塩野七生ルネサンス著作集 みんなのレビュー
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2016/02/02 10:52
面白い
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投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去の偉人と今の自分を比べると・・・・彼は23歳の時点で、結婚し、公爵の地位と300の槍騎兵などを得てローマ統一への野望を描いていました。私も何か胸を張って誇れるものが欲しいです。
電子書籍チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3―
2023/05/24 10:16
イタリア版の織田信長のような気がしました
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、教皇の私生児という立場を後ろ盾に戦争を繰り返す。暴れまわる。負けても不屈の精神で逃げ延びては再起を図る。こんな人が時代にはあらわるものなのでしょうか。時間、時空・場所を変えて現れるものなのでしょうか。そんなことを感じた本でした。
紙の本神の代理人
2023/03/25 07:04
まぎわらしい書名
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の親本が出た時にはホーホフートの戯曲の邦訳は出ていて、ドイツ語が出来る竹下節子の「ローマ法王」の最初の版では原題を直訳した「助祭」ではなく「神の代理人」という邦題をつけられて、それで通っているからまぎわらしい。それも他の宗教の教祖や頂点にいる人とかカルヴァンを揶揄したとかではなく、ルネサンス期の教皇の列伝とカトリックに帰依したユダヤ人を見捨てた「ピウス12世」エウジェーニオ・パチェリを批判した戯曲だから余計だ。何故ホーホフートの戯曲の邦題とは違う書名にしなかったのだろうか。ホーホフートの戯曲の邦題に便乗した下心があったのならば話は別だが。そこが引っかかってしまう。
紙の本ルネサンスの女たち
2012/09/27 18:20
若さゆえ
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投稿者:yukiti - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者自身が書いているように、若さゆえのよく言えば勢い、悪く言えば粗さが見える作品。
年を経て今の著者ならどう書くのか読んでみたい。
この著者の本を読むとイタリアに行きたくなる。
2023/03/24 17:25
地中海限定の商業国家の運命と限界
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルド・マヌツィオを知ったのは塩野七生の他の本だが、ヴェネツィアでキリスト教徒の出版業者のボンベルクが「旧約聖書は神の言葉」と信じる人文主義者向けにヘブライ語とアラム語のタナッハ(旧約聖書)を刊行したり、ユダヤ教徒向けにタルムードを刊行したりした事は関心がないのか、出て来ない。というより、この本、ユダヤ教徒がほとんど出て来ない。著者はユダヤ教やユダヤ教徒には関心がないだろうか。ボンベルクが出した第2ラビ聖書の本文は1937年にドイツで刊行されたBHK第3版がソ連から借りたサンクト・ペテルブルグ写本(いわゆる「レニングラード写本」と未だに称されているもの)の本文に置き換えられるまで標準的なマソラ本文として使われていたのに。
ヴェネツィアでクルアーンを印刷してイスラーム圏に販売しようとしたが、「アッラーの言葉」を写本の持つ美しさのないと拒否反応があったので失敗したそうだ。
確かにスペインの「新大陸」発見や植民地化とポルトガルがインド航路を使って貿易を始めた時点では、サファヴィー朝やオスマン朝の全盛期なので、ヴェネツィアが活動できる余地はあったが、イギリスとオランダが七つの海に商船を運用させて商業する時代になると、地中海限定の商業国家であるヴェネツィア共和国には勝ち目がなくなってしまう。この本の限界は著者の語学力に由来するのか、関心に由来するのかは知らないが、ヴェネツィア共和国に対して第4次十字軍すら「肯定」してしまうくらいに贔屓目で論じている上に、敵役の東ローマ帝国なりオスマン朝なりの視点がほとんど感じられないところだ。
商業国家と言えば下巻に当たる時期で歴史に登場するオランダ(当時のネーデルラント連邦共和国)も商業国家で、当時の世界では珍しく宗教には寛容な社会だ。イギリスはクロムウェルの時代に「ユダヤ人追放令」が解除されていたし、国王が君臨していても議会と法典によって制約されていた。ここがヴェネツィア共和国と通じるところだと思うが、どうだろうか?特に「ヴェネツィアは教皇庁や周囲の国家より寛容だった」と論じるならば、オランダの「寛容さ」も触れるべきではなかったか。
2023/03/24 16:48
商業国家の盛衰記
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヴェネツィア共和国がナポレオンによって廃されるまで一千年ほど生き残れたのは、商業を国是とした商業国家だったからではないだろうか?教会がカトリックと正教会に分かれて、東ローマ帝国の影響圏から離れていたが、周囲には強大な王権を持った君主がいなかったからだろうか。カトリックの信仰を前面に出して正教会圏やイスラーム圏相手に仕事をする事など出来るわけがない。
しかし本としては面白くても、著書の悪い癖である書いている対象に対する身贔屓が鼻についてしまうのは、第4次十字軍のような当時ですら評判が悪かった無道な侵略戦争を「正当化」しているからだ。第4次十字軍を「肯定的」に書いていながら天下国家を論じるのは止めてほしいものだ。