あれよ星屑 みんなのレビュー
- 著者:山田 参助
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2018/02/17 13:57
昭和は遠くなりにけり
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:turkey_lie - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どものころからマンガを読むと、ショックを受けることが多々ありました。
永井豪のデビルマンから始まり、森脇真末味のBLUE MOON、近年は豊田徹也のアンダーカレントでしょうか。
この本は、誰かが書いたネットの批評を読み、3巻まで刊行された時期に読み始めました。
商業作品であるのに、世情を吐露したかのような作風に、胸を締め付けられ、子どもの時のあの感覚を取り戻しました。
生きることを大切にする者、持て余してしまう者、それぞれの終わりを目にし、呆然としてしまう。
たかが絵なのに、創作した物語なのに、事実・現実以上に取り込まれてしまいます。
この先、この本(電子書籍ですが)を、何百回も読み返すと思います。
死ぬ瞬間に思い馳せる作品になるかも知れません。
この本そして作者との出会いに感謝します。
2024/03/30 14:48
是非読んでください。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shandy - この投稿者のレビュー一覧を見る
胸が痛くなって、悲しくて、一気には読めませんでした。でも、この作品は、大勢の方々に読んでもらいたいです。
あれよ星屑 7 (BEAM COMIX)
2022/11/05 15:50
済んだことをなかったことにしない
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
川島がこんな最期を迎えるとは…。何とも言えない読後感が残る。
「済んだことをなかったことにはできんのです」との川島の言葉。
作者の意図はともかく戦争や軍隊の罪深さを感じ、新しい反戦漫画として読める気がした。
よくある戦争映画では、戦場は勇敢な男たちが戦う場として大まかに描かれる。だが実際にはそんなシンプルな場ではなかったはずだ。
そこにいたのは時代は違えど、今のわれわれと変わらない普通の人間たち。
人を殺すため狂気に満ちた組織に染められた男たちは、いまの一般のサラリーマン同様、上に媚びへつらう人もいれば組織に染まり切れない人、正義感の強い人もいればずるい人、利己的な人もいただろう。
賢い人、そうでもない人、乱暴な人、気弱な人、本当に様々な人がいたに違いない。
最初読み始めた時には、間違えて購入してしまったと思うほど、男女の絡みなどエロ描写に戸惑ったが、それも含めて、きれいごとでは語れない時代をしっかり描いた作品なのだと思う。
被害も加害も入り混じった戦争の現実。戦後の日本。
戦時中の人は自分たちとは違う遠い歴史上の人のように考えてしまっていたが、そんなわけはない。そんな当たり前のことを考えさせてくれる最終巻だった。
あれよ星屑 5 (BEAM COMIX)
2017/05/04 01:11
カンナの明るさがいいな
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アプレ座は舞台も楽屋裏も楽しませてくれる。台本を任された川島も生き生きしてきた。
しかし川島の父は自分に落とし前をつけてしまう。
今回は「ヘンな唄ね」のページと川島のお義姉さんの横顔の絵が好き。その横顔で何を思うのか。
あれよ星屑 6 (BEAM COMIX)
2017/05/04 01:07
髭面だけじゃない良い顔の男女がいっぱい。
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の本領発揮かと思ったけど、これはノーカンですかね? 門松達はサンカクの危機察知能力をもっと信用するべき。
スミちゃんは憧れに瞳を輝かせたりスネて口をとがらせたりと忙しい。
カルロやカズエさんは気持ちでは負けてない描きかたなので、かわいそうと言ってしまうのも失礼か。
菊ちゃんとお義姉さんの真顔が並ぶとこには笑っちゃいました。
そして川島が冷静な顔の奥に隠したものに門松も気づき始める。この二人の落とし所が明るいものであって欲しい。
あれよ星屑 4 (BEAM COMIX)
2016/10/20 18:21
過去から未来へ
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家という閉じた場で一人の男が皆を隷属させ人生を歪めてしまう。
息子が皆死んで、足にも怪我をして、嫁と二人きりになったあの空襲のシーンを見たら、単純に悪者にも出来ないけれど。いや、でもフクのことはどうにも許せない。
そんな川島の父も門松の前では調子を狂わされ、どこかコミカルな絵になってしまうのが面白い。
そして門松の過去からの登場人物は皆底抜けに明るく伸び伸びしている。
あれよ星屑 1 (BEAM COMIX)
2016/03/31 07:54
昔TVで見ていた戦後
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投稿者:komaccini - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和を描かせたら右に出るものはいない!
当時の食べ物事情、風俗など、昔のTVでよく見ていた「戦後」の日本が生き生きと描かれています。
悲惨な話もあるけど、不思議と暗くならないな。
あれよ星屑 6 (BEAM COMIX)
2022/11/05 16:43
生き残った人々
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦地から復員しても、空襲を生き延びても、失われたもの、壊れたものは戻らない。それでも時間は流れていく。
7巻は引き続き戦後占領下が舞台。
川島たちは亡くした戦友の遺族を訪ね歩くが、そこかしこに癒えない傷口が見える。
2017/12/14 11:59
敗戦直後
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
敗戦直後の日本で復員してきた二人の男が再会。
この猥雑な感じがたまらない。
ちょっとインテリっぽい川島と脳筋的な門松のコンビ。
あれよ星屑 6 (BEAM COMIX)
2017/06/18 17:35
重いけど軽やか
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投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの戦争は自衛か侵略かとか、終戦か敗戦かとか、その是非を問うてもそれが何だ。亡くなった人達はもう帰らない。生き残った人々にとっては、その後を生き続ける現実があった。女性たちにとっては逞しく生きる事がプライドなのだと思った。男性陣もエログロ方面で活路を見出してちょっとコミカル。明日があるとは苦しみが続く事でもあるけど、贖罪の思いと死神を伴って生きる川島にも自分を取り戻せる日が来るといいなぁ。
あれよ星屑 5 (BEAM COMIX)
2022/11/05 16:34
戦後の風景
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
アプレの踊り子カンナと、戦争を引きずる川島が対照的に描かれている巻だ。
戦争の傷、占領下の風景、敗戦後の人々の割り切れなさが、よく伝わる巻。
2022/11/05 16:28
銃後と封建制の悲しさ
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
4巻は、川島が義姉と再会。義姉の体験を軸に、戦争が戦場だけでなく、銃後にある人たちをどんなに傷つけたか。
さらにあの時代の軍国主義や全体主義や封建主義が、多くの人の命や尊厳を踏みにじったかが、淡々と描かれている。読んでいて、つらくてむなしい。
あれよ星屑 2 (BEAM COMIX)
2022/11/05 16:20
中国戦線
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻で描かれるのは、川島と黒松の中国戦線でのこと。
引き続き、兵士たちの生と性に光が当てられる。現地での残虐行為にも。
極限状態だと人間とはこうなるのか、それともやはり異常だったのか。
軍隊とは?戦争とは? 考えさせられる。
あれよ星屑 3 (BEAM COMIX)
2022/11/05 16:08
兵士のトラウマを思う
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画でしか描くことが難しいであろう、戦地での出来事(悪事)が回想され、読むにも心身が疲れる感じがする。しかしそれが川島や黒松のような旧日本軍兵士が体験したことなのだ。
今でこそ、トラウマやらPTSDやら言われ研究も進むが、この狂気のなか、まともでいられるわけないだろうと思った。
2017/12/14 12:46
対照的
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
若いカンナの裸を見せることに全く罪悪感のないあっけらかんとした感じが新しい時代なのかねぇ。SEXしていても全然エロさを感じない。
うじうじしている川島と対照的。
川島父親の最後はらしいといえばらしい。