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電子書籍
恋文の技術
著者 森見登美彦
京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説...
恋文の技術
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恋文の技術 (ポプラ文庫)
商品説明
京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。
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電子書籍
ふつうにしてて、くださいね
2022/09/11 10:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こぼちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
というカメラのCMコピーが昔ありませんでしたっけ?
本作の男子学生も、当初は文章に力が入ってる、なにかカッコつけようとしてる、見栄が仄見える。
が、男子学生生来の頭の良さとエンタメ性で読んでるほうはそれも好ましく思えるのですが。
しかし、最終的にはそこを超えた、というか開き直った素材そのままを提示することで読者や手紙の相手を籠絡してくる。
私は堕ちました、人間として可愛らしい、このひとは。
紙の本
恋文、否、濃い文
2021/03/15 02:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな風に楽しく文通できる人がいるってのは幸せだ、きっと。
今はもうメールすら稀でLINEで一行(もしくは一言)のやりとりしかしなくなっているのが、なんだか寂しく思えてくる。
昔は守田のように文通を楽しんでいたのにな…。
伊吹さんとの恋の行方は如何に。
小説でここまで頬がほころんだのは久々でした。
紙の本
良いです
2020/12/07 12:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見さんの文章の楽しい部分がたくさん詰まってます。
筒井康隆さんとか清水義範さんなんかが書いてそうな方法ですけどね。
紙の本
甘酸っぱいアホさ
2020/02/24 07:40
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投稿者:uenowa - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い意味でアホっぽくて笑える。悲しい気持ちになった時に元気をもらえました。
クライマックスに向けて青春の甘酸っぱさが加わり、後味の良い作品と思います。
手紙形式で構成されているのも、新鮮で面白かったです。
紙の本
面白いけど
2019/11/15 14:14
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変面白いんですけど、途中でちょっと飽きてしまいました。少ししつこいという感じがしてしまいまして。でも面白いです。
紙の本
遠距離恋愛×片思い
2019/04/23 21:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おっぺけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでから数年経って、また初めてのレビューになります。
この本は森見作品の中でも個人的に一番読後感の良い作品であると感じています。また、他の作品(大学生主人公もの)を読み、森見作品の文体が合わないと思われた方も読める作品であるとも思います。
主人公は少し『太陽の塔』や『夜は短し〜』の主人公たちのように理屈を頻繁にこねるタイプの大学院生。他の作品では彼ら主人公たちが思い悩む心の内も文章になって吐露されていますが、この本では往復書簡の行間からその心模様を読み解き、主人公が何を思い悩んでいるのか考えることができます。
年下の子どもには人生の先輩のような文章で。振り回される先輩には「してやられたり」といった文章で、それぞれ手紙は構成されています。小説を読み行間を想像することに、さらに作中の書簡の行間をも想像する楽しみが味わえるのです。このような想像の楽しみは、最後の最後まで続きます。『四畳半神話大系』では「成就した恋ほど語るに値しないものはない」と各物語が締めくくられ、主人公と明石さんのその後は読者の想像力に委ねられており、そこを想像する楽しさもひとしおですが、この作品の締めくくりはそれ以上に想像が楽しいと断言できるでしょう。
ぜひ読むか悩んでいる方は読んでほしい作品です。
紙の本
手紙だけで、この面白さ。
2018/11/11 01:34
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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
本のタイトルはこんな感じですが、指南書ではなく、小説です。阿呆な京都の大学生が出てくる面白シリーズ(こんな言い方していいのか?)の方です。
お手紙だけで構成された、書簡体小説です。まさかの、あとがきまで読者へのお手紙という形でした。
こういうの、読みにくいかなー?と思いながら読んだのですが、全くの杞憂でした!お互いのやり取りした手紙ではなく、「守田一郎が書いた手紙」だけという、一方行しか見せない形式です。にも関わらず、彼がどんな手紙をもらって返事を書いているのかが、ありありと浮かんできます。それどころか、文通中に実際に起こっている様々な出来事さえもが、目に浮かびます。
失敗書簡集は、笑っちゃいました。どうしてそうなった、という感じで。でも、最後は怒涛の展開で、うおぉ、となりました。
いろいろと語りたいことはあるのですが、ネタバレになりそうで困ってしまいますね(笑)
文通相手や、彼らに関わる人物など、案外多くの登場人物がいます。そして、登場人物みんなのことを、とても好きになれる小説です。
紙の本
往復ならぬ往書簡だけなのに
2017/07/05 04:59
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投稿者:MEG - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の院生が石川県の研究所にブッ飛ばされてから始まる話。
友人や先輩、妹、家庭教師先の小学生、知り合いの作家(森見さんなんです!)、片思いの女性に宛てて書いた手紙だけで進む小説。
相手からの返信はあるけれど小説内には出てこない、でも上手いこと話は進んでいく。
不思議……だけど爆笑の話。
紙の本
忘れていた純粋な気持ち
2017/05/26 10:26
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後のえも言われぬ満足感、充足感。昨今の手紙離れ確かにある。でもそれが普通でなんとも思わなくなってきている。メール、ショートメッセージ、好いている相手に送る時はそれなりの昂揚感は感じられるかもしれないが、そこまでだ。幼い時、手紙の書き方を学校で習った。それから親戚、知人、たしかに手紙を書いてきた。もう届いたかな、返事くるかな。その楽しみは電子ツールでは味わえない。一番純粋な手紙とは、なんでもないことを書いて、風船で飛ばす手紙だと筆者は語る。忘れていた気持ちが赤い風船に運ばれたやってきた。文通、始めたいな。
紙の本
爆笑失敗書簡集
2016/07/18 00:37
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投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
失敗書簡の自己分析(書いた人間を絞め殺したくなるやつ)に大爆笑。へたれ学生のいつものへたれ青春ものだが、きれいにオチてると思えた。『意外に実用的』というオビのフレーズも読後になっとく。
紙の本
書簡体小説の妙技
2016/05/31 21:06
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投稿者:もち - この投稿者のレビュー一覧を見る
書簡体小説と聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか? もしそれが、季節の挨拶、日々のやりとり、何かしらの世間を騒がす事件についてーーだとしたら、この本はその印象を良い意味で、大きく裏切るのではないかと思います。
確かに全編書簡体で書かれているので、手紙としての体裁は崩さず、しかし作者の遊び心が宛名などの細部までちりばめられています。送る相手によっても文体が変わりますが、突然文語調になってみたり、軽すぎる文章になったり。これだけで十分面白いです。
色々な事件が起こるのですが、手紙の内容で、何が起こったかを追っていくのは、可笑しさとリアルタイムっぽさが絶妙です。最後の方で話が収斂していくのは、圧巻の一言に尽きます。
ともかく読んでみてください!
紙の本
手紙、書かなくなりましたよねぇ。
2015/12/15 21:25
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
手紙書いてないなぁ、もらってもないし。
今、誰かに手紙を書こうとしてもどう書いて良いのか分からないなぁ。
って反省します、これ読んだら。
紙の本
阿呆学生系です
2015/09/12 23:13
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投稿者:tacktack! - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見先生の作品ではおなじみの阿呆学生が出てくる作品ですが、同級生・先輩・家庭教師の教え子等々、色んな人への手紙で構成されています。恋文と言いつつ、肝心の恋がどうなったかは、読んでのお楽しみです。
紙の本
読後感爽快、それでいて心温まる展開
2013/09/06 11:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:xx - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべて手紙文形式で書かれた珍しいタイプの小説。
友人に少々しつこく勧められ、なんとプレゼントまでされたので、そこまで言うかと思い読んでみた。
最初の方は、難しい言葉が出てきて勉強になるなぁと思いながら読んでいたのだが、多少下品な表現が私的には好きではなかったのでしばらく読むのを中断していた。
しかし、半年ほどたって暇なときに、ふと思い出しもう一度手にとってみると、読むにつれて面白さが増していき、勉強になる表現も多かったので、多少下品な表現にさえ目をつぶっておけばとても楽しく一気に読み進められた。終盤にはもはやそういう表現、いや 登場人物がいとおしく感じられるほど…。
そして最後の展開。森見さんの頭の良さに感服しました。
これを機に森見さんの作品を色々読んだけれど、一番最初のこの『恋文の技術』に勝る作品はない!
途中では笑い過ぎて何回か泣きました。(笑)
あんなに勧めてくれた友人に感謝。自分なら絶対に買わなかった。この作品に感化された友人は、実際に文通をしはじめたそうな…。
最後まで読めば分かっていただけると思います。
とにかく森見さんは頭がよい。面白く読めるのに、語彙の勉強にもなり、最後まで読めば全てがつながる。しかも読後感はすっきりしていて、それでいて心温まる。
全てが手紙文だというのに。
…いや~、京大にはかないませんなぁ~。
紙の本
手紙ってやっぱり素敵
2013/01/08 09:20
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モノノ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずの森見先生の小難しい言い回しとユーモアの溢れる文章。それが手紙になるとまたさらに面白い!何度、吹き出したことか(笑)それでもやっぱり心暖まるストーリーで、最後には誰かに手紙を書きたくなります。