論理的思考とは何か みんなのレビュー
- 渡邉雅子(著)
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2024/12/15 12:28
論理的思考すらも文化の影響を受けている
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に面白い本。自分が国語で指導しているのは何か、俯瞰的に捉えられる。
様々な型があり、目的と場合、相手によって使い分けるのはもちろん、我々はどのような社会を構築していくのかということも考えていかなければならない。
2025/06/23 21:42
適切な 論理は1つじゃ ないんだよ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
論理的というと、本書で言えば、アメリカの表現のようなものを言うと単純に思ってしまうが、それは間違っている。そもそも思考法はいろいろあり、論理学、レトリック、科学、哲学で全然違うものである(p.4-5.表序‐1参照)。それらは「世界で共有されている」(p.45)が、「これまであまり意識されてこなかった、価値に紐づけられた思考の文化的な側面」(p.45)でも違うものである。本書では、経済領域を重視するアメリカ、政治領域を重視するフランス、法技術領域を重視するイラン、そして社会領域を重視する日本の、教育課程で訓練される作文(エッセイ、ディセルタシオン、エンシャ―、感想文。p.65参照)を取り上げ、これらの論理を適切な局面で使えるようにするのが大事であると論じるものである。
2.評価
(1)まず、筆者は、1.でも匂わせておいたが、アメリカが論理的で、日本は論理的ではないと理解していた。そういう読者がどのくらいいるかはわからないが、それぞれの社会で重視される論理が分かり、有益であった。
(2)筆者としては、渡邉雅子が書く日本の特徴のくだりに疑問を持つし(「対立を避け」(p.133)るのは日本独特なのか。「社会秩序の維持に多くの国が莫大な資金を注ぎ込み」(p.134)の「国」に日本は含まないのか(日本で訓練される「感想文は(略)再評価されるべきであろう」(同)という文脈だから))、第3章3からイランはあまり詳しくないことが読み取れるという欠点もあるが、筆者が本書の主旨と読み取った、適切な場面において適切な論理を使えるようにすべきであるということに賛成するので、点数を減らさず、5点とする。
2025/01/05 10:09
今年一番の本(まだ1月ですが)
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ1月ですが、今年読んだなかでは一番の本です。日本の感想文の読み方・書き方から、共感や利他的な考え方を重視する日本の文化・価値観を、アメリカやフランス、イランそれぞれで一般的な教育的な文章の書き方などと対比させたりしています。そういったことに限らずに、いろいろな面からの論理の立て方の多様性や文化・価値観の違いなどを説明されています。たいへん、おもしろく、ためになりました。
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