1970年代文化論
著者 日高 勝之
〈政治の季節〉として語られる1960年代と、大衆消費社会やバブル文化で特徴づけられる80年代に挟まれた1970年代の文化は、2つの時代の「断絶」に位置して見過ごされ、戦後...
1970年代文化論
商品説明
〈政治の季節〉として語られる1960年代と、大衆消費社会やバブル文化で特徴づけられる80年代に挟まれた1970年代の文化は、2つの時代の「断絶」に位置して見過ごされ、戦後史での位置づけは不十分だった。
沖縄返還や日中国交正常化などの政治の動き、高度経済成長や第一次石油ショックなどの経済の変容を押さえたうえで、1970年代の映画、テレビ、雑誌、文学、音楽、アート、国家イベント、社会運動を横断的に考察する。その際、「家族・若者・中高年」「政治・性・マイノリティ」「国家・地方・周縁」などに注目しながら予断を排して検証する。
〈政治の季節〉から消費社会への過渡期という1970年代の単線的な歴史理解を退けて、新自由主義、新左翼、ポストモダン、戦後民主主義などが複雑に交錯した70年代の文化の深淵に迫り、「70年代とは何か」という問いに正面から応答する試み。
目次
- 序 章 みえにくい一九七〇年代 日高勝之
- 1 〈政治の季節〉とバブルの時代のはざま
- 2 一九七〇年代の一筋縄ではいかない複雑さ
- 3 本書の構成と問題設定
- 第1部 家族・若者・中高年
- 第1章 「からかい」からみる女性運動と社会運動、若者文化の七〇年代――雑誌「ビックリハウス」におけるウーマン・リブ/フェミニズム言説を通じて 富永京子
- 1 一九七〇年代の若者と政治
- 2 若者文化の媒体としての「ビックリハウス」
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強烈なオイルショックの印象
2024/08/22 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オイルショックが強烈に印象に残る、「中東戦争のせいで石油がなくなる」、あわてた庶民はトイレットペーパーを買いあさる、ノートも倍以上に値上がりしたと思う、クラスの担任は「尖閣諸島に世界最大の油田が発見された、もう石油に日本が困ることはない」と浮かれていたのを思い出す
花も咲けば血も滲む
2024/10/01 07:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
万博から国際花と緑の博覧会まで1970年代の大阪府は鮮やかです。立て籠りからハイジャックまで、若者が暴走したのもこの時代なのですが。