身近な鳥の生活図鑑 みんなのレビュー
- 三上修
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紙の本身近な鳥の生活図鑑
2016/08/31 11:59
スズメ・ハト・カラスのたった3種の鳥で一冊の本が書けてしまうことに驚きました。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スズメ・ハト・カラスのたった3種の鳥で一冊の本が書けてしまうことに驚きました。しかも、余りにも身近なために、良く見ているつもりでも殆ど見ていなかったことに気付かされたことにも驚きでした。しかも、研究者が書いただけあって、判らないことに関しては様々な説はあるけれど正確なことは判らないとハッキリと書いていることである。これはある意味では、全くの素人が日常的に注意することで、意外に簡単にある種の鳥の専門家に成り得ることも示唆しており、研究という行為、研究対象は実に身近なところに有ることをも示唆しており興味深い。さて、こうした野生?生物との共存は、都市が巨大化した近年は大きな課題であろう。こうした生物がいることによる精神的充足と同時に、様々な弊害をも含めた野生?生物との共存は今後の都市計画の大きな課題である。
紙の本身近な鳥の生活図鑑
2016/06/12 11:24
まちかどバードウォッチャーのススメ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「鳥はスズメとハト、カラスぐらいしかわからない」人でも充分鳥の観察が楽しめますよ、と教えてくれる本。
ハトも、私たちが見かけるものに2種類あること、その見分け方が載っています。「ドバーッといるのがドバト」などと書かれたら、一度読んだら忘れられません。カラスもやはり主に2種類いて、行動も違いがある。歩き回るハシボソ、飛び降りてくるハシブト。それだけ覚えておいても見分ける楽しみができそうです。
街中でのこういった鳥の観察は、手間もかからないし街を見直すことにもなる、と著者は書いています。それだけでなく、カラスなどは頭も良いので結構「発見」がありそうな楽しさを感じました。
糞の迷惑やら、襲われる恐怖など感じることもあるかもしれないけれど、よく知って適当な距離で街中で棲み分けていけたらいいなと思います。
著者は岩波科学ライブラリーからスズメについてだけの著書も出しています。こちらも面白かったです。カラスについては別の著者の「カラスの教科書」が面白かったです。一寸分厚いですが。
紙の本身近な鳥の生活図鑑
2016/01/09 21:12
カラス夫婦は一生添い遂げている
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は子供の頃、「手乗りインコ」を飼っていたこともあり、町を飛び交う鳥たちに大変興味があります。スズメ・ハト・カラスはもとより、最近は猛禽類が悠然と空を飛んでいたりして、町の中でも十分バードウオッチングを楽しむことができます。
本書は、スズメ・ハト・カラス・ハクセキレイ・コゲラの生態を平易に解説した上で、町の鳥たちとの付き合い方(餌やりや飼育の可否等)を提言しており、身近な鳥好きには恰好の良書でした。
例えば、スズメは人間を見分けたり、害虫や雑草を食べてくれる、ハトはミルクで子育てするし、恋路を邪魔するスズメを投げ飛ばす、町のカラスにはブトとボソの2種類がいて、たいへん賢く、夫婦は一生添い遂げているかもしれない等々、生態を詳しく知れば知るほど興味が倍増します。また、注意深く観察すると、町の中で50種類もの鳥を楽しむことができることに驚きです。
本書を読むと、町の鳥たちに、自ずと視線を向けるようになるでしょう。
紙の本身近な鳥の生活図鑑
2019/07/05 11:12
どれもスズメに見えてしまっている
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
三上修『身近な鳥の生活図鑑』(ちくま新書)は、スズメ、ハト、カラスという文字通り身近な鳥のあれこれを教えてくれる本です。
スズメぐらいの大きさの鳥は、まちなかに20種類ぐらいいるんですって。
え、そんなに見たことないよ、と言う人は、どれもスズメに見えてしまっているということらしいですよ。
わたしがよく見かける、しっぽの長い鳥は、ハクセキレイというのだとわかりました。
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