分解する みんなのレビュー
- リディア・デイヴィス(著), 岸本佐知子(訳)
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2024/01/20 15:26
甘くなく苦いお話
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投稿者:おきらく - この投稿者のレビュー一覧を見る
リディア・デイヴィスの初の短編集。小説、伝記、詩、寓話、回想録、エッセイとどの作品も作風が異なる。特に表題の「分解する」は、終わってしまった恋(それが恋なのかも疑問)にかかった費用を細かく説明するめんどくさい男の話。語学講座のテキストの裏で不穏な自体が進行していく「フランス語講座その1――Le Meutre」には、受講者たる読書を不穏な感情を抱かせる。夫の喉にひっかかった小骨をめぐるどこかほのぼのとした「骨」は、ギスギスとした空気は感じられなかったが、後半の「靴下」では前夫ポール・オースターが「なるほど。あの作家は面倒くさそうな人物だ」と。
すべての話が日常的で登場人物たちは、不幸ではないが幸福でもなさそう。半径1m内で起こる些細な出来事だが、心にいつまでも刺さる嫌な思い出と感情表現が上手すぎる。
分解する
2023/05/28 14:16
デビュー短編集
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
リディア・デイヴィスのデビュー短編集。派手でわかりやすいものではないが、文学を読むことのできる醍醐味を味合わせてくれるデイヴィスはすでにこの時点でできあがっていたのである。
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