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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2005/06/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/486p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-115231-4

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文庫

紙の本

項羽と劉邦 改版 上 (新潮文庫)

著者 司馬 遼太郎 (著)

項羽と劉邦 改版 上 (新潮文庫)

税込 990 9pt

項羽と劉邦(上)(新潮文庫)

税込 825 7pt

項羽と劉邦(上)(新潮文庫)

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みんなのレビュー165件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

歴史ファンでもそうでも無い人でも読める本

2021/12/04 22:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:某歴男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

元々三国志が好きなので漢王朝に関連して買いました!
項劉紀自体を買うのは初めてですがとてもわかりやすいです!
親切に説明してくれるのもあって初心者でもわかりやすいですし何より沼にハマります!
オススメです!

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電子書籍

引き込まれた

2021/07/14 11:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

古代中国の歴史 人物の豊富さ多彩さに圧倒される思いで読み進めた。舞台が古代中国であるだけに、司馬遼太郎作品につきものの歴史観 人物観の開陳が現代日本と直結していないので その分気楽に読むことができる。しかし ペンネーム司馬遼太郎のもととなった 司馬遷の筆力に呆然とする思いである。

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紙の本

大陸の民族誌を読んでいるように面白かった

2020/12/19 22:34

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書の主題はタイトルの通り項羽と劉邦の応報にあるのだが、その前に「秦の始皇帝」とはどういう人物でいかなる治世をしたのか、また秦という統一王朝が何故ほんの数年で歴史から消えたのか、司馬先生は丹念に語ってくれるため後日発生する」。高校生以前の歴史の授業では触れてもくれない内容である。しかし司馬先生はこれらを平易かつ面白く描いてくれる。そこには後代の環ガ何故そういう大帝国を築きあげ得たのかという重要な問題を含んでいる。とにかく面白い。情報量が多すぎて、なかなか読書がはかどらないが読んでいくに連れて筋の展開が面白くなり、調子づいてすぐに読み終えてしまった。行間に溢れてくる民族学的叙述も面白く、非常に内容の濃い一冊であった。

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紙の本

人間ドラマ

2017/07/27 04:18

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬遼太郎さんの物語はどれも登場人物が魅力的です。歴史物が苦手でもこの方の小説なら読めるのではないでしょうか。中国の歴史物に多い大量の登場人物も、個性豊かな人物描写でいつの間にか引き込まれて、読み進められました。
代表作の『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などより、上下巻で短いので歴史物が苦手な方も試しにぜひ読んでみては。

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電子書籍

惹きつけられる

2016/10/25 22:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:risu - この投稿者のレビュー一覧を見る

項羽と劉邦の話は高校の時の漢文の授業で習っていたが、再度読み直してみてもとても興味深い。何度も読み直してみるべき作品である。

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紙の本

リーダーとなるための資質

2015/10/26 22:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もちパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る

負けるはずがない項羽はなぜ劉邦に負けたのか。本書は、この作者らしい綿密な調査を基にしっかりと構成された作品であり、冒頭の問にも回答を提示している。リーダーたるもの強いだけでは不十分であり、いかにして部下の胃袋を満たすか、また寛容さと時に自身の弱さも武器にできる一種の才能が必要なのだと読み取った。大学時代に本書を読んで感銘を受けたが、最近ケーブルテレビで中国ドラマ「Kings' War - 項羽と劉邦」を観たことをきっかけに30年ぶりに読み直した。やはり素晴らしい作品だと思った。難点は、付属の地図が文中の地名をカバーしていないこと。移動の大変さが実感できないのが残念。

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紙の本

現代版史記

2015/08/16 14:09

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

何回か読んだが、大体のあらすじはほぼ司馬遷の『史記』とかぶっており、紀伝体を編年体になおしたと考えていいかもしれない。だが、さすがに司馬遼太郎が書いただけあってそれだけでは終わっていない。項羽・劉邦らの登場人物や当時の状況、大きな歴史の流れについて詳細な考察が加わり、内容の濃い人間ドラマになっている。もしかしたら、司馬遼太郎は尊敬する司馬遷を意識して、或いは超えようとして、この作品を書いたのかもしれない。

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紙の本

水滸伝の宋江のことだが、前々からなぜあんないい加減な人物が梁山泊を率いる英雄になれるのか疑問だったのだけれどなんのとりえもないこの劉邦と似ているんだ。

2007/04/16 18:56

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

NHK大河ドラマ『風林火山』がおもしろい。井上靖は読んでいないのでなんともいえないのだが山本勘助のいかにもワルなところを非情なタッチで描いている。虫酸がはしると感じる視聴者があっても不思議ではない。すくなくともこれまで放映されたところでは卑怯な謀が上首尾に仕上がったところで、顔を伏せてにやりとするところなど、NHKらしくもない凄さがある。
若い頃から諸国を遍歴し、各地の地勢、民力、領主の資質を総合的に把握し、軍略や築城術などの兵法を身につける。そして自分の能力をたかく買ってくれ、天下を狙える武将を渉猟する。主君に対して決して卑屈ではなく、軍略、調略に関しては対等、むしろ師弟の関係に立っているかに見える。この場合勘助が師である。下克上、戦国時代、旧弊を破壊する生存競争にこそ生まれる自律した個性の登場である。そこにはありきたりな善悪の倫理基準はなく目的に向かっていかに効率的にすすむかとみずからに使命を課したプロフェッショナル像だ。
項羽における范増、劉邦における張良だけではない。秦には法家があり、その秦を打倒せんと老荘、儒家、縦横家、兵法家の「士」が入り乱れる。司馬遼太郎『項羽と劉邦』を読んでいるとこの勘助的個性をもっと際立たせた人物が天下を二分した英傑の周辺、いたるところ登場しその運命のドラマチックな変転ぶりに熱くなる。だから風林火山とは比較にならないスケールでエキサイトさせられる。だいたい山本勘助を紹介してある古文書の「甲陽軍鑑」こそもともと司馬遷「史記」を参考にしていただろうからね。
司馬遼太郎はこの「士」についてこう語る。
農民の中から自立してくる一種の自由人で、自分の知識と精神が役立つなら仕え、気に入らなければ市井にかくれ、………遊士………食客………その生き方は自律的で自分の徳義でもって進退し、あるいは生死し、かつての時代の奴隷的な隷属根性をいっさいもたない。
「個性を尊重しよう」「個性を発揮できるシステムをつくろう」と格差社会といわれる現状で格差をマイナスにとらえる人たち、そうはとらえない人たちともにともにここは一致している。ニートって市井にかくれた「士」なのかもしれないな、なんて楽観的かな。個性発揮で「時代の寵児」となった後日談もこの歴史小説にはいくつもでてくるな。
企業の人事管理システムが年功序列から成果主義になった。仁とか徳とか抽象論で人間を評価してはいけない、具体的に役に立ったか立たなかったかで信賞必罰を透明にするって秦の法家思想が先をいっていたのだが、結局、秦は人間を自然物のひとつとして万能の法を貫徹させ人間性を抹消させてしまったんだ。それで全国的暴動の発生。
司馬遼太郎は劉邦の茫洋たる人物に関し「侠」についてもこう語る。
劉邦とその身内の関係はその時代なりに自覚した個人が侠という相互扶助精神を糊として結びついているように思える。………王朝がたのむに足りず、むしろ虎狼のような害があるという古代的な慢性不安の社会にあって、下層民が生きていくには互いに侠を持ち、まもりあう以外にないというところから発生した精神といっていい。
つまり、利害得失、上下関係にかかわらず義のためには命を惜しまぬ結びつきのことだ。なかなか味のある「美学」だと思ったりする。とはいえそれで暴徒の大親玉になれるかもしれないが優れた政治家にはなれまいね。
劉邦と項羽の違いは何十万、何百万という規模の大流民どもに穀倉を押さえるなどして「なんとしてでも食わせてやる」と、この桁はずれの「侠」にあったようだ。
とりとめのない個人的な雑念と遊びながら、股くぐりの韓信が見せる背水の陣から四面楚歌、虞や虞やなんじをいかんせんと かつて知ったる故事の数々をかみしめつつ壮絶な項羽の最後までの大ロマンを充分に楽しむことができました。

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紙の本

世界史の分岐点、前202年

2006/02/06 01:58

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 司馬遼太郎はついに三国志を書かなかった。それは、吉川栄治先輩の「三国志」があまりに凄すぎたことのほか、様々な要因が考えられる。その中で、三国時代よりさらに400年前のシナ大陸の歴史を描いたのが、本書である。
 項羽と劉邦の話にはたくさんの語源やら事件がある。鴻門の会や四面楚歌、乾坤一擲(かつて野村監督がよく使っていた)、馬鹿、背水の陣などなど。
 項羽と劉邦の時代、西側では、スピキオとハンニバルが、その後2000年以上にわたる欧州とアフリカの地位を決めてしまったのではと思えるような聖戦をザマで演じていた。同年(前202年)、東では垓下の戦いが行われ、そこで勝敗は決する。そうして、漢帝国の礎ができ、西ではローマ国磐石の礎がなった。
 大体、歴史というのは、たとえば微分積分が日本の関孝和が考案したが、ほぼ同時期にインドでも発明されたり、電話の特許申請がほぼ同時だった、などなど重なる事が多い。それにしても、前202年の意味というのは、その後の地球史に極めて大きな影響を与えた稀有な年の1つといえるだろう。
 項羽と劉邦をこれから読もうと思われるなら、本書か横山光輝のマンガがいいだろう。内容はどちらもほぼ変わらない。ただ、本書の場合、地名がぼんぼん飛び出てくるので、多少イメージがわきにくいかもしれない。そして、司馬氏の長所である「話の途中の脱線」が随所に見られる。そこが司馬氏と吉川先生との差(どちらも長所)なのだが、ことシナ史においては、少々厄介な「長所」かもしれない。しかし、それを差し置いて余りある躍動感と示唆性は保障されている。ただ、マンガの躍動感には到底及ばない。いずれも媒体としての長短を併せ持っており、どちらから入ってもいいと思う。
 しかし、本書にも(マンガにはゼロだが)ほとんど描かれていないが、この劉邦の女房というのはトンでもない鬼畜である。残虐の限りを尽くした悪女中の悪女。ある女性をこの女房は手足を切り取り、巨大な便所に投げ込んで大喜びしたり、それはそれは筆舌に耐え難い悪行をやってのけている。それに対する、戦で英雄となった漢の三傑の行動は実に面白いのだが、詳しい書物が少ないのが実に残念だ。
 「前202年という年は、歴史をどう動かしたんでしょうか」という問をもし松平アナにされた時の解答など私も考えてみたが(別にたいしたもんでもないが)、読者も本書初め、ローマ、カール大帝時代、ナポレオン、その後のシナ史など(モンゴル人の活躍も)、そしてなにより我が日本史を十分に学ぶと、答えが出てくると思われる。それには時間がかかるが、歴史というのは、人類の歩そのものであるのだから、一朝一夕には行くはずもない。一生涯を捧げるに足る重みと面白さがあるような気がする。ハンチントンは、日本を中華文明の枠外の日本文明と位置づけ、8大文明の構成要素とした。その意味も、結局シナ大陸史を学ばなければ意味不明だろう。
 そうして歴史を学ぼうと考えた時、この項羽と劉邦は外せないという意味からも、また純粋に小説を楽しみたいと言う向きからしても、本書はお勧めできる。しかも、受験の漢文には大いに役に立つ。センターでここが出れば、満点も望める。

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紙の本

司馬遷への語りかけ

2003/09/07 15:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:春や昔 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初は「項羽と劉邦かあ、ふ〜ん。」という感じで何気なく読んでいたが、
読んでいるうちに次第に登場人物たちが身近に感じてきて面白かった。
個人的には「韓信とその周辺」の話が面白かった。
さらに著者のあとがきを見て、もう一度読んでみた。
娯楽小説として、また、著者の中国史観として、二度読める作品だと思う。
著者の名前の由来になっている司馬遷への『著者の語りかけ』が
聞こえてくるようだった。
よい作品だと思う。

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紙の本

壮大な歴史絵巻

2002/12/14 09:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:葉月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

漢の始祖・劉邦と猛将・項羽の戦いは、あまりに有名だ。この戦いから「四面楚歌」や「背水の陣」という名言も生まれた。
歴史の授業でも漢文の授業でも習うし、今さら本書を読まずとも……と思う人もあるかもしれない。
けれど、これはただの歴史書ではない。
普段聞き慣れない地名や人名など、当時の時代を背負った緻密な設定描写により、一見堅く味気ないかのようなこの作品だが、苦労するのは最初だけ。
一度世界に入ってしまうと、もう抜け出せない抜群の面白さがある。
フィクションかノンフィクションか、の違いだけで、そこに書かれているのはやはり、紛れもない一つのドラマである。
広大な中国を舞台に、個性と魅力に溢れた登場人物たちが、司馬氏の筆を借りて現代に甦ったかのように活き活きと動き回る様は痛快でもあり、彼らが様々な知略と思惑を駆使して行なうかけ引きは、どんなサスペンスをも凌ぐ息をつかせぬほどの展開の妙を思わせる。
もちろん、ただの物語としての面白さだけではない。
時代が違えば常識も価値観も異なり、現代に生きるわたしたちには、理解し難い彼らの常がある。それでも、そこにいるのは紛れもなく「人間」であり、彼らの悲喜こもごもを見るにつけ、人間というものの愚かさ、素晴らしさを思わずにはいられない。
そしてそれこそが、「歴史を知る」ことではないだろうか。
戦国という世は、人をもっとも裸にしてしまう恐ろしさがある。その者自身が持つ資質が、これでもかと言うほど露になる。
「もしもこの時代、自分が生きていたら?」
そんなことを思って本書を読んでみるのも、また一つの楽しみ方かもしれない。

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紙の本

わかっていても泣かずにはいられない

2002/04/02 22:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 初めてこの本に出会ったのは、教科書の中である。項羽が最後に敗れて、四面楚歌となる有名な場面である。そのとき、背景の知識を持っていなかったが、項羽の哀しさに惹かれたのを覚えている。
 その後、全三冊の項羽と劉邦を読んだ。三国志よりも惹かれた。なにゆえ、名家の出で、若く、人一倍勇猛で人一倍愛情深く、生涯で一度しか負けたことのない威厳に満ち溢れた項羽が敗れ去るのか。そして、破ったのはなぜ、負けてばかりで老いた劉邦であるのか。それは人間ドラマであり、人生であり、我々が生きていく中でも必要な経験がつまっている。
 そして生きていく中で、成功を求めるのであれば、項羽でなく劉邦を真似るべきである。しかし、しかしだ。項羽には惹かれる。死ぬと分かっていても、何度も応援してしまうのである。それは項羽が、天下人としては適していなかったけど、人間として魅力的だったからに違いないのだ。

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2005/01/12 17:16

投稿元:ブクログ

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2004/12/31 16:59

投稿元:ブクログ

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2005/05/25 17:10

投稿元:ブクログ

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