世界 みんなのレビュー
- 西尾維新, TAGRO
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電子書籍不気味で素朴な囲われた世界
2021/02/19 22:32
前作が良すぎて期待しすぎたのかも…
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投稿者:みnami - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界シリーズとして「きみとぼくの壊れた世界」の続きで櫃内様刻くんと病院坂黒猫さんの話だと思って読んだら、主人公は違うし同じ病院坂の血筋でも親戚であって黒猫さんではないと知りちょっと残念になる。
前作に引き続き、独特な西尾維新の世界観であって個性のあるキャラクターたちが登場するけど、「不気味さ」で言えば個人的に前作の方が不気味だった気がする。
櫃内様刻くんは不気味な中にも「人間らしい」感情が垣間みて取れるからさらに気持ち悪い(褒め言葉)
串中弔士くんはただひたすらに不気味で人間じゃないみたいだけだった。
あとは病院坂迷路ちゃんも人払いの能力?は不気味な設定だったけど、逆に最後が人間味すぎて面白くなかった。
紙の本きみとぼくの壊れた世界
2005/05/01 22:12
どの視点で読むか
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投稿者:高見もや - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずばりこの小説の正体を言ってしまえば、推理できる材料を徹底的に排した叙述推理小説だ。
単純にキャラクター性だけに目を向ければ、ただのライトノベルとして読めないこともないが、小説中に配された物を読めば、けしてそれだけではないことがわかる。
徹底的に材料は排されている。
主人公は殺人が起きたことを人づてに聞くが、現場の状況はおろか、どうやって被害者が死んだのか知らない。
疑おうと思えば、本当に被害者が死んだのかすら、疑うことが出来てしまう。
そんな作りにこの小説はなっているが、こういうし掛けがはたして購買層とあっているのかな?なんて思わせてしまう佳作推理小説
紙の本きみとぼくの壊れた世界
2004/05/09 12:52
壊れた世界の外から
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投稿者:祐樹一依 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新鮮な読書体験…、もとい、新感覚の読書体験が出来る作家の一人でしょう、西尾維新。講談社ノベルスの現時点主シリーズの戯言シリーズでも様々にやってくれてますが、それとは別にまたキャラが立ちまくった登場人物たちの、世界なんて実はどーでもいーんだ、へっ、的な(何)ミステリなのです。ミステリなんですよ! ミステリである必要なんてないのに、どういった宿命か確信犯なのか、どうしてもミステリになってしまっている諸々の作品ですが(褒めてます)、本作もミステリなのです。「ああっ、お兄ちゃーん(笑)」な小説ですが、ミステリなのです。
読み進めていくと誰もが思うことだろうけれど、あれ…、殺人事件が起こっているのか。しかも密室殺人なのか。なんとも魅力的な文言がちりばめられているようでいて、そのくせミステリっぽくない物語の進行状況の下、西尾節(なのかな)が縦横無尽に発揮されております(しかして、改行が滅茶苦茶少ないので、読みづらいのが難点か)。
でもでも、唐突にしてじっくりと詰めるように思考され与えられる本格ミステリとしての事件の解決には正直ビックリでした(その奥にあった真意にもね)。そして何も考えずに読み終えると感じる違和感。なんだかすんなりと終わってるなあ…、と感じたその正体、実は物語の枠組みである「世界」の在り方を問うているものだと気付かなきゃいけません。
個人的に、もうちょっと読みやすかったら★追加、といったところ。しかし、それも確信的っぽいんだよなあ、と、なんとなく思う。「壊れた世界」と題打っておいて、世界を壊してたまるかちくしょお、と誰も彼もが思っているに違いないのだ、きっと。それは己が認識して初めて現れるからに他なりません。はてさて…。
(初出:CANARYCAGE)
紙の本きみとぼくの壊れた世界
2003/12/12 14:21
確かに壊れてマス
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投稿者:黒田ネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
えーと、多分この本を読もうと思った人は先に西尾維新氏の本を何冊か読んでいると思うので、敢えて彼の小説の世界観を紹介することは省きます。
この本は、一応ミステリーなんですが、いつものごとく主人公の壊れきった内面を描くことに重点をおいている小説です。「死体が出た」「トリックは何だ」「犯人を捕まえろ」、そんなことはどうでもいいんです。生まれたときから最良の選択を選びつづけ、結果的に最良の「現在」を獲得しているはずの主人公。しかしその「最良の選択」は誰にとっての「最良」だったのか。いつのまにか壊れてしまった自分の周囲の世界。気付かなかった自分の歪みが周囲までも狂わせる結果となってしまったことの悲しさ。そして、そんな世界をこれからも取り繕いながら生きていくしかないということへの絶望感。今回の作品が『クビキリ…』シリーズと違うところは主人公の精神的問題点に、意外にも、読者が共感できる点ではないでしょうか。読み終わってみると、結構沈みます。
付け加えですが、この本、『クビキリ…』と比べると幾分か言葉のくどさが無くなり読みやすくなっているような気がします。なんて、単に私が西尾氏の言葉の並べ方に慣れただけかもしれませんが。ま、みなさん、気が向いたら読んでみて下さい。
2021/02/19 22:39
なんかなあ…
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投稿者:みnami - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界シリーズというか西尾維新作品の独特な世界観が過去作よりだいぶ薄れてきてるんじゃないかと思った。淡々と読んでいけるという点では良いかもしれないけど、私は歪んだ西尾維新の世界観が好きだった。
ミステリーの部分にしたら、ネタバレは避けるけど、この絵はないんじゃないかなあと思う。犯人は?殺された人の共通点は?とか考えながら読むんじゃなくて、ストーリーをさらっと楽しみたい人向け。
紙の本きみとぼくの壊れた世界
2018/12/31 16:59
青春小説ぽい出だしだけど
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の青春小説ぽい出だしが中盤以降の気持ち悪さを増幅してる感じ。
お気に入りは夜月の壊れたブラコンぶり。
また登場しないかな。
紙の本不気味で素朴な囲われた世界
2018/12/31 16:58
弔士くん登場
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界シリーズで一番壊れているであろう弔士くん登場。
ミステリとしては面白くなったけど前作のほうがキャラが立っていて好きかな。
紙の本きみとぼくが壊した世界
2018/12/31 16:57
作中作が続いていく構成
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだときは作中作が続いていく構成に面白さを感じたけど、読み直してみると途中で飽きてきた。
こういう構成は何回も読み直すのには向いていないんだろうな。
紙の本不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界
2018/12/31 16:56
第二作の14年後が舞台
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人になった弔士くんや主人公の迷路さんもローテンションな為、淡々と物語が進んでいく印象。
目的もなく火種を増やしていく弔士くんは本当に迷惑な存在だな。
これに関わった時点で迷路さんはご愁傷様としか言いようがない。