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紙の本
国造 大和政権と地方豪族 (中公新書)
著者 篠川 賢 (著)
古墳時代から飛鳥時代にかけて地方行政のトップにあった「国造」。稲荷山鉄剣銘に刻まれた「ヲワケ」の名や、筑紫の磐井など国造と関連する豪族や、記紀の記述を紹介しながら、国造制...
国造 大和政権と地方豪族 (中公新書)
国造―大和政権と地方豪族
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商品説明
古墳時代から飛鳥時代にかけて地方行政のトップにあった「国造」。稲荷山鉄剣銘に刻まれた「ヲワケ」の名や、筑紫の磐井など国造と関連する豪族や、記紀の記述を紹介しながら、国造制の成立から終焉までを描きだす。【「TRC MARC」の商品解説】
古墳時代から飛鳥時代にかけて地方行政のトップにあったのが、有力豪族が任命された国造(くにのみやつこ)である。だが、その実態についてはよくわかっていない部分も多い。本書は、稲荷山鉄剣銘に刻まれた「ヲワケ」や、筑紫の磐井など国造と関連する豪族、記紀の記述を紹介しつつ、国造制は、いつ施行されたどのような制度で、いつ廃止されたのか、また律令制下の国造とはどのような存在であったのかなどを解説する。【商品解説】
著者紹介
篠川 賢
- 略歴
- 〈篠川賢〉1950年神奈川県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。成城大学名誉教授。文学博士。著書に「日本古代国造制の研究」「日本古代の王権と王統」「継体天皇」など。
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大化改新以後も国造制は維持された
2021/12/04 19:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国造研究の第一人者による解説。部民制や屯倉など、国造に関係する諸点が合わせて取り上げられており、6〜7世紀の地方支配について理解を深めることができた。主要な研究史が整理されているのも有難い。大化改新以後も国造制は維持され、評制とは重層的な関係にあったが、令制国の成立によって終焉したと強調する。
電子書籍
国造制について
2024/02/06 21:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
律令制以前の地域制度としての国造制については記紀の記述がどこまで信用できるかという問題があるが本書では丁寧に史書を読み解き国造制とはどのようなものだったのかを復元しており勉強になる
紙の本
国造はヤマト政権の地方官
2022/12/16 12:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
具体的に国造の仕事や役割がある程度理解できた。各種の資料が出てきたが、関連が難しい。大変な作業だったと思う。
紙の本
国造は習ったことがあるけどどう読んだかな
2022/06/06 11:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
国造という言葉は日本史で習ったことがあるけど、どうだったかな。どう読んだのかなという人も多いと思う。国造研究の第一人者である筆者が、新書でありながら丁寧にまとめているので、なかなか大変な一冊である。
まず、教科書で有名な山川出版社の「詳説日本史研究」で、国造を見ると、初期のヤマト政権で服属した地方の地域共同体のうち、重要視されたものが県(あがた)とされ、その首長が県主と称され、6世紀~7世紀初頭に、これに変わる地方支配体制として順次設定されたのが国造制とする。
国造は大化改新で廃止されるというのが通説であろう。本書も基本的に承認しつつ、現実的に見れば例外も多いと説く。現代の政治・行政体制を見ている私たちからすれば、その時その時で切り替わったと思い込んでしまうが、現在でもそうでないことも多いので、幅広く史料を集めて評価していく姿勢は大切と考える。
本書の構成を見ると、
第1章 国造制はいつどのようにして成立したのか
第2章 国造制とは何か
第3章 国造の分布と国造の「氏姓」
第4章 「大化改新」と国造制
第5章 律令制下の国造
となる。国造の成立時期、国造の立ち位置や業務内容等々多岐にわたる。そして、最後に消滅(他の制度に移行)となるが、もともとの史料が少ないので、仮説が多くなるのも当然かもしれない。それでも、多くの史料名が出てくるので読む方は大変である。
しかし、大化改新以降も国造が残り、その後の神職に連なる歴史的推移がわかりやすく記述されている。
やはり、一読しないとわからない国造である。