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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/02
- 出版社: 吉川弘文館
- サイズ:20cm/276p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-642-06864-2
紙の本
京都の中世史 5 首都京都と室町幕府
著者 早島 大祐 (著),吉田 賢司 (著),大田 壮一郎 (著),松永 和浩 (著)
15世紀、室町殿を中心に公家・武家・寺社が結集し、人やモノの往来の活性化で社会も大きく変化した首都・京都。当時の天皇家や御家人制の行方、寺社勢力の変質、幕府の資金源、爛熟...
京都の中世史 5 首都京都と室町幕府
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:20,790円(189pt)
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商品説明
15世紀、室町殿を中心に公家・武家・寺社が結集し、人やモノの往来の活性化で社会も大きく変化した首都・京都。当時の天皇家や御家人制の行方、寺社勢力の変質、幕府の資金源、爛熟する文化に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
人口一千万人の列島社会で、室町殿中心に公家・武家・寺社が結集し繁栄する首都京都。人やモノの往来の活性化で社会も大きく変化した。天皇家や御家人制の行方、寺社勢力の変質、幕府の資金源に迫る新しい室町時代史。【商品解説】
目次
- 「応仁の乱に就て」一〇一年目の地平から―プロローグ/室町時代の国のかたちと幕府の支配―一〇〇〇万人の列島社会と首都京都(中世後期の国のかたち/室町の国のかたちができるまで―室町幕府財政の形成過程/変容する国のかたち―室町幕府財政の再建から/国のかたちが失われたあとで)/御家人制の消滅(御家人制のゆくえ―室町幕府成立までの前提/御家人制壊滅と国家的軍務の変質/臨時役財源の途絶と代替)/「守護在京制度」とは何か(守護を兼ねる在京大名/大名の在京形態と幕政参与/大名在京の展開と矛盾)/京の武家政権と禅宗寺院(京都の禅宗/二つの菩提寺と足利直義/天龍寺の創建)/首都の統治と五山禅宗(京都五山の成立/五山仏事の機能①―戦乱と鎮魂/五山仏事の機能②―飢饉と鎮魂)/コラム1 〈変貌〉する相国寺と義満/都市の支配と宗教儀礼(攘災と祝祭/王朝の伝統、室町殿の伝統)/室町幕府と皇位・皇統(鎌倉後期以来の皇統問題/足利尊氏・義詮期における皇統・皇位/足利義満期における皇位・皇統/足利義持期における皇位・皇統/足利義教期における皇位・皇統/足利義政期以降の皇位・皇統)/室町社会と酒―『看聞日記』を中心に(室町幕府のイメージ/伏見宮家と酒/室町期京都の人々と酒/遊蕩を支えるもの)/コラム2 伏見宮家の一年と酒/コラム3 麹づくりと「酒屋交名」/コラム4 室町将軍の血と酒/コラム5 宮廷と宮家の酒宴・酒乱/北山・室町文化論(文化史研究の現状と課題/足利義満期の文化―職人の再生/足利義持・義教期の文化①―婆娑羅からの卒業/足利義持・義教期の文化②―女房衆が経済をまわす/伝統的な文化への回帰)/室町時代、その後―エピローグ
著者紹介
早島 大祐
- 略歴
- 1971年京都に生まれる 2001年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学 2002年京都大学博士(文学) 現在、関西学院大学教授 ※2022年2月現在
【主要編著書】『室町幕府論』(講談社選書メチエ、2012年)、『足軽の誕生』(朝日新聞出版、2012年)、『西山地蔵院文書』(編著、京都大学史料叢書、思文閣出版、2015年)、『徳政令』(講談社、2018年)
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紙の本
暗いイメージの中世から脱することができるか
2022/09/17 20:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「京都の中世史」第5巻で、15世紀を対象とする。人口1000万人の日本列島といっても、現在の領域より狭い社会で、室町殿を中心に公家、武家や寺社が繋がり、繁栄する最大都市で首都としての京都を描いている。当時、日本に、これといった都市は存在しない。人やモノの往来というより、京都に集中させ、全国に広げ活性化して社会を変化させていく。天皇家及び公家の窮乏や資金源の変化、御家人制も当然変わっていく。寺社勢力も変質し、幕府そのものの資金源も絶えず移っていかざるを得ない姿に迫る新しい室町時代史といえる。
目次を見ると、プロローグ、1 室町時代の国のかたちと幕府の支配 から始まり、2 御家人制の消滅に移る。3 「守護在京制度」とは何か、4 京の武家政権と禅宗寺院、5 首都の統治と五山禅宗、6 都市の支配と宗教儀礼、7 室町幕府と皇位・皇統、8 室町社会と酒、9 北山・室町文化論、エピローグとなる。
教科書とは違ったアプローチとなり、思いもよらない展開があると思う。特に、8 室町社会と酒では、伏見宮貞成親王が残した「看聞日記」の中から酒に関する部分を抜き出し、展開するところは親近感を覚える方も多いであろう。また、こんなことだから、支配体制が崩壊するのではと思う面もあろうか。
歴史の専門家が書くものは読みづらいと思われるが、頑張って一読されたい。
紙の本
首都・京都
2022/05/18 15:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世日本のメガシティ・京都に本拠を定めた室町幕府。土倉酒屋役などの都市依存型の財政や幕政を支えた守護在京制など、室町幕府の安定と首都京都の存在が表裏一体であったことがよくわかる。また独自の試みとして、室町期の「酒」と「飲酒」の文化について一章を割いているのも面白い。「吐くまで飲む」という今も変わらぬだらしない日本の飲み会スタイルも、考えてみれば立派な(?)室町文化である。安定期室町幕府の最新研究が知れる良書。
紙の本
室町時代の祭をもっと知りたい
2022/05/05 19:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
室町時代の京都では、災厄を怖れ攘災を求める都市民を意識した仏教行事が始められた、興味を持ったのは、五山禅宗の仏事や賀茂祭(現在の葵祭)、もっと知りたい