サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

世界 みんなのレビュー

  • 西尾維新, TAGRO
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー24件

みんなの評価4.0

評価内訳

24 件中 1 件~ 15 件を表示

なんかなあ…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みnami - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界シリーズというか西尾維新作品の独特な世界観が過去作よりだいぶ薄れてきてるんじゃないかと思った。淡々と読んでいけるという点では良いかもしれないけど、私は歪んだ西尾維新の世界観が好きだった。
ミステリーの部分にしたら、ネタバレは避けるけど、この絵はないんじゃないかなあと思う。犯人は?殺された人の共通点は?とか考えながら読むんじゃなくて、ストーリーをさらっと楽しみたい人向け。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

前作が良すぎて期待しすぎたのかも…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みnami - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界シリーズとして「きみとぼくの壊れた世界」の続きで櫃内様刻くんと病院坂黒猫さんの話だと思って読んだら、主人公は違うし同じ病院坂の血筋でも親戚であって黒猫さんではないと知りちょっと残念になる。

前作に引き続き、独特な西尾維新の世界観であって個性のあるキャラクターたちが登場するけど、「不気味さ」で言えば個人的に前作の方が不気味だった気がする。

櫃内様刻くんは不気味な中にも「人間らしい」感情が垣間みて取れるからさらに気持ち悪い(褒め言葉)
串中弔士くんはただひたすらに不気味で人間じゃないみたいだけだった。
あとは病院坂迷路ちゃんも人払いの能力?は不気味な設定だったけど、逆に最後が人間味すぎて面白くなかった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

良い意味で気持ち悪い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みnami - この投稿者のレビュー一覧を見る

語り手の櫃内様刻くんが、人間離れしているというか、何考えてるか分からなくて読んでて気持ち悪くて面白い。他にも夜月ちゃんや黒猫さんなど個性があるキャラばっかりで西尾維新ワールドをめっちゃ感じる。
戯言シリーズのいーちゃんに似てる。私にとっては、西尾維新作品の中でもかなり心に残る小説だった。
表紙の絵でちょっと読むのを後回しにしていたが早く読んでおけば良かったと後悔した。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

きみとぼくの壊れた世界

2018/12/31 16:59

青春小説ぽい出だしだけど

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初の青春小説ぽい出だしが中盤以降の気持ち悪さを増幅してる感じ。
お気に入りは夜月の壊れたブラコンぶり。
また登場しないかな。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われた世界

2018/12/31 16:58

弔士くん登場

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界シリーズで一番壊れているであろう弔士くん登場。
ミステリとしては面白くなったけど前作のほうがキャラが立っていて好きかな。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

きみとぼくが壊した世界

2018/12/31 16:57

作中作が続いていく構成

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだときは作中作が続いていく構成に面白さを感じたけど、読み直してみると途中で飽きてきた。
こういう構成は何回も読み直すのには向いていないんだろうな。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界

2018/12/31 16:56

第二作の14年後が舞台

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

大人になった弔士くんや主人公の迷路さんもローテンションな為、淡々と物語が進んでいく印象。
目的もなく火種を増やしていく弔士くんは本当に迷惑な存在だな。
これに関わった時点で迷路さんはご愁傷様としか言いようがない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界

2009/05/15 20:37

維新の小説にしては、登場人物に可愛い少女が登場しない、っていうんでしょうか。それに七不思議について曖昧にしているところが、ね・・・

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

前回、私は『きみとぼくが壊した世界』のなかでTAGROのイラストについて

遅れて来た西尾維新ファンの私ですが、個人的にはこのシリーズのイラスト、あんまり好きじゃありません。なんていうか可愛い、っていう感じがしないんです。やっぱりTAKEさんや、VOFANのほうがいいかな、特にVOFAN描く女の子の可愛さったらないもの、なんて思ったりして。

と書いていて、それは基本的に変わらないんですが、ちょっと今回は訂正します。カバー画が駄目。でも、本文中の白黒のイラスト、っていうか今回はきちんとコマ割されて各章の頭に見開きの頁が用意されているんで漫画のほうが当たっていると思いますが、これはいい。

こういうことって、漫画家にはよくあることなんです。あらためてカバー後ろの折り返しのTAGROについての注を見ると、まんが家、イラストレーターとあって「まんが家」のほうが頭にあります。我が家のコミックス・オタクの娘たちも「カバーは下手だよね、TAGRO」とバッサリ。やっぱね・・・

流れで装幀関係者を列記すれば Book Design Hiroto Kumagai Noriyuki Kamatsu、Cover Design Veia、Illustration TAGRO です。新潮社さんもですが、講談社さんもお好きですねえ、英語表記。必要なんですか?首ひねっちゃいます。これって護送船団方式というのが正しいでしょうか。そんなことで足並み揃えるより、奥付けの西暦表記統一のほうが正しい気がするんですが・・・

で、今回のお話。結構難しいです。舞台は教員数20、生徒数400という学校法人私立千載女学園で、病院坂迷路(バックアップ)が巻き込まれた名門女子校七不思議殺人事件が扱われます。普通、こういうお話の場合、小説の最初のほうで七不思議について解説があります。

たとえば田中啓文『私立伝奇学園高等学校民俗学研究会』シリーズ、或は篠田真由美『北斗学園七不思議』、物集高音『冥都七事件』、小説ではありませんが宮部みゆき『平成お徒歩日記』。殆どが章のタイトルや巻頭で歌などの例で挙げられる。でもこの小説ではそれがない。読んでいけば理由は分かるんですが、読者にすれば不自然といった感がついて回ります。

登場人物について簡単に書けば、まずメインは臨時講師(担当教科・英語)の病院坂迷路(バックアップ)です。ちなみに、(バックアップ)、という括弧書きには意味があります。そして御本体、病院坂迷路がいます。14年前、当時中学生の串中先生の上級生だったのが括弧なしの迷路です。

で、病院坂迷路(バックアップ)と一緒に事件に巻き込まれるのが、27歳の倫理教師かつスクールカウンセラーの串中弔士です。既に書きましたが、14年前、括弧なし迷路と同じ学校にいました。その時代からの知り合いがもう一人登場します。県警捜査課の刑事で、ふや子の叔父・伽島有郷です。

串中の中学時代の大親友・ふや子の親戚で、串中いわく「驚くなかれどんな嘘でも見抜くことができるという、恐るべきスキルを有する辣腕の刑事さん」だそうです。ふや子にダウト・スキルを伝授したともいい、二人は14年前の事件で知り合っています。ちなみに、私には初耳です。その話を読んでいないか、完全に忘れ去ったか、或はその話は未だ書かれていないか、このどれかでしょう。

最後に黒士という2歳の子どもが登場します。どういう存在かは読んで確かめてください。あとはカバー後の文章を借ります。

平和だったはずの私立千載女学園で、
不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。
そしてそこに勤務していたのは、
こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。
病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。
探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!
これぞ世界に囲われた
「きみとぼく」のための本格ミステリー!

で、今回はカバー折り返しを再現してみます(前回は、私は挑戦しなかったので、bk-1始って以来のことではないでしょうか、こんな馬鹿な試みは)。

                   。NISIOISIN
                  す
                  で
〈〈〈〈〈 人生は          ず
      ノーゲーム       ら
       なんです。〉〉〉〉〉にあ
                 こ
                 こ
                 心

実物と比較してもらえば分かるんですが、けっこう健闘してると思います。ともかく、テキスト形式でこれをやるっていうのは、かなり無理あります。最後は CONTENTS

001/なまえ欄:倫理教師 串中弔士
021/だいいち問:国語教師 木々花美
053/だいに問:家庭科教師 通上黄桃
087/だいさん問:数学教師 日下部昇
125/だいよん問:体育教師 陣野経蔵、英語教師 鮫畑錨
153/だいご問:?
163/えんでぃんぐ:?
あとがき

でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界

2008/12/07 11:51

交点の殺人事件

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 予告では串中弔士が中学三年生の時の事件ということでしたが、実際にはあの事件から十四年後、私立女子高校の倫理教師となった串中弔士の周辺で起きる事件です。あの弔士くんが教師しかも倫理教師となり、かつ、スクールカウンセラーの真似事までしているという状況も意外ですが、合わせて、あの病院坂迷路のバックアップと名乗る人物、病院坂迷路が臨時教師として登場してきます。そして、事件は、串中先生と(巻き込まれた)病院坂先生が、同僚の遺体をバスケットゴールにひっかけられた状態で発見するところから、幕が開かれるのです。
 次々と起きる殺人事件が病院坂迷路の視点で語られ、畢竟、串中弔士も迷路の視点から描き直される。他者の目から見た自分。第三者的視点で見ているつもりが、いつの間にか反転してしまう。そして事件の終幕。通常いう意味でのミステリーではないと思うので、本格ミステリー好きには気に入られないかもしれない。
 十四年前に登場した人物やその関係者が様々な形で再登場し、描かれていない十四年間にどのようなやり取りが行われたのかを妄想させてくれます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

きみとぼくが壊した世界

2008/12/01 20:14

正直、維新らしくないまともなミステリだと思います。萌え、的な要素が少ないし笑いも押さえ気味、そういう意味で★五つに出来ませんでした。

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

遅れて来た西尾維新ファンの私ですが、個人的にはこのシリーズのイラスト、あんまり好きじゃありません。なんていうか可愛い、っていう感じがしないんです。やっぱりTAKEさんや、VOFANのほうがいいかな、特にVOFAN描く女の子の可愛さったらないもの、なんて思ったりして。

とりあえず装幀関係者を列記すれば Book Design Hiroto Kumagai Noriyuki Kamatsu、Cover Design Veia、Illustration TAGRO です。新潮社さんもですが、講談社さんもお好きですねえ、英語表記。必要なんですか?首ひねっちゃいます。そんなことで足並み揃えるより、出版界での年号表記廃止のほうが正しい気がするんですが・・・

閑話休題。カバー折り返しの言葉のタイポグラフィックを再現すると

 人生は
コールドゲーム
  なんです。>>>>>心当たりが
            あり過ぎます。

となります。ふむ、あまり努力してない気が・・・。そこでカバー後(ミルキイ・イソベによればカバー表4、というんだそうです)の案内に目を向けると

奇妙な相談を受け、
シャーロック・ホームズが
愛した街・ロンドンへと誘われた
病院坂黒猫と櫃内様刻。
次々と巻き起こる事件の謎解き合戦が
始まった!これぞ世界に囲われた
「きみとぼく」のための本格ミステリ!

となっていて、初出は小説現代特別増刊号「メフィスト」2008年5月号だそうです。げ、単行本一冊分丸ごと掲載!?なんて今、思いました。増刊号買うのとノベルズ買うのと、どっちが得なんだろうか、なんて思ったりもします。で、これ読んで首ひねってしまいました。病院坂黒猫と櫃内様刻って誰?

そういえば『きみとぼくの壊れた世界』『不気味で素朴な囲われた世界』のこと殆ど憶えていません。次女に確認しても、このシリーズについて彼女の評価は高くないのです。次女にとっては戯言シリーズこそ西尾維新であり、私にとってはやはり『化物語』シリーズこそが維新。だいいち、このシリーズ、『不気味で素朴な囲われた世界』しか読んでないし・・・

というわけで自分の読書メモ、チェック!はい。病院坂黒猫については、「迷路の従姉妹、18歳、女子高生」とあり、このお話に登場しない病院坂迷路については「中二、13歳。一人奇人。学ランに身を包む美少女」と書いてあります。ついでに書けば「ともかく迷路と、こぐ姉が素適」とコメントがあるものの、櫃内様刻についての記述なし。っていうことは殆ど前作と関係なし。

ま、シリーズ三作目なのでこれ以降のお話がすべて海外、ロンドンということになれば、このシリーズが学園ものっていう前提は見事に崩れるわけで、前の話と繋がらない!なんて文句いうこともないわけです。ふむ、私はなぜこんなドーデモイイようなこと考えてんだろ。でも何故ロンドン?それもシャーロック・ホームズ?

以下、簡単に各話の内容紹介をしますが、実はかなりマトモなミステリです。しかもメタ化している。なんていうか、私のイメージにある維新作品とは様子が違います。無論、かなり飛んだユーモアは健在ですし、高校生らしいっていうかブラックでセクシャルで危ない会話も健在なんですが、各話の繋がり方がかなり捻ってあって、ホンモノっぽい。

私としては、維新、ミステリでもやるじゃん、っていう感じで読み終わりました。ま、その分、オリジナリティは会話だけになっちゃたかな、それなら他の作品のほうが面白いのに、なんて思いもします。

以下、CONTENTSの簡単な内容紹介です。

007/せんたくもんだい編:ロンドンに向かう飛行機で起きた殺人事件。胸に突き刺さった凶器はどうやって機内に持ち込まれたのか。死体の隣に座った櫃内様刻と、通路側の席に座った病院坂黒猫の高校生コンビは・・・

059/あなうめもんだい編:ロンドン市内観光で思わぬ弱点を見せた黒猫、そして様刻が解き明かす作家の妻の死の謎。果たしてその推理に穴はないのか・・・

109/ちょうぶんもんだい編:ロゼッタストーンの前から動こうとしない串中弔士は女子の制服を着たかわいらしい中学一年の男の子。彼が披露するエージェントの倉庫での死、その真相は・・・

149/ろんぶんもんだい編:その小説を読んだものは必ず死ぬ、病院坂をロンドンに呼び寄せることになった作家の未完の本に挑む黒猫を待っていたのは・・・

183/まるばつもんだい編:様刻の文章にショックを受けた病院坂。そして彼女をなだめる櫃内。そんな二人を待ち受けていたのは新たな死・・・

213/えんでぃんぐ:さようならロンドン、そしてタダイマ、関西国際空港。帰国した二人は・・・

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われた世界

2008/01/31 18:55

うひゃ、悪くはないけど、よくもない。『刀語』もそうだったけど、挿絵(古いな、イラストか・・・)に助けられている、っつうか。キミ、死に急ぐなかれ

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

『化物語』でその面白さを再認識させた西尾維新ですが、なぜかその後は鳴かず飛ばず。無論、『刀語』全12巻はその内容はともかく、無事2007年一年で出しきったわけですが、ポテンシャル低いまま。そんな状態に辟易していたところに飛び込んだ新刊ニュース、しかもノベルズ版とハードカバーの二本立て。

出版社、リキ入れてるわけです。期待が高まります。繰り返しますが、毎月頭発売の『刀語』の薄い内容にブルブル震えていたこの一年、でも考えてみれば、あの傑作『化物語』から一年経ったわけで、もうそろそろ一花咲く頃だろうな、って思うのが人情ですよね。もう裏切らないよね、維新・・・

ちなみに、帯の言葉は

退屈な“日常”はいらない。 欲しいのは、“異常”――。

西尾維新が今再び放つ「きみとぼく」本格ミステリ!

です。カバー後の案内は

時計塔が修理されない
上総園学園の2学期の音楽室。
そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。
歪な均衡を保つ学園の奇人三人衆、串中小串、童野黒理、崖村牢弥。
そして起こってしまった殺人事件。迷路と弔士による探偵ごっこの
犯人捜しが始まり、崩れたバランスがさらに崩れていく……。
これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!

カバー折り返しの言葉は

〈〈〈〈〈人生は
      心理ゲーム
       なんです。〉〉〉〉〉心当たりは
                  ありませんけど。
                   NISIOISIN

です。読み終わったところで、ふーっ。こんなものかなあ、と早速、維新大好き高二次女に渡しました。で、印象を確認。「あのね、維新ってバラツキが激しいわけ。特に、後半で崩れることが多いの。だから、期待しちゃいけないのね。それに、彼の代表作って言うのはもう完結しちゃった『クビキリサイクル』シリーズだし」と冷静。

とはいえ、楽しいところはあるわけです。たとえば、主な登場人物の人間関係を

ふや子さん→(畏敬)→崖村先輩
崖村先輩→(便利)→ふや子さん
ふや子さん→(苦手)→こぐ姉
こぐあね→(可愛い)→ふや子さん
ふや子さん→(ダウト!)→ろり先輩
ろり先輩→(天敵!)→ふや子さん

と示すあたり、私には才気と感じられますし

13頁、こぐ姉が駆使する口調について

ライトノベルのような音引き
純文学のごとき体言止め
翻訳小説よろしくの注釈
私小説を思わせる一人称
漢文らしき返り点
ファンタジー小説繋がりの幻想
BL小説チックな俺様
ケータイ小説によくある(笑)
SF小説的専門用語

といわれると、そうそう、と笑いたくなります。それにTAGROが描く迷路の絵が可愛くて、思わず大学一年長女に自慢げに見せてしまったし。でもなあ、死んじゃうんだなあ、好きだった連中が・・・。ま、これも次女に言わせれば、維新の小説って、結局みーんな死ぬんだよ、っていうことなんですが。

ま、皆さんの読後感想を聞きたいところです。あとはデータ編として羅列気味にまず、登場人物紹介。

串中弔士:ぼく、13歳、中一。
串中小串:こぐ姉、ぼくの姉、15歳、中三。UFO研の会長、奇人三人衆の一人。
童野黒理:ろり先輩、15歳。中三、幼き頃から嘘しか口にしないと決め、今まで実践。UFO研会員、奇人三人衆の一人。
崖村牢弥:15歳、中三。UFO研研究員、奇人三人衆の一人。
伽島不夜子:ぼくのクラスメイト、現役生徒会役員。
病院坂迷路:中二、13歳。一人奇人。学ランに身を包む美少女。
病院坂黒猫:迷路の従姉妹、18歳、女子高生。

ともかく迷路とこぐ姉が素適。CONTENTS等は
 
 007/もんだい編
093/大もんだい編
149/みかいけつ編
193/えんでぃんぐ
後書

Book Design Hiroto Kumagai Noriyuki Kamatsu
Cover Design Veia
Illustration TAGRO

です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われた世界

2007/11/02 06:08

前作を引き継ぐ二作目。そして病院坂、いいなぁ。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねねここねねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『きみと僕の壊れた世界』西尾維新の作品でいちばんすきなのがこの前作。
シリーズ二作目のこのものは、推理小説への想いと考察という点で、前作からの提示に補強というものがなされていた。
表面の学園という空間と病院坂一族だけじゃない。中間までを読み、半ば予期していたのだが、やはりそうかといった感。登場人物のキャラクタを思って見てみれば、納得に近い(現在の推理小説において、作者たらん読者のそれぞれに究極の納得などできよう筈もない)ものを感じられるだろう。なるほどね。そうして書かれていたのなら帰結で飲み込みやすくもある、と。
ある意味、多く悪い意味において「現代らしい」ものを基盤に扱った作品に思う。つまりは「素朴で囲われている」得体の知れない「不気味な」感覚。繰り返される、「日常」と「異常」の言葉。そして「慣れる」こと、慣れることにも、慣れないことにも「慣れる」こと。刺激と非日常を求める。一瞬の異常に思った非日常も、慣れて日常になってしまう。そうした性質の不気味さ。囲われた先に囲いを思う構造。そしてそれから見るものは…。
読後感はよってそのまま。犯人は社会的に善人ではないし、そしてヒールの品格もない。前作からの提言をやはり思い出す。悪いものは、つまり…。そして囲いにある人物。その者は思想なきままに生を貪る。「人生はゲームと同じもの」かつて言った者は誰だったか。
小道具と設定の妙も活きて思える。そうして思えば文体も、なるほどと感じたところもあって思えた。
 
人間はとてもすてきだ。そしてすばらしいものだ。
そして同様に不気味だ。最悪の得体の知れないものでもある。
スリラとしての視点。だからこうして読みもする。
例え「推理小説」ではなくとも(まあ、推理小説なんだけど)、興味深い筋の作品だと思う。
そして構築されたもの。なるほど、中学生か…。西尾はこうして描いたが、それは思想的にどのような位置に呈しているのだろう。そのものが個々人の発達であることは言うまでもないものだが。
 
それぞれの歯車。囲まれた閉塞世界を構築する文の紡ぎは素晴らしい。そのような中で、言葉遊びのゲームがあること。閉塞と日常の中の飛躍、跳躍。二重三重に交錯し、内に垣間見る異能を思う。
骨太さはあまり思わないが、技巧的で優れた、西尾らしいタイプの作品ではないだろうか。
(萌え要素は良くはわからないけど…)

このシリーズ、やはり気に入るところのものだ。
読後に妙に絡みつく、粘りと湿度を思った上で。
 
そして思ったこと。やっぱり彼女が愛らしい。
病院坂、いいなぁ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

不気味で素朴な囲われた世界

2007/10/17 21:12

主人公は西尾シリーズ過去最悪

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朱色の猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本筋はきみとぼくの壊れた世界より面白かったです。
しかし総じて見ると前作の方が良かった。
読後感は過去最悪かも知れませんね、良い意味でも悪い意味でも。
予想外、想定外な展開は読んでて楽しかったんですが

言葉遊びが不必要過ぎます。

序盤が言葉遊びだらけで読むのだれそうになりました。
あのやり取りはこのシリーズでは少し場違いだと思うんですけどね。
化物語の様に本筋より言葉遊びメインの物語なら良いんですが
このシリーズは一応ミステリーの分野にいる小説なんですから。

それと、「ミステリ小説~」がしつこいくらい出てきたのも不満。
氏の逃げ道に聞こえてしまうので、後書きにでも入れてください。

更に挿絵。毎回初めにあんなネタバレ絵を見たくありません。
ある程度ですがあれでストーリーラインが予想できてしまうんですよね。
絵を載せるなとは言いませんが、せめてオーソドックスな挿絵にして貰いたいです。

不満点多めですが、私はこのシリーズ好きなんで次作「きみとぼくと壊した世界」も期待してます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

きみとぼくの壊れた世界

2005/05/01 22:12

どの視点で読むか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:高見もや - この投稿者のレビュー一覧を見る

ずばりこの小説の正体を言ってしまえば、推理できる材料を徹底的に排した叙述推理小説だ。
単純にキャラクター性だけに目を向ければ、ただのライトノベルとして読めないこともないが、小説中に配された物を読めば、けしてそれだけではないことがわかる。
徹底的に材料は排されている。
主人公は殺人が起きたことを人づてに聞くが、現場の状況はおろか、どうやって被害者が死んだのか知らない。
疑おうと思えば、本当に被害者が死んだのかすら、疑うことが出来てしまう。
そんな作りにこの小説はなっているが、こういうし掛けがはたして購買層とあっているのかな?なんて思わせてしまう佳作推理小説

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

きみとぼくの壊れた世界

2004/05/09 12:52

壊れた世界の外から

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:祐樹一依 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新鮮な読書体験…、もとい、新感覚の読書体験が出来る作家の一人でしょう、西尾維新。講談社ノベルスの現時点主シリーズの戯言シリーズでも様々にやってくれてますが、それとは別にまたキャラが立ちまくった登場人物たちの、世界なんて実はどーでもいーんだ、へっ、的な(何)ミステリなのです。ミステリなんですよ! ミステリである必要なんてないのに、どういった宿命か確信犯なのか、どうしてもミステリになってしまっている諸々の作品ですが(褒めてます)、本作もミステリなのです。「ああっ、お兄ちゃーん(笑)」な小説ですが、ミステリなのです。

 読み進めていくと誰もが思うことだろうけれど、あれ…、殺人事件が起こっているのか。しかも密室殺人なのか。なんとも魅力的な文言がちりばめられているようでいて、そのくせミステリっぽくない物語の進行状況の下、西尾節(なのかな)が縦横無尽に発揮されております(しかして、改行が滅茶苦茶少ないので、読みづらいのが難点か)。

 でもでも、唐突にしてじっくりと詰めるように思考され与えられる本格ミステリとしての事件の解決には正直ビックリでした(その奥にあった真意にもね)。そして何も考えずに読み終えると感じる違和感。なんだかすんなりと終わってるなあ…、と感じたその正体、実は物語の枠組みである「世界」の在り方を問うているものだと気付かなきゃいけません。

 個人的に、もうちょっと読みやすかったら★追加、といったところ。しかし、それも確信的っぽいんだよなあ、と、なんとなく思う。「壊れた世界」と題打っておいて、世界を壊してたまるかちくしょお、と誰も彼もが思っているに違いないのだ、きっと。それは己が認識して初めて現れるからに他なりません。はてさて…。

(初出:CANARYCAGE)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

24 件中 1 件~ 15 件を表示

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。