です。
肝心の中身についてですが、彼のTwitterなどのSNSをより濃くしたって感じです。
彼が今もSNSで発信している、"官僚の働き方改革"、たしかに現在の官僚の働き方は非人道的ですし働き方改革をすべきだとは思います(民間の働き方改革の旗振り役である厚労省が不夜城状態ですし)。
ただし、そもそも官僚は東大法学部の集まりのガチガチのエリート組織でありそういう面に憧れて官僚になる人も少なくないため、働き方改革で余った時間を現場視察などに使ってくれる現場思考の官僚はそんなに多くないのではとも思ってしまいました。
著者のような方なら使ってくれると思いますが、少々その点は楽観的すぎる気がします。
著者はTwitterで、官僚の面白さについても書いたと述べていますが、もう少し法案を作る際どういうことを考えたかとかどういう議論があったかなども書いてもらえると臨場感があってよかったのではないかと思いました。
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このテーマの本として、今まで読んできた中で、一番まとまっていて、問題の構造化や対策の方向性についての提言などが、最もクリアだと感じた。特に、女性、高齢者も等しく働くことのできる社会を追求する上で、今のままでは、組織として体をなさず、期待される役割や使命を果たすこともできなくなる、というのが重い。短時間勤務も、本人にやる気があるのなら(ある程度の)長時間勤務もあってもいいが、無定量無制限の呪いをなかなか拭うことのできない官僚の仕事では、独身・男・中堅に超過度の負担がかかるだけだ。ダイバーシティの議論では、この組織としてのマネジメント困難が論じられることが少ないので気になっていたところである。きちんとメッセージにできている論はあまりなかったので、著者には今後期待したい。
30年くらい前に、当時の厚生省の「中の人」の告発として、宮本という人の著作がいくつかあったが、そのころと官僚のしんどさは全然変わっていないし、むしろきつくなったように見える。
pp29-33にある、「典型的な仕事の様子」は、極めてリアル。ITでコミュニケーションのバリアが低くなった分、情報のやり取り密度は組織内で加速度的に上がっており、その一つの細胞としてはたらくマネジャーも担当者もたまったものではないだろう。
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この本を通して、官僚がどんな仕事をしていて、働き方の実態と、どれだけ非効率なやり方をしてるのかがわかtら
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面白かったけど、24時間土日なく働ける人を、「エリート」と評価しちゃダメで、むしろ弊害だよね。平日の夜も土日も、子どもの面倒見たり家事したり、仕事したくてもできません。
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業務改革・定員増要求の一本足打法でがんがんバットを振り回し、自打球骨折になるのではないか、どのような出口戦略を見据えているのか、いつも懸念。
いずれにせよ、たとえば、最後の提言案の中の「民間とのパートナーシップ」について、問題意識は共通したものを持っていた。
今後も深く考えていきたい。
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◯色々な本やネットを見ても、国家公務員は大変だ大変だとしか書かれていない中、具体的に何をやっているのかを示しながら、大変さの本質を開示していこうという姿勢が見られる一冊。とても面白かった。
◯どう面白いのかと言えば、おそらく霞が関でしか使われないであろう専門用語や、一般には不可解ですらある形式主義を事細かに紹介している点。改善しようにも大企業病よろしく、直せないのだろうなと感じさせる。
◯解決策の具体性、とりわけ国会議員にも提言している点も特徴的。議員と公務員の関係性が一般には見えにくいため、どのように扱われているのかが大変わかりやすく、議員という性質上根深い問題が抉り出されている。国ごとの政治体制が異なるため、一概に比較しにくいと思うが、他国と比べてもちょっと公務員と議員の仕事上の関係が近すぎるのではないか。
◯ただこの本を読んでて一番感じたのは、やはり役所に残って後輩達を助けてくれる道を、なんとしても歩んで欲しかったなということ。
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元厚労官僚による著者による、ブラックな霞が関の現状について書いた本。霞が関で働いた経験のある人にとっては特に真新しいことは書かれていないが、2019年9月まで20年弱厚労省で働いた筆者の主張には説得力があり、こういった霞が関の状況について書かれた本が少ない現状において非常に画期的。厚労省ならではのやりがいや困難も記されており興味深かった。
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霞が関のブラック問題はSNS上でよく見て興味を持っていたため、改めてしっかりと学びたくて購入。結論から言うと、日本をこれから少しでも良くしていくためにも、全国民に読んでほしいと思える内容。官僚の働き方を改革し、仕事のやり甲斐を向上させることが、日本を良くすることに直結することは疑いようがないだろう。
まず本書を通して、普段官僚がどのような仕事をしているのかということへの理解が深まった。昔よりも業務が増えているのはどこも一緒で、それだけ世の中の物事に対応するスピードが上がっているということだと思う。しかし霞が関は、それに対応してきてこなかったツケが今きてしまっているのだろう。
また、最近よく言われる「官邸主導」というのが、どういう経緯でそうなって、どういう意味なのかがわかったのも良かった。ここから学べるのは、何事も方針だけ決めるのではなく、橋下徹の言うところの「実行プラン」が伴わないといけないということ。霞が関はこれが圧倒的に足りていないのだろうが、これは大きな組織ではどこも同じなのではないだろうか。
自分は霞が関の住人ではないけど、半公務員的な組織で勤めていることもあり、殊更共感できることが多い内容でした。中でも特に、ペーパーレス化の話や、それに対応するためのデジタル機器の整備の話が。。
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霞ヶ関のリアルが描かれている。
ブラックさに若手が辞めていく。志望者が減る。更に若手が減るという悪循環を断ち切らねばならない。
コロナ禍でオンラインを駆使した働き方改革が進みつつある。コロナが収束した後も、この動きが続くことに願う。
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官僚のイメージが変わりました
著者のような意識を持って仕事に取り組まれている官僚の方がどれくらいおられるのかわかりませんが、責任逃ればかり考えて仕事されている、という自身の勝手なイメージを恥じたいと思います
とても非効率な状況で、本来の仕事(国民のために真剣に行政や法案などを考える)にさける時間がほとんどとれなくてバカバカしくなるというお話、とても切なく、もどかしく感じました
特に、国会議員の横ヤリの酷さには呆れました…そんな国会議員を選んでるのも我々国民。
しっかり、責任を持って政治に参加しなければと思いました
とにかく、霞が関の官僚の皆さんの現状がリアルに伝わる内容で、大至急改善が必要、それが、我々国民の生活にも直結していることが切に感じられました
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久しぶりの本庁勤務。霞ヶ関では無いけれど、部下は深夜まで毎日残業。業務効率化、議会対応、何よりステイクホルダーへの説明責任を果たすための広報、山積する課題解決には気持ちの問題より、周囲の理解だと思う。