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ヤマケイ文庫 ドキュメント 滑落遭難 みんなのレビュー

  • 羽根田 治
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.5

評価内訳

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紙の本ドキュメント滑落遭難

2023/06/04 14:10

滑落遭難の事例集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る

現在、山での遭難における原因は道迷いが最も多い。しかし、滑落も遭難の要因としては多いといえる。滑落は危険な箇所を通過するときに起こるとは言い切れず、安心したところで生じることもあるため、登山中は気を抜けない。本書は滑落による事故を複数件紹介したものである。
T氏が富士山で滑落した事故は最も危険なトラバース箇所を通過した後であった。こういった場所では油断しやすく、実は最も危険な状況であったりする。滑落中には死を覚悟したとのこと。
F氏が北アルプスの北穂高岳で北穂池を目指す際に滑落したのは、先行していた後輩と距離が開き、意地になっていた中で、ヤッケを脱ぐときに立ち止まらなかったことが原因であったようだ。涸沢まで自力で降りられたのがすごい。山岳保険に入っていたおかげで、民間のヘリコプターの救助で早く病院に行けた。山登りは危険であり、山岳保険に入っておくことの重要性がわかる1件である。
大峰山脈の釈迦ヶ岳における事故は、登山ツアーの危険性を浮彫にしている。本来登山は自分の責任で行うべきものであり、誰かに連れていってもらうものではない。もしも業者などが連れていくのならば、安全を確保することは必須である。少なくとも1人であまりにも多い人数の面倒をみるのは非常に危険だ。
2007年の西穂独標での事故は改めて登山は何が起こるかわからないことを知らしめている。登山をするにあたっては、初心者向けの山から徐々にステップアップしていくのが望ましい。いきなり実力もないのに危険な山に登ることは事故に遭いにいくようなものだ。しかし、そのようにしっかりと準備をしていっても、事故というものは起きてしまうもののようだ。中山連山で山登りを始め、六甲山に登り、葛城山や比良山地などに活動を広げていくなど、順調にステップアップをしていった。そして冬の西穂独標を目指した。計画も無理のないものであった。しかし、心配性すぎて荷物を持ちすぎていたことが仇となりバランスを崩してしまったようだ。どんなに準備をして安全を確保しようとしても、事故は起きてしまうこともある。
キタダケソウの撮影のための山行をしていた新井和也は、カメラマンである。ここでは、滑落事故に遭ってしまった者を救うドキュメントが展開されている。新井はカメラマンであるから、その救助のときの写真が掲載されているのが良い。教訓としてはピッケルやアイゼンなどの装備をしっかりと装着し、また使いこなせるようにならないと、危険な山は危ないということだ。なお、新井和也で検索をすると剣岳で亡くなっているようだが、この方なのだろうか。そうであるならばご冥福をお祈りする。それと同時に知識も経験もある方もいつ命を落とすかわからないということを改めて考えなくてはならないと感じる。
近年の事例では埼玉県の遭難について複数紹介されている。中でも2006年の熊倉山・酉谷山での事故はドキドキするものだ。釣り人に白骨化した遺体が見つかったものだが、遺された手帳により自己の全貌が明らかになった。2007年の甲武信ヶ岳での事故も釣り人が発見しているが、釣り人は登山家でないのに、危険なところに入って生還しているのは不思議に思う。
このような複数の事例を検討し、遭難が少しでも減ることを望む。地図が掲載されているのはわかりやすくよい。しかし、辿ったルートをもっとわかりやすく表示してくれた方が良いと感じた。

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紙の本ドキュメント滑落遭難

2017/01/22 07:59

遭難・実践編

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

青山千彰著『山岳遭難の構図・すべての事故には理由がある』のあとにこれを読む。そちらは学術的に遭難を解析したもので、こちらは実際に滑落遭難してしまった人の体験談。

こちらの筆者は雑誌『山と渓谷』などで主に記事を書いている方らしく、様々な遭難の実体験をこれまで沢山ルポにされているようだ。 実際に山に登る人なので、記述に無理がない(逆に専門用語を解説なしで使っているぐらい)。
まさに「滑落は命取り」なエピソード全開。
で、結構な割合できっかけは道迷いだったりするわけで、理論と実践が合致するのを見た感じ。
やはり、山はおそろしい。

とはいえ私には山登りをする気などかけらもないのだが・・・。
登山をする人の気持ちがさっぱり理解できないので、だから逆に興味をひかれてしまうのかなぁ。

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ドキュメントシリーズ三作め

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黄梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2013年の文庫版を電子書籍化したようで、てもとの初版から情報量が増えていてよかったです。埼玉県での捜索隊ヘリ墜落、それを取材に訪れた日テレ記者らの遭難について触れてあり、本文も埼玉県内の山に関しての記述が多目です。秩父。

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