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世界で最後の花 絵のついた寓話
著者 ジェームズ・サーバー , 村上春樹
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世界で最後の花 絵のついた寓話
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世界で最後の花 絵のついた寓話
商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になりはてた。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。すると……。なぜ人間は戦争を繰り返すのか? 第二次世界大戦開戦の直前に描かれた、平和への切実な願い。世界的ロングセラーを村上春樹の新訳で復刊。
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紙の本
大人に読んで欲しい絵本です
2023/08/06 08:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「本書は絵本という体裁をとっていますが、決して子供のためだけに書かれた本ではありません。」
これは、この絵本『世界で最後の花』を訳した村上春樹さんが「訳者あとがき」に記した文章です。この文のあとに、こうあります。
「「大人のための寓話」とした方が、作者の真意はより正確に伝わるかもしれません。」
もし、この絵本を絵本だから子供が読むものを思わないで下さい。
むしろ、大人である読者こそ、手にして欲しい一冊あることは間違いありません。
この絵本が刊行された1939年はナチス・ドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発した年です。
そんな時、「みなさんもごぞんじのように、第十二次世界大戦があり」という一文で始まる絵本が刊行されていたという事実に驚きます。
「第十二次世界大戦」。これは誤植ではありません。
この大戦によって、人類は滅亡寸前までいきます。
人間にはもう気力すら残っていません。
そんな世界で、一人の若い娘が「世界に残った最後の花」を見つけます。
唯一彼女の話を聞いてくれた若者と花を育てていきます。
二人は忘れていた「愛」を取り戻しました。
やがて、人間はまた生き生きと活動を始めます。
集団ができ、互いに主張を始めます。
そして、また…。
この絵本の冒頭に、作者のジェームズ・サーバーが娘ローズマリーに宛てた言葉が載っています。
「君の住む世界が、わたしの住む世界よりもっと善き場所になっていることをせつに願って」
私たちは彼の言葉にちゃんと答えられたのでしょうか。
紙の本
人は変われるのか?
2023/08/24 10:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
文明を作っては戦争をし壊し、また、文明を作って、と永遠に繰り返すのか?
この本では、最後に希望を残していますが、また同じようなことを繰り返すのかと考えてしまいました。そして、希望も。
いつか、人間は絶滅してしまう前に恐ろしい繰り返しをストップして欲しいものだと思いました。
紙の本
破壊と再生の循環を描いています
2023/06/26 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス語版はかつてカミュが翻訳したそうです。なるほど、サラッと手に取って読み進めます。ありきたりといえばそうなんだけど、最後のページで不意にグッときました。
紙の本
『世界で最後の花 絵のついた寓話』
2023/06/19 20:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第十二次世界大戦後の文明が破壊しつくされた世界
ある日、若い娘が世界に残った最後の花を見つけました
その花を若い男といっしょに育てはじめると……
・
・
・
原書は“THE LAST FLOWER A Parable in Pictures”、1939年11月刊
邦訳は1983年刊『そして、一輪の花のほかは…』
高木誠一郎の訳で篠崎書林から
今回は村上春樹の新訳でポプラ社から、2023年6月刊
《戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、
最も皮肉とユーモアを感じる一冊である。》──ニューヨーク・タイムズ紙(帯の紹介文)
原著刊行の年の9月にナチス・ドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発
〈戦争を予期させるきな臭い空気の中で、世界の平和を切に願って描かれたであろうこの絵本が書店の棚に並んだときには、世界は既に激しい戦火に巻き込まれていたのです。そのときサーバーが感じていたであろう虚しさが想像できます。〉──「訳者あとがき」より
寓話というにはあまりに現実に近い、現実を想起させるストーリー
ウクライナとロシアの戦争や“新しい戦前”を念頭におくと、本書の企画から出版にいたる経過(「訳者あとがき」は2022年12月)と世界情勢の推移とが原著出版当時とシンクロして見えてくる
〈「世界で最後の花」を守るために、多くの人が力を合わせています。この本も、そんなひとつの力になるといいのですが。〉──「訳者あとがき」より
子どもから大人まで、手にとって話題にしてほしい一冊
紙の本
第2次世界大戦開戦前に世に送り出された寓話
2023/11/17 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの雑誌ニューヨーカーなどで活躍したジェームズ・サーバーが第2次世界大戦の開戦の直前、切実な思いで世に送り出した絵本だと知って、驚いた。
さらに驚いたのは、描かれている世界が「第十二次世界大戦」後の地球だと言うこと。
村上春樹さんの新訳で、いま復刊された意味をかみしめる。
紙の本
村上春樹訳でなかったら絶対買わなかったでしょう
2023/06/18 15:23
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争に関する絵本です。非常にシニカルな内容です。言いたいことは伝わってきます。でも、村上春樹訳でなかったら絶対買わなかったでしょう。