DTOPIA みんなのレビュー
- 安堂ホセ
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2024/12/23 15:02
アカデミー賞のくだり、なるほどなのだ
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねたばれ
南太平洋に浮かぶボラボラ島でロケしたリアリティ番組を舞台にした作品、読み始めは正直何だか軽くて、下品で、「え、これが芥川賞候補作品?」という感想だったのだが、徐々に様相が変化していく、例えば人種問題、白人懺悔の映画作品なら主要人物が白人でもいいとじゃないと彼らは思っているとか、たしかに「バービー」あたりはそうかも。例えば、ジェンダーの問題、例えばノンバイナリーの問題、例えばアロマンティック(他人に恋愛感情を持たない人)の問題、と偉そうに書いてみたが私は実はこの言葉をこの本を読むまで全く知らなかった。ガザのこと、ブルーノ・マーズやアリアナ・グランデのことまで切り込んでいく深い本、私が詮衡委員ならと思ってしまう内容だ
2025/04/03 17:04
分かっているつもりに釘を刺す、すごい小説
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
リアリティーショーの存在は知っているものの、あまり見る気がしないので、距離を置いてきた。なので、いきなり「デートピア」という南太平洋に浮かぶ島でのリアリティーショーが舞台の物語が始まったとき、正直、辟易した。書き味もライトに思え、自分には合わないと思った。
しかし、そこで交わされる言葉や描写が、実にアイロニーに満ちており、政治的正しさや、形だけの多様性が進み世界への批判が面白くて、ついつい読み進んでしまう。
とりわけフランスの核実験やデート兵の話は詳しく知らなかったので、興味深く読んだ。
それを固くならずに小説に溶け込ませているのがすごい。
実際の暴力もだが、男尊女卑、マイノリティーへの偏見、民族差別、植民地主義などさまざまな構造的暴力がポップに描かれており、感嘆させられた。
意識が高く、ジェンダーにも敏感でいると思っている人たち、上から分かったつもりでいることへの強烈な批判。
すごい作家が出てきた。
2025/01/17 18:59
前半と後半のイメージがまったく違う
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞作。著者の単行本はすべて読んでいるが、さらに複雑になってきている。マイノリティを描く朝井リョウのミックス版というイメージ。
あらすじだけみたら今作は軽いのかと感じ、読み進めるとなんと読みやすくなったことかと思ったが、やはりそんなことはなかった。著作を読んでいればそうでないことくらいは想像できた。知らない世界を伝えてくれる貴重な作家さん。
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