毒親の日本史(新潮新書)
著者 大塚ひかり
親子関係は一筋縄ではいかない。古代天皇に平安貴族、戦国武将から僧侶まで、あっちもこっちも「毒親」「毒子」だらけ。子捨て、子殺しや性虐待は勿論のこと、きょうだいの殺し合いを...
毒親の日本史(新潮新書)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
親子関係は一筋縄ではいかない。古代天皇に平安貴族、戦国武将から僧侶まで、あっちもこっちも「毒親」「毒子」だらけ。子捨て、子殺しや性虐待は勿論のこと、きょうだいの殺し合いを招いたり、子の恋文を世間にさらしたり。父親に見殺しにされたヤマトタケル、子を母に殺された建礼門院徳子、実家にいびられ続けた小林一茶等々、系図上では、はかなく頼りない親子の縦一本線に込められた愛憎が、日本史に与えた影響を読む。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
ご先祖様と毒親
2023/05/22 13:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、ご先祖様を尊敬したくなりました。昔の人が偉かったからではありません。逆です。ひどい毒親ばっかりな世の中で生き抜いたご先祖様は、尊敬に値すると思います。翻って、今の自分がいかに恵まれているか感じましたね。
この感じだと、将来的に毒度が緩和される可能性はあっても、毒親がいなくなることはないでしょう。完全にいい親ばっかりな世の中の方が逆に怖いかもしれません。
現代と違う価値観に驚き
2021/10/24 05:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代、鎌倉時代と現代と違う家族の価値観に驚いた。
「毒親」と言っても現代の「毒親」とは違う毒親に人間の業を感じた。
小林一茶が毒親育ちだと知らなかった。
親子は基本の人間関係だが。
2021/05/12 16:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本史や古典を駆使しての日本古来の親子関係について。
古典や古代史は著者の得意分野だが、中世の武士に関してはちと不充分。でも古代でも中世でも近世でも、親子関係は色々。一夫多妻やら、女性も何回も結婚するのが不道徳でなかった時代、家族関係は複雑。また多くの女性との間に子を儲けた男性権力者が子に対して非情であるのも納得する。
小林一茶はなあ……、苦労したんだろうし、その点は著者と同じように感じる。
あるある毒親の存在
2023/09/27 09:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パトリシアちゃま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本神話にさえ登場する毒親だからどうしようもないのでしょうが、不幸にも毒親のもとに生まれてしまったら、精神的にも肉体的にも毒されないうちに独立したほうが良いと思う。たとえつらい決別が待っていようとも毒親が生きている限り振り回される人生を歩むよりはマシだ。毒親に育てられた子供が親になりまた毒親になっていく負のスパイラルはとっとと断ち切るべきだと私の経験から思う。本書は毒親の傾向は何度も重ね重ね書かれているがその子供へのアドバイスも書かれているとさらに良かったと思う。どのように毒親から逃げて精神的な呪縛から逃れるかを。。。
藤原道綱の母は毒親中の毒親
2022/12/08 14:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごいタイトル、思わず手に取る、なかなかの毒親ぞろいなのだが、私が一番興味を持った毒親は「蜻蛉日記」の作者でもある藤原道綱の母、結婚に介入し欲望を子に押しつける、そして息子のラブレターの代筆をして、そのラブレターをさらす、あの時代はには、よくある話だったというが・・・
毒親の日本史
2021/09/24 11:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
刺激的なタイトルに惹かれて、思わずこの本を購入した。この本は幾人もの毒親を紹介し、分析していくのだが、最初の事例がイザナキであり、神功皇后,応神天皇,仁徳天皇と続く。親子のドロドロの愛憎劇を期待したが、少し肩透かしだった。イザナキは神話の世界であり、リアリティがないし、神功皇后は、毒妻と言うなら分かるが、毒親と言うイメージはない。寧ろ、よき母ではと思ったりもする。仲哀天皇亡き後皇位を狙う息子の異父兄弟に立ち向かい応神天皇を皇位につけた。その応神天皇も毒親とイメージは全くない。仁徳天皇しかり。毒親にしてはインパクトが弱く、非常に迫力なく感じる。どうも、毒親の定義を間違っていたようだ。毒親とは、虐待や子供を殺すトンデモナイ親と勝手に思い込んでいたが、どうもそこが間違いのようだった。この本によると毒親とは、1999年にスーザン・フォワードが『毒になる親』で披露した概念で虐待や子供を殺すと言った親だけでなく、かなり広義に子供に悪い影響を与える親を毒親と定義しているようだ。例えば、教育ママの影響で子供が本人自身で適切な判断が出来ないと言った場合はその親は毒親となる。あるいは放任主義すぎて子供が心のコントロールができないと言った場合もその親は毒親となる。こう言う観点で見ると毒親は身近にいそうである。 上述の事例で説明するとスーパーマザーだった神功天皇のもとで育った応神天皇は、自身で意思決定ができないとの事が神功皇后を毒親たらしめている。その結果、応神天皇は、彼が可愛がっている末っ子を後継天皇にしたかったが、自身で決められず、息子の二人に意見を聞いたりした。明確に後継天皇を決めていなかった事により、息子達が皇位をめぐり、血の争いをする事になる。そんな子を育てた神功皇后は毒親だし、息子達に血の争いをさせた優柔不断な応神天皇も毒親と言う事になる。天皇としては評価の高い応神天皇であるが、毒親論的視点からは評価されていないと言う事である。 この本で取り上げられている毒親は下記の面々である。持統天皇,藤原不比等,北条家の女性達,景行天皇(ヤマトタケルの父),後醍醐天皇,お江(徳川家光の母),小林一茶の母等々である。
子育てが終わる前に読みたかった本である。