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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後、地主が農家になり、周りの協力も得られず、種苗詐欺に遭い、馬鹿にしていた村民6人を殺して逃げる所から始まります。ここからがすごいです。
閉鎖的な村の怨霊伝説
2024/08/10 18:51
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後に起こった猟奇殺人事件以後、怨霊伝説の残る村が舞台。
戦後からだと、まだ生きてる人いるじゃん?って思ったらいた。村長さんとか長老数名。そんなでも伝説になっちゃうところが閉鎖的風習の残る田舎の怖いところ。
そんな村にある時、都会から一人の移住者がやってきます。折からのコロナ禍で小さな村では疑心暗鬼が渦巻き、余所者を追い出そうとする動きが。
かねてより村が大嫌いな中学生少年は親のいう事を聞いてるふりしながら、この移住者に興味津々で近づきます。
やがて第二第三の犠牲者が。
論理的思考で解決を見るも、解決できない事も。それが分かった時、都会人の二人の最後の言葉を読み返したくなる。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズものではなく、単独で読めます。犬養刑事や光浦教授といった他の中山七里ワールドのキャラクターも登場しません。ただ作品のテイストとしては「ワルツを踊ろう」の系譜。昭和の残虐事件を発端に、怨讐が現在に繋がるか?というミステリー。おもしろく読みましたが、「切り込み」が甘い感じでした。次回作にも期待。
最後の最後が面白かった!
2025/04/13 11:14
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後、所有不動産のほとんどをGHQにより失った地主が元小作人達に蔑まれ、種苗詐欺に遭ったのをきっかけにブチ切れて元小作人達を惨殺した後に山に消えたため、山から泣き声のような音が聞こえた後に村人が死ぬのは地主の祟りだとおそれられている田舎が舞台。その田舎にコロナ禍の時期に都会の人が引っ越してきて・・・という話。
コロナ禍に農作業するのにマスクしないと白い目で見られる、都会から引っ越してきた人がコロナウイルスを持ち込んだと信じてその人の家や車を壊す田舎なんて、本当にあったなら不合理すぎます。在宅ワークをきっかけに都会から引っ越してきた男性が実は・・・という辺りは予想通りでしたが、最後の最後に驚きが待っていました。
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岡山県の姫野村で昭和20年巌尾利兵衛という62歳の村人による男女6人惨殺事件が起きます。
その後利兵衛は山に逃げ込み死体がみつからず鬼哭山が哭いた日の次の朝誰かが死ぬという噂がたちます。
それから数十年後の令和2年、姫野村に麻宮恭一という証券会社に勤めていた男が転地療養の為に家を買い、住み始めます。
中学生の天木裕也は都会からやってきた麻宮に興味を持ち、親しく話をするようになります。
しかし、村人の目は麻宮に冷たく、新型コロナを持ち込んだという理由で、麻宮を排斥するようになります。
そんなとき鬼哭山が哭き、次の日草川老人が亡くなっているのが発見されます。
草川の次男の康二は「悪い気を東京から持ち込んだ」という噂を流しコロナと祟りを持ち込んだ人物は麻宮だと言い始め、麻宮の家や車が荒らされるようになります。
裕也は村の昔の事件を調べ始め巌尾利兵衛と麻宮の顔が瓜二つだということに気づきます。
果たして本当に草川老人の死は鬼哭山の祟りなのか…。
そして、また鬼哭山が哭き、被害者が出ますが…。
感想としては、きっと誰かが科学的に祟りを解明してくれると思っていました。
謎は科学で解明されます。
麻宮の正体も判明します。
そして最後のオチは…。
うーん…。
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麻宮さん、吹邑さんキャラがいいですね!
結構ホラーぽいのかなと思ったけど、結果は少し肩透かし。
でも、結末はちょっとびっくり要素があったりして、まぁ楽しめました^_^
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コロナ禍の閉塞感、またコロナ感染者を取り巻く差別的な見方は「田舎の閉塞感」と同じ仕組みだと提示されているのかなと思う。団結力を強くするのは共通の敵がいることだけど、強固な仲間意識を生みやすく排他的になりやすい。島国の日本はよりそうなのかなぁと思ってみたり。
都会に住んでいたり、そこまでの村意識がない暮らしをしている人には「田舎の閉塞感」は昔の話のようだけど、コロナ禍の閉塞感と同じと考えれば人は何も変わってないなと思う。
ミステリとしては嫌な予感的中でしたが、その先の選択をその未来が正しい方に向かうと願いたい。
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令和になっても昭和初期の気質が抜けない田舎の村・岡山県姫野村。そこへ東京から移住してきた証券会社勤務のトレーダーの麻宮。そして近所に住む中学生の裕也は疎外されている麻宮に興味を持ち…
田舎特有の凝り固まったローカルルールと、そこから逃れたい中学生の裕也にとって麻宮の存在は憧れだったと思います。
そして、村に伝わる恐ろしい伝承。それらは解決できましたが、最後の最後でやられました!
大どんでん返し?とか油断してた所へドカンと来ました。
裕也はどんな将来を迎えるのか…
なんだかとても余韻を持たされた気がしました。
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ずっと田舎の因習と祟りで引っ張ってきたのに、ラストで急に現実に引き戻されて、その呆気なさが衝撃的だった
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話自体は興味深かったが、インパクトがいつもより足りないと感じた。最後の最後に話が盛り上がったのは楽しかった。
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殺人鬼の咆哮が轟き、村人がまた祟り殺された
岡山県津山市姫野村。
人口 300 人にも満たないこの限界集落には、令和の現在も70余年前の呪縛を恐れていた。
村人 6 人を惨殺した巌尾利兵衛の呪いにより、数年に一度、村にある鬼哭山から利兵衛の咆哮が轟き、仇なした者を殺すというのだ――。
新型コロナ感染症でパニックに陥る最中、一人の男が東京から移住してきたことをきっかけに、呪いの犠牲者と思しき死者が出てしまい……。
想像できない結末が読者を待つ本格伝奇推理!
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コロナ禍の山村が舞台。
と言うことは令和のミステリーのはずなのだが、そうは思えない出来事の数々。私が都市育ちだからかもしれないが、その辺りから今ひとつな感じ。
麻宮のバックボーンは想像したとおり。
最後のどんでん返しも、予想どおり。
ちょっと期待ハズレだった感が否めない。
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鬼が棲むと村人たちが信じる人里離れた貧しい村に、事情を抱えた青年が越してきます。コロナを持ち込む輩だと村八分にする村人たち。そんな中、村の中学生裕也と共に怪奇現象の謎解きを始める青年。意外な犯人はいつものことなのですが、今回はいつも以上に重い気分に
村を出たいと思っている裕也に「物事は準備と覚悟と割り切りが必要。それらを揃えず大空に飛び立つのは無謀」の言葉が印象的
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時代にそぐわない慣習の村(村民たちに自分の両親)に辟易する。自分が裕也の立場だったら同じことを感じるのだろうと思った。あと麻宮さんみたいなキャラはやっぱり好き。
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ホント読みやすい。
この人の作品はあっという間に読み終えてしまう。
どんなジャンルでも没頭できるから凄いわ。
昭和の時代に起こる惨殺事件のシーンがおぞましく、流石の描写力だなと。
そして時代は令和のコロナ禍へと移行し、一人の男が移住してきたことにより新たな事件が勃発する。
個人的に終始イライラする展開なので、最後に溜飲が下がって良かった。