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読割 50
紙の本
蓮の数式 (中公文庫)
著者 遠田潤子 (著)
35歳の千穂は不妊治療を始めて10年、夫と義母の嫌味に耐え続けてきた。算数障害に苦しむ透に出会い、手を差し伸べるが、夫は2人の関係を怪しむ。疑われ、これまで抑えてきた感情...
蓮の数式 (中公文庫)
蓮の数式
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商品説明
35歳の千穂は不妊治療を始めて10年、夫と義母の嫌味に耐え続けてきた。算数障害に苦しむ透に出会い、手を差し伸べるが、夫は2人の関係を怪しむ。疑われ、これまで抑えてきた感情を爆発させた千穂は、透の元へ逃げ…。【「TRC MARC」の商品解説】
35歳の千穂は不妊治療を始めて10年。一方的に原因を押し付けられ、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫の運転する車が男と接触してしまう。「金で解決しろ」と処理を押し付けられた千穂は、男に謝罪しようと姿を探し続ける。その過程で、被害者の男がディスカリキュリア(算数障害)であることに気付き手をさしのべようとする千穂と、その行動を訝しむ夫。一方的に疑われたことで、これまで抑えてきた感情を一気に爆発させた千穂は、ある事件を引き起こしてしまうのだった――。【商品解説】
婚家から虐げられ孤立する女が出会ったのは、自らの生い立ちと算数生涯に苦しむ男。愛を忘れた女と愛を知らない男が向かう先には、何が待っているのか――。【本の内容】
著者紹介
遠田潤子
- 略歴
- 一九六六年大阪府生まれ。関西大学文学部卒。二〇〇九年、第二一回ファンタジーノベル大賞を受賞した『月桃夜』でデビュー。一二年、『アンチェルの蝶』で第一五回大藪春彦賞候補となる。また、『雪の鉄樹』が本の雑誌増刊「おすすめ文庫王国2017」第一位、『冬雷』が本の雑誌2017年上半期エンターテインメント・ベスト10 第二位となる。その他の著書に『あの日のあなた』『オブリヴィオン』『カラヴィンカ』。
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紙の本
蓮の数式
2022/01/02 15:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫と義母に虐げられてきた千穂は、ある日抑えてきた感情が爆発し、そろばんの個人授業をしていた透の元へ逃げる。
2人での逃避行が始まるが、明るい未来をまるで想像できない、破滅しかないような旅だった。次第に明らかになっていく透の過去。自分ではどうしようもない鎖に繋がれているようだった。透の孤独が底なしに深すぎて、つらい。
救いがないのに、ちょっとの救いを求めて、読むのがやめられなかった。
紙の本
不妊治療を続けながら、一方的に責任を押し付けられる千穂が、ある事件を境に一気に爆発します!遠田潤子氏の傑作です!
2020/08/12 09:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『月桃夜』、『アンチェルの蝶』、『雪の鉄樹』、『冬雷』などの話題作を次々に発表されている遠田潤子氏の作品です。同書では、35歳の千穂が不妊治療を始めて10年経過するという設定で物語が始まります。一方的に原因を押し付けられ、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた千穂ですが、ある日、夫の運転する車が男と接触して事故に遭ってしまいます。「金で解決しろ」と処理を押し付けられた千穂は、男に謝罪しようと姿を探し続けます。その過程で、被害者の男がディスカリキュリア(算数障害)であることに気付き、千穂は手をさしのべようとするのですが、夫は反対にその行動を訝しみます。一方的に疑われたことで、これまで抑えてきた感情を一気に爆発させた千穂は、ある事件を引き起こしてしまいます。一体、ある事件とは何だのでしょうか?千穂はどうなるのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
紙の本
絶妙なバランス
2020/06/29 22:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物に魅力がないのです、驚くほどに。
起こる出来事、明らかになる事実も、
陰惨なものばかり。
なのに、
面白さと不快さの絶妙なさじ加減で
読むのが止まらないのです。
紙の本
絶望的作品
2019/01/07 13:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう小説は好きではないのだけど、妙に気になって次はどうなるのだと思わせるところがエライ!
一番好かんところは、悪の本質である理香の夫が弾劾されていないことだ。この男こそが一連の物語の元凶。行政はどうしてそこへ手を付けなかったのか。そこら辺の言及がどうしてないのか。どうも釈然としないまま、まっとうに生きられない人ばかりが右往左往した小説だった。