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電子書籍

蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 みんなのレビュー

  • 芥川竜之介 (作)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

チクって胸の奥底が痛むようなものから、江戸川乱歩の短編を彷彿させるもの、民話のようなものから歴史ミステリまで、バラエティに富んでいます。まさにエンタメの王者、っていったら怒るかな、芥川・・・

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

可愛らしいカバーカットです。冨成忠夫、若手の現役作家だろうか、ってネット検索すると、やはりきちんとヒットするだけの人物ではありました。

1919年(大正8)~1992年(平成4)。山口県出身、東京美術学校(現東京芸大)卒、自由美術家協会会員、「同時代」同人として油絵を制作。昆虫や植物の写真も手がけ、昭和40年ごろからは植物の生態専門の写真家として活動していたそうです。ということは、この可愛らしい作品は、「同時代」同人の頃のものか、あるいは、写真家として生計をたてながら、息抜きに描いたものなのか、いずれにしても手元において毎日でも見ていたい小品です。

芥川作品には似合わない装画だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの文庫にはぴったりのものであることが、読後に理解できます。カバー表に
        *
芥川(1892-1927)が小説、随筆、童話、
戯曲と、その才気にまかせて様々のジャ
ンルで試みた作品の中から、広い意味で
「子どもむき」と考えられる作品を選び
収めた。この作品群から、機智や逆説や諷
刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固
められた奥にひそんでいる作者の、少年
のような純潔で素直な魂を感じとること
ができる。(解説=中村真一郎)
        *
とあるように、親しみ易い作品ばかりが選ばれています。チクって胸の奥底が痛むようなものから、江戸川乱歩の短編を彷彿させるもの、民話のようなものから歴史ミステリまで、バラエティに富んでいますが、ともかく面白い。古さを全くかんじさせません。それにしても、旧かなづかいを現代語表記に変えるだけで、ここまで話が身近なものになるとは。こうなると、現代作家と芥川が同じ土俵で競うことが全く不自然なことではなくなります。

大変なライバルの登場、といってもいいのではないでしょうか。私は芥川作品を殆ど読んできていませんから、超有名な作品以外は今回が初読といってもいい状況なので、最初の一篇から楽しみました。目次にしたがって各話を簡単に紹介すれば

父:修学旅行のために集まった駅で、学生たちの人物評が始まって・・・

酒虫:お前の体の中には酒虫がいために、酔うことができないといわれた素封家は・・・

西郷隆盛:本当に西郷隆盛は城山で死んだのか、議論の果てに男が見たのは・・・

首が落ちた話:日清戦争で日本の騎兵と遭遇した男は、首に切りつけられたもののなんとか無事に現場から脱け出し・・・

蜘蛛の糸:一度善行をした男に差しのべた仏の慈悲は・・・

犬と笛:笛でいつも人々を楽しませた男が望んだ三つのもの・・・

妖婆:好きな女と結ばれたい男の前に立ちはだかるのは、昔から口寄せをしていたという老婆・・・

魔術:魔術を教わる資格は、邪念がないこと・・・

老いたる素戔鳴尊:愛する妻を亡くし娘と二人、孤島に移り住んだ素戔鳴尊の前に現われた若者に娘は・・・

杜子春:願い通りの大金を手にした杜子春は、三年でそれを使い尽くしたものの・・・

アグニの神:占いをするインド人の女のところで男が見つけたのは、領事館からさらわれたという娘・・・

トロッコ:二人の男とともにトロッコで遠くまできた少年は・・・

仙人:仙人になりたい、という男をただ働きさせようとした医者とその妻・・・

三つの宝:三つの宝物をもつ黒人の王のもとに嫁ぐことになった王女の前に現われたみすぼらしい格好の男は・・・

雛:アメリカ人に売られることが決まった自分の雛人形、他人に渡る前に一目みたいと思う妹に・・・

猿蟹合戦:怒りのあまり猿を殺してしまった蟹にたいする世間の目は厳しい・・・

白:自分の行いのために毛が黒くなって、飼い主のもとを去らざるをえなくなった犬・白は・・・

桃太郎:桃太郎は小さいときから厄介者だった。宝探しに出かけたときも・・・

女仙:老人をしかりつける若い女は、止めに入った書生に・・・

孔雀:孔雀の羽をつけたカラスは、孔雀であるかのように尊大に振る舞い・・・

解説……(中村真一郎)

となります。格調高い作品か、と言われると、面白すぎてピンときません。上質のエンタメ、少なくとも私にはそうとしか思えません。ちなみに〈上質のエンタメ〉は、私最高のほめことばですので、くれぐれも誤解、お間違いのないようにお願いいたします。欠点をあげると、バラつきがないため、ベストを選びにくいこと、くらいでしょうか。

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芥川っていいじゃない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ふいに芥川龍之介が読みたくなった。
 多分芥川は私が日本文学を読んだ最初の作家だと思う。
 教科書で「蜘蛛の糸」あたりを読んだような。
 それよりもほとんど読書の習慣がなかった私の家で、何故か、日本文学全集の中の一冊だけ「芥川龍之介」集があって、それを読んだ覚えがある。
 確か挿絵もあったから、児童向けの一冊だったと思う。

 芥川がもし不幸であるとすれば、子どもの時に読んでしまえるからではないか。
 だから、大人になるともう芥川は卒業した気になるのではないか。
 今回読んだ岩波文庫のこの一冊は特に「子どもむき」の作品として定評のあるものが収録されている。
 「蜘蛛の糸」「杜子春」「トロッコ」「魔術」(あまりの懐かしさに胸が押しつぶされそうになった)「白」(この作品もそうで、きっと何十年ぶりに読んだのにどうしてこんなに覚えているのだろう)「三つの宝」といった短編が20篇収められている。
 きっと誰もがそのうちに何作かは読んだことがあるにちがいない。

 あらためて読むと、「子どもむき」であっても実にうまく書かれていることがわかる。
 淀みがないのだ。
 子どもが読むことに飽くことがないというのが、芥川の「子どもむき」の作品の特長ではないだろうか。
 もし、子どもの頃の自分に会いたいと思っている人がいれば、この文庫は最適かもしれない。読んでいるうちに、あなたは十歳のあなたになっている。

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インテリでないと読み下せない

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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る

『猿蟹合戦』や『桃太郎』を気軽に読んで楽しもうと思い手に取りました。おとぎ話のパロディもブラックで愉快ですが、『西郷隆盛』などは読者の教養が問われます。話自体はトリッキーで面白かったですが。

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