商品説明
第67回江戸川乱歩賞受賞作!
「事件が面白い」「登場人物が魅力的」「警察の描写がリアル」と選考委員が称賛!
博士号を持ちながら30歳で北海道警察の警察官となった沢村依理子。
ある日、5年前に未解決となっていた誘拐事件の被害者、島崎陽菜の遺体が発見される。
犯人と思われた男はすでに死亡……まさか共犯者が……? 捜査本部が設置されるも、再び未解決のまま解散。
しばらくのち、5年前の誘拐事件の捜査資料が漏洩する。なんと沢村は漏洩犯としての疑いをかけられることに。
果たして沢村の運命は、そして一連の事件の真相とは。
組織に翻弄されながらも正義を追い求める沢村。
警察官として、ひとりの女性として葛藤し成長していくーー。
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紙の本
警察小説
2021/10/06 21:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第67回江戸川乱歩賞受賞作。
博士号を取得した矢先、信じた世界が揺らぐ出来事をキッカケに30歳で警察に転職した依理子。異色の経歴な上、ジェンダー問題が蔓延り、序列を重んじる警察組織にどう溶け込んでいくのか。主人公の持つ論理的な視点を通す事で無駄がなくコンパクトに纏まっていて、とても読み易かった。何の変哲もない日常シーンにまで伏線が敷かれていて、全てを知った上でもう一度読みたくなる。事件の真相も然る事ながら、マスコミとのやり取りが強く印象に残った。社会での女性の現状にも大きくスポットを当てた警察小説。片桐さんが気になるので続編希望。
紙の本
博士号持ち女性刑事
2023/05/01 20:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
博士号持ちの女性刑事が未解決事件に挑み、巻き込まれる。
次巻の『数学の女王』を先に読んで面白かったので遡りです。
男性優位である警察で高学歴女性が何となく敵視に近い特別視され、組織の思惑に翻弄されたりします。
本人も理想があって警察官になったわけでなく、そんな中でも自分の信念に従い事件に向き合います。
研究職時代に経験した悲しみや失望、警察官になってからの拠り所のなさ、さらに父との確執などさまざまな挫折感を持つ、微妙に暗い設定。
女性用語を声高に叫ぶ女性弁護士、取り調べをのらりくらりとかわす容疑者など、女性登場人物が少々うざいが面白い。
紙の本
新しいネタで面白かった
2021/12/28 21:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぼちぼち - この投稿者のレビュー一覧を見る
時系列が整っていなくて「ん?」と思ってページを遡って確認することが多かった。とにかく読みづらいという印象で最初はなかなかページが進まなかったが途中からグイグイ惹き込まれてしまい気づいたら読了でした。警察組織・誘拐・虐待など全てが盛り込まれた作品で作者のこれからが楽しみになった
電子書籍
1巻
2023/03/14 15:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀧澤さんが保身のためにしたのかと思ってましたが、そういう理由があったんですね。。。
最初は警察の話?とか解決になるのか分からない事件の話だったので、あんまり好きじゃないかもしれないと思ったんですが、後に続くほど面白かった。
他の名探偵や警察の話だと天才だったり推理力が凄かったり等あるんですが、これは少し経歴が特殊な女性警察官が事件を地道に解決する?みたいな感じなので、リアルな感じがあってそれが面白かったです。
紙の本
テレビドラマ向けの乱歩賞受賞作
2022/08/13 09:46
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
第67回乱歩賞受賞作。北海道警×女性刑事という設定も、主人公のキャラクターもテレビドラマ向けでした。選評にもある通り、時間の行き来やあれこれ出てくる他の事件名(シリーズ化を目論んでいる?)等、分かりづらい点もありますが、補って余りある作品でした。
紙の本
続編も期待したい
2021/12/15 15:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学院卒の女性警察官が、保守的な組織の中で、組織を守ろうとする力に抵抗しながら、組織の中で成長していく過程が響くミステリー。斬新な女児誘拐殺人事件の設定は、ただ驚くばかり。しかし、そこには様々な親子関係が世の中には存在することを示しているだけかもしれない。警察内の群像劇風の流れがあるのだから、この続編があるのかもしれない。
紙の本
警察小説
2022/04/04 17:02
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく警察の内部が書かれていて知らないこともたくさんありました。惜しむらくは、時間の経過と過去が入り交じり、集中して読まないと、これ、いつだっけ?になってしまいます。