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紙の本
空間的広がりの大きさ、複雑に構成された壮大な謎に満ちた物語に魅了されました。
2017/05/24 09:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
空間的広がりの大きさ、複雑に構成された壮大な謎に満ちた物語に魅了されました。日本からアメリカへ、そして主要な舞台であるアフリカへと収斂していく物語は驚くべき謎に満ちている。我々が知る機会の少ないアフリカの紛争事情は実に興味深い。アフリカという地域事情を背景とする壮大な陰謀は緻密に計算された構成で、その謎解きも魅力である。初めの内は過去の人として語られるボブ・ショーニングが、物語が進むにつれて重要なピースとなりはじめ、最後にボブ・ショーニング=“ケープフォックス”=オコネル刑事という複数の存在としてパズルの最終ピースになる結末は見事である。ただ、「アフリカ人のためのアフリカ人による理想国家を作る」というボブ・ショーニングの一見正しい理想と、その実現のための方法論との齟齬が何時、何処から狂い始めたのかが気になりました。山岳関係を得意とすると誤解していた笹本稜平の初期の探偵?スパイ?陰謀活劇?として期待した作品でしたが、期待以上の面白さでした。
紙の本
ガチハード。
2009/01/27 17:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハードボイルドである。徹頭徹尾、がちがちのハードボイルド。
傭兵の過去、CIAにFBI。音楽はジャズで酒はマティーニ。
クールな男女関係に、ダイヤを取り巻く陰謀と国家転覆の策略。
と、揃えるべき物は全て揃った感。お涙頂戴物やライトノベルなどに、
ちょっと疲れを感じたあなたにお勧めかもしれない。
ダレた思考回路を、しゃっきりとさせてくれる。
元傭兵の耀二は、かつてバディとして戦場を一緒に這いずり回った、
ダグ・ショーニングが謎の死を遂げた事を知る。
引退後はジャズピアニストとして名を馳せていたダグが、
しかも日本で不慮の死を遂げたのだ。事故か事件か。
その真相を調べるべく動き出した耀二の前に、驚くべき事実が次々と現れ、
事態は一人のジャズピアニストの死から、
アフリカの一国家転覆の陰謀にまで広がっていった。
かつての傭兵の上司やジャーナリズムの協力を得て、
耀二は事の真相を暴いていく。そして最後にたどり着く、驚愕の真実。
さすがの笹本作品、文章の濃さが違う。油断していると、
たった1ページで事態は180度の急展開をしていたりする。
主要登場人物、と思った者はあっさり命を落とし、
こいつが黒幕か、と思った人間もまた直後に命を落としていく。
1ページ1ページがあまりに濃く、決してさらりと読み流せる作品ではない。
じっくりと、文字とページを舐めるように読みたい一冊。
北米とアフリカを舞台に、がちがちのハードボイルドが展開される。
重厚感と読み応えを求めてるあなたに、ぜひお勧めの作品。
紙の本
暗黒大陸
2015/03/19 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で報道される海外のニュースは欧米の事件や事故、中国を廻る諸問題がほとんどでアフリカの民族問題を扱わないのが現状だ。高野和明氏の『ジェノサイド』やこの『フォクス・ストーン』で扱われた民族間での大量虐殺は根が深く、現在でも燻ぶり続けているのではないかと思う。『暗黒の大陸』が『輝ける大陸』になる日を願う。