ユア・フォルマ みんなのレビュー
- 菊石まれほ(著者), 野崎つばた(イラスト)
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ユア・フォルマ 1 電索官エチカと機械仕掛けの相棒
2021/05/05 01:21
電撃らしさ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
端的に面白かった。
しいて言えば“相棒”があまりにおあつらえ向きで
でき過ぎ、というくらい。
その割にそれまでに潰れていった同僚が多いな、という。
設定が面白いし、
伏線もしっかり張ってあって拾いきれない。
でもしっくりくる。
終わりのハッピー感は編集に言われて変えた感があるけれど、
続きの予定も出ているので楽しみにしたい。
ユア・フォルマ 6 電索官エチカと破滅の盟約
2023/11/03 01:18
いよいよ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFを読むうえでのひとつの醍醐味、
世界の線引きがいよいよ顕在化。
思っていた以上に極端な構図で、
それだけだとちょっと好みとは外れるところではあったけれど、
この巻のラストの展開はかなり熱い展開で引き込まれた。
ユア・フォルマ 4 電索官エチカとペテルブルクの悪夢
2022/04/21 00:12
悪夢
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も今回とてメインとなる事件部分の
相関図の小ささとか、動機の弱さはあったものの、
過去の本来のソゾン・ハロルドのバディの様子、
ハロルドに必死に手を伸ばすエチカ、
そこからの相関の再構築を見ることができて、
満足の1冊。
いよいよ本丸に切り込んでいくフェーズかな。
ユア・フォルマ 5 電索官エチカと閉ざされた研究都市
2023/01/19 01:46
新章
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきで作者の方も言っていたけれど、
次のステージに進んだ5巻。
舞台はUAE。
これまでは内側での物語が中心だったけれど、
いよいよSFらしく世界全体の姿が見え始めてきた。
これまで世界の姿についてほとんど言及がなかったなかで
いきなりの今回の展開で一気にキナ臭さも感じるけれど、
それよりも中心にいる2人の関係がどうなるのか。
序章ということで、楽しみに次を待ちたいと思います。
2021/08/31 19:50
SF世界観の刑事ものミステリー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
重度の脳炎を引き起こす新型感染症の蔓延で何千万という人が死んだ結果、脳に埋め込んだ端末ユア・フォルマによる情報処理技術とロボット工学が極まった世界。
インターポールの電子犯罪を扱う部署で他者のユア・フォルマから機憶を読み取って捜査をする特殊捜査官であるエチカは、処理能力が高すぎて補佐官に負荷をかけすぎて潰してしまうことで有名だった。
そんな彼女に新しくつけられた補佐官は彼女が嫌いなロボット「アミクス」で、人らしく振る舞う彼に苛立ちながら電子ウイルスの事件に臨むSFミステリー。
攻殻機動隊のような感じの電脳刑事物が好きなら好きな感じ。
男女バディものは好物なので期待して読んだのだけど、相棒のハロルドが本当にめちゃくちゃ苛立つタイプの男だったので、すごくエチカに同情してしまった。
高度な人工知能を得た人間そっくりのアンドロイドというSFの命題と人間の葛藤。
それが上手く混ぜ合わされていた上、ミステリーとしても面白かったのは間違いない。
私だったら10発は殴って海に沈めてるのでエチカは本当に我慢強いな……。
ユア・フォルマ 5 電索官エチカと閉ざされた研究都市
2023/01/28 02:50
まさか前巻よりこじらせるとは
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秘密を共有したことでかえって溝を深めたエチカとハロルド。
RFモデルの秘密を抱えたことで罪を犯すことになったエチカに制御できない複雑な気持ちで態度を決めかねるハロルドと、今まで通りに接してほしいのにそれが叶わず悪化していくエチカ。
ビガとフォーキンを加えた四人は謎のAIトスティの開発言語を調べるために研究特区のような場所に向かい、二人の最初の事件との関連を見つけ、ついに黒幕とも言える存在を知るが、同時に二人が決別するまで。
この話うっすら思ってたけど、もしかしてアミクスが愛を知る話だったりするのか?
「情報が増えるほど熟考する時間が減って感情で判断するようになる」という情報化社会の問題が再び浮き彫りになって思考誘導システムが浮上したけど、この問題もしかしていままさにハロルドが抱えているやつでは?
エチカへの自分でも理解できない感情のためにエンジンに負荷がかかって、本来合理的効率的に下せる判断を感情的に行った結果、やっぱり決別になったってことだよね。
まるでハロルドは感情を排除した結果別れを選んだようだったけど、事実はその逆っていうの、すごくエモい。
機械と人間の関係をさらに深掘りしてる感じ好き。
しかし、今回はハロルドに負荷をかけるためなのか、あまりにもエチカが思考放棄していた様子だったのがとても残念。
羽化羽化って明らかに怪しい研究にツッコまず、調べず、後手後手すぎたのが本当に捜査官なんだろうかって思ってしまうほど、今回に関してはあまりにも杜撰でお粗末だった。
本当にエチカは思考誘導受けてなかったの?って疑問に思っちゃうくらい。
ユア・フォルマ 4 電索官エチカとペテルブルクの悪夢
2022/05/30 01:19
はぁ〜、今回も萌えました!
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の脳を介したデバイス「ユア・フォルマ」に潜り捜査に役立てる電索官エチカと、その相棒で人と変わらぬ思考プログラムを想定して作られた特別なアミクス・ロボットハロルドの物語4巻目。
ついにハロルドを育てたソゾン刑事の事件に踏み込む。
読者目線でいえばパーソナルデータへのアクセス権を考えても市警身内の犯行しかないでしょという感じだったし、いかにも怪しい新キャラだったので犯人発覚には驚きがないのだけど、ソゾンの事件の真相の方はこうくるか、という感じ。
何重にも予想を外そうとしてくるのが面白かった。
ハロルドとエチカの関係は、今回の過去を乗り越えきれないながらもまた一歩進んだ様子。
ソゾンの事件の復讐をしたかったはずのハロルドは、実のところは自責の念に囚われていて、ずっと自罰的な贖罪を望んでいたというのは面白い。
ずっと自分の敬愛規律に疑念を抱いていて、ソゾンの復讐という最高のタイミングで逸脱することで廃棄処分を受けるのがハロルドの本当の望みだったんだろうな。
でもエチカがそういうハロルドのままであることを望んで答えをもらったから、逸脱したアミクスの自分をエチカのたまに受け入れたのかな。
「私があなたを許す」という救いの言葉はたくさん読んできたけど、「私がきみを許さないでいてあげるから、きみは自分を許してやれ」という言葉は初めて読んだかもしれない。
いつもエチカの内心は複雑で、エチカ自身でさえ自分を理解できてなくてもどかしく感じているようだけど、時々思いもよらない形でぶん殴ってくるのずるいわ。
ユア・フォルマ 3 電索官エチカと群衆の見た夢
2022/01/09 02:09
今回はエチカよりもハロルドの変化に注目
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻でハロルド達RFモデルの秘密を知り抱えてしまうことになったエチカ。
自分が秘密を知ってしまったことをハロルドに気付かれてはならないというストレスを制御できず、電索能力が低下して電索官から異動になり、ハロルドとパートナーを解消することになる。
望まず離れることになってしまった二人が、それでも意外と問題なくやっていけることに気付き、だからこそ互いを強く意識して思い出してしまい、特別な存在だと認め合う話。
今回の事件は比較的手口と犯人がわかりやすいが、二人の葛藤と心の成長を描くには非常に効果的だった。
この作品が毎回描いてくる人とアミクスの違いと互いに理解し受け入れることができるのかっていうSF問題、いつも考えさせられて面白い。
かつてアミクスとして人を傷つけることができなかったから目の前で父と慕った人が嬲り殺されるのを見ているしかできなかったハロルドが、エチカが死にかけているのを目の当たりにして、システムと騙しプログラムを改竄してアミクスとして逸脱した行動をとったあのシーンは胸熱だった。
1巻目であんなにイライラしたのはなんだったのかって思うくらい、ハロルドくんの成長が著しくて読んでて楽しい。
ユア・フォルマ 2 電索官エチカと女王の三つ子
2021/09/04 08:09
ハロルドの評価が上がった
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻の事件後、一度辞職していたエチカ。
アミクス嫌いをやめてハロルドの相棒として復職した直後、ハロルドが容疑者として任意同行を求められる。
ハロルドを開発した技術者達を襲撃するハロルドそっくりの犯人。
残されたハロルドの同型機が犯人だとしても、ハロルド達が人を襲う可能性のあるアミクスではという疑いは晴れず、エチカ達は事件解決に乗り出す。
今回はミステリーよりもSFの命題と向き合うエチカの要素が強め。
人間そっくりに思考し行動するロボットに人は愛を見出し期待する。
だが同時に機械の範囲を逸脱すると激しく抵抗する。
エチカとハロルドは互いに隠し事をして、それを知られたくないと望みながら、同時に相手を理解したいとも考えて「他の人に電索するように、相手の思考に潜って知ることができればいいのに」と考える。
でも、そう願うことがすでに、人とアミクスの関係を超えてるんだよね。
人同士なら電索で覗けるけど、人とアミクスだからできない。
なのに、人らしい悩みを抱える。
このSF的な思考実験の描き方が上手い。
前巻でホームズ的な観察眼で人の内面すら暴き立てた上で、機械的に相手の気持ちを押しはからずに無遠慮に踏み込んでくるハロルドの態度にイライラしたけど、今回はそういった機械的な自分の判断でエチカを傷つけたことをものすごく後悔して悩んでたハロルドがとても良かったね……。
これ、ミステリー好きよりもSF好きが唸る作品だわ。
2023/11/29 07:54
【対話を避けて、心は読み解けず、閉ざされた冬が始まる】
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
蝶の島に潜入する物語。
相手を想うからこそ、敢えて離れなければならない場面がある。
哀しい別離はお互いがそれぞれの道を歩み始めた証でもある。
冬の時代に到来してしまったエチカとハロルドを余所に、人格を反映したアミクスを創り出す都市に潜入する事で、巨大な蠢く闇に触れる。
複雑な計画を暴く中で、目まぐるしい異変が彼らを襲う。
亀裂の走った関係の中、頑なに守り続けた秘密を知った時、もう後戻りは出来ない。
蛹が蝶に変態する過程の様に。
一度関係を徹底的に壊す必要があるのだ。
ユア・フォルマ 6 電索官エチカと破滅の盟約
2023/10/15 01:53
こ、ここで終わるんか~い!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間そっくりのロボット、アミクスのハロルドと、人の機憶に潜って捜査をする電索官エチカのバディものもついに6巻目。
「同盟」について調査をしながらもハロルドとの別れの気配に、割り切ったようで割り切れないエチカ。
しかし調査対象者が次々に死んでおり、同盟のを追い詰めたと思えば追い詰められてしまうエチカ達。
そして同盟の関係者となっていたレクシー博士によってついにハロルド達RFモデルの秘密が白日の下に晒されるまで。
このシリーズ結構な絶望展開になってから逆転が多かったので、絶望展開で終わって次回へ続くのはもどかしい!
しかしもどかしいのは大枠の展開だけでなく、主役二人の関係もだよ。
RFモデルがロボット三原則に囚われないとはいえ、すごく自分のエゴで動くのがハロルドの方で、エチカはハロルドを気遣って遠慮しちゃうのすごく皮肉。
皮肉といえば、完璧に人間に似せた思考を持つハロルドが、その人間らしさのせいで合理的な行動をとれなくて、機械に似せようとする展開もすごく皮肉がきいてていいなー。
まぁハロルドがレクシーと二人で話したい説得してみせるっていった根拠は全然理解できなかったけどね。
あそこだけ強引で残念だったなぁ。
ユア・フォルマ 3 電索官エチカと群衆の見た夢
2021/12/14 01:48
股にかけて
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観が根底から揺らぐような、
2巻からこっちに振ってくれてよかったよ、という展開。
ただそこからにじみ出る、内輪感。
黒幕になりそうな人物は展開上ひとりしか挙がらないし、
そもそもの原因になったところも同じく。
国際警察の捜査官という主人公で、
事件の方からやってくる環境。
舞台もヨーロッパを股にかける感じで大きい。
それなのにやけに小さい人物相関図が、
どうにも居心地が悪い感じを提供してくるイメージ。
ユア・フォルマ 2 電索官エチカと女王の三つ子
2021/07/31 01:22
全盛
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。
面白かったけれど。
世界観的に合っているのか疑問符。
90年代の元気だったアメリカを象徴するような、
チェイスシーンにボルボとフォード。
正確な年代は作中に言及がないけれど、
ステーションワゴンなんて現代ですでに虫の息では。
世界観に幅を持たせるには、
タイミング的にまだ早かった印象。
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