柚木草平シリーズ みんなのレビュー
- 樋口有介(著)
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電子書籍うしろから歩いてくる微笑
2019/08/27 12:27
おもしろい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかったです。とても読みやすくて、こどもにも読みやすいと思います。展開の先読みができなくて、おもしろい。
紙の本彼女はたぶん魔法を使う
2008/06/11 00:36
男のためのハーレクインロマン
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついつい読んでしまう作家がいる。最近は樋口有介。特に「好きな作家」と言うほどでもないのだが、つい手が出る。なぜか? 本書をネタにじっくり考えてみた。
本書は作者の人気シリーズ「袖木草平」ものの第一作。本シリーズは、雑誌に小文を書いて身を立てている元刑事が、かつての同僚からの頼まれ仕事で、にわか私立探偵として各種事件調査にのりだすという筋立て。本書では女子大生ひき逃げ事件の真犯人探し。
樋口作品の特徴の一つは、主人公の「気の効いた語り口」にある。本シリーズでも袖木は、会う女性ごとに「褒め言葉」とも「くどき文句」ともとれる言葉を、本気なのかとぼけているのか、惜しげもなくばらまく。『ぼくと、ぼくらの夏』に代表される、彼の青春ミステリーでも、主人公となる男子高校生はその年齢の割に、小気味よい会話を繰り出す。ここまで適時打を放てれば本望だろうが、下手に真似をすると間違いなく女友達を失っていくのだろう、と考え込んでしまう。
加えて、この袖木シリーズ(いや、彼の作品の多く)は「出会う女性は美女ばかり」(裏表紙コピー)ときた。退屈な捜査も、美女に出会えるのであればやる気も出ようか。かといって官能小説というわけではない。この美女たちとの、うまくいきそうな・いかなさそうな、微妙な会話が展開されているのもさらに魅力となっているようだ。
ちなみに、袖木には妻子はいるが別居中。刑事を辞めたのもなにやら「訳あり」だそうだ。(元?)男の子であればかなりが憧れる(私立?)探偵だが、この「訳ありの過去をもった元刑事」という陰のある設定もなかなかいいスパイスになっているようだ。
そう、ミステリー、美女、訳ありの過去、(根っからではない)組織に属さない自由人、・・・。なるほど、凡庸なサラリーマン生活にはない素材がそろっている(最後の要素を除けば「課長島耕作」だ!)。読むのが癖になるのはこの辺りなのかもしれない。だとすれば、樋口作品は「男のためのハーレクインロマン」といえようか(本物は読んだことないけど・・・)。
紙の本彼女はたぶん魔法を使う
2010/02/06 22:11
ちょっとロマンティックなハードボイルド。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口有介さんはですね、「月への梯子」がすごかったのです。
樋口作品初読みっていうこともあり免疫が無かった所為か、
イチコロでやられてしまいました。
(それほどすごい作品だったので、一応みなさんにおすすめ)
で、樋口作品は、東京創元社からシリーズ物がでているなぁ、、
(元の版元は、ちがったそうです)
と本屋で横目でいつも見ていて
今回、読んでみました。
フリーライター柚木草兵を主人公にしたハードボイルドものです。
柚木は、元警視庁の刑事。
離婚歴があり、小学生の娘がいて、娘から微妙な年頃ならではの微妙な相談を受けたりします。
(柚木の相談に対する答えも、曖昧というか、微妙)
まぁ、エンタメ・ハードボイルドの設定はこんな感じでしょ、、という典型的なシリーズ物です。
柚木は、交通事故で妹を無くしたという姉から相談をうけ、ひき逃げ事故ではないかという
疑いのもと調査に乗り出します。
巻末の解説にあるとおりで、柚木が出会うのは、美女ばかり、、。
調査の目目ながらその美女との出会いを楽しむ柚木。
そして、事件に振り回され、その事件に突っ込みつつ、証言したり情報をくれる
美女たちとの甘い会話をまるで楽しんでいるかのようです。
そして、HB特有の都会で生きる、孤独な男性の人生に対する諦観と
その人生を表現しきった、かっこいい科白。
一つ、抽出すると、
「人生は、普通に暮らせれば、95%成功だ」小市民には、ぐっときます。
「月への梯子」とは、同じ作者が書いたという程度で
あんまり共通項は、なかったけど、安心して楽しめるプロの職人技って感じので
甘めのエンタメHBの典型でした。
紙の本少女の時間
2019/08/11 00:42
たらし
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小高さんが担当になってからは
すこし控えめになっていたたらしっぷりが今回は垂れ流しに。
日・韓・越の国際関係を持ちだしてみたり、
風町さんともニアミスしたりと、
樋口さんの世界観が全開な一冊。
紙の本プラスチック・ラブ
2009/08/06 20:48
あくまで柚木草平シリーズの番外編ですww
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚木草平シリーズ、なんだが…。
一応シリーズ番外編と帯にはあります。確かに、柚木草平もでてきます。
でも主人公は、高校2年生の男の子。移りゆく季節の中で、彼が遭遇する様々な事件を情緒的に描いた短編集。
樋口有介ファンであれば、この主人公の特になにかできるわけじゃない平凡な高校生でありながら、シニカルでクールな視点はよく知っている手触りがあると思う。柚木草平シリーズとあるせいかのか、柚木草平の高校時代を投影しているのじゃないかと思えるような、既視感。
多分、それがこの作品の魅力なのだろう。
高校時代の青さと、苦さと、甘さ、そして懐かしさが結晶化して日差しの中できらめているような作品だった。
紙の本不良少女
2008/02/22 23:32
柚木草平というオトコ
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投稿者:田川ミメイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まったく、しょーもない男である。
誰がって、この小説の主人公、柚木草平。
警察を辞めて刑事事件専門のフリーライターに身をやつし、 女にだらしなく、女房に逃げられ、酒に溺れ、年中金欠で、しかたなく探偵まがいのことをやっている。 巷によくあるような2時間サスペンスの主人公(正義感が強かったり、 あるいは、人情味溢れていたり)とは全く違う。
が、このオトコ、なぜか魅力的なのだ。
それが証拠に、「イイ女」たちがいとも簡単に口説き落とされていく。口先だけのいい加減な口説き文句だと分かっていながら。
それはたぶん、彼の中に邪気のない子どものような部分があるからだ。 そしてもうひとつ、どこか投げやりな、人生に疲れたオトコの部分があるから。
柚木は、冗談交じりに自分のことをこんなふうにも言っている。
「懐疑論者さ。人生のすべてを疑っているうちは、人生に対して結論を出さずに 済む。たぶんその結論から逃げているんだろう」
牛のように愚鈍な家政婦にまで「俺は君のように経験豊富な女性が好みさ」と言ってしまう柚木は、一見調子の良い色男のようだけれど、 実は誰にも本心を見せることがない。一夜を共にしたあとでも、そのバリアを解くことはない。 だからこそ、女達は気にせずにいられないのだ。
闇や寂しさを抱えている柚木は、同じように寂しい人間の気持ちがよく分かる。だからこそ、このどうしようもないオトコの傍にいたくなる。
この短編集にも、もちろん何人もの女性が出てくるのだけれど、中でも樋口有介が書く「少女」は、誰もがとても魅力的だ。ちょっと気が強くて、どちらかといえば少年っぽく突っ張っているのだけど、そこに淋しさや切なさが透けて見える。
この柚木草平シリーズは、たしかに「探偵物」の一種ではあるのだけれど、そこに描かれているのは「ヒト」の心の内側であって、決してストーリーだけで引っ張っていくようなものではない。この短編集「不良少女」も派手な事件モノなどではなく、どれも、すっきりきっぱり一件落着、という結末ではない。だからこそ、このシリーズが好きだ、と思う。ヒトのキモチや人生は、簡単に白黒つけられるものではないはずだから。
さて、このシリーズ。2008年に、久々に新作が刊行されるのだそう。
『時代が変わって、あのアナログ人間の柚木でさえケイタイを持ち歩くようになりました。それでも柚木の女好き……もとい、柚木のいい女好きは、なぜか変わりません。まったく、困ったもんだ』(文庫版あとがき)
うふふ。
今から楽しみでありまする。
OfficialWebsite「mi:media」
紙の本少女の時間
2016/02/18 19:26
草平氏の時間が動き出す?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久し振りの「柚木草平」シリーズ本編。ミステリの要素から見ると、やや物足りなさは残るものの、このシリーズの楽しみは別モノだから。
なにか贅沢なほど新たなキャラクターが登場した上、お馴染みキャラの上にも変化があって、ますます今後が楽しみになってきた。
特に、「風町サエ」と同じ時間を共有することで、いよいよ草平氏の時間も動き出すのか、といった期待?不安?も抱かせる一冊だった。
紙の本うしろから歩いてくる微笑
2020/07/29 00:03
〈ほのぼのローン〉
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚木草平シリーズの一冊。最初の「彼女はたぶん魔法を使う」が1990年出版となっていますから、もう30年以上続いているんですね。
本作も、樋口さんらしいユーモア、香味が効いた楽しい長編です。
十年以上前の女子高生失踪と、殺人事件が絡み合い、展開して行きます。
登場する女性達も相変わらず少し奇妙で魅力的。作品を彩ります。
あらためて、小説を読む喜びを感じることが出来ました。今後も樋口さんの作品を読み続けます。
電子書籍うしろから歩いてくる微笑
2019/08/25 11:35
展開が面白かったです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口さんの作品ははじめて拝読しました。柚月草平と鎌倉の薬膳研究家藤野真彩との出会いから展開される殺人事件。美女があちらこちらに顔を出すことに「女はやはり容姿なんだな…」と思いながらストーリーを読み進めました。落としどころも納得出来、鎌倉の風景や、草平さんの生き方のスタンスなども魅力的でした。
電子書籍うしろから歩いてくる微笑
2019/08/01 07:13
定番
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投稿者:わんわん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作や過去の登場人物の記載があり、全シリーズ読書済みには、懐かしさがあり、年はとらない主人公でも月日の流れが感じられる。
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