紙の本
空間的広がりの大きさ、複雑に構成された壮大な謎に満ちた物語に魅了されました。
2017/05/24 09:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
空間的広がりの大きさ、複雑に構成された壮大な謎に満ちた物語に魅了されました。日本からアメリカへ、そして主要な舞台であるアフリカへと収斂していく物語は驚くべき謎に満ちている。我々が知る機会の少ないアフリカの紛争事情は実に興味深い。アフリカという地域事情を背景とする壮大な陰謀は緻密に計算された構成で、その謎解きも魅力である。初めの内は過去の人として語られるボブ・ショーニングが、物語が進むにつれて重要なピースとなりはじめ、最後にボブ・ショーニング=“ケープフォックス”=オコネル刑事という複数の存在としてパズルの最終ピースになる結末は見事である。ただ、「アフリカ人のためのアフリカ人による理想国家を作る」というボブ・ショーニングの一見正しい理想と、その実現のための方法論との齟齬が何時、何処から狂い始めたのかが気になりました。山岳関係を得意とすると誤解していた笹本稜平の初期の探偵?スパイ?陰謀活劇?として期待した作品でしたが、期待以上の面白さでした。
投稿元:
レビューを見る
面白かったです。話が二転三転して、最後にもどんでん返しが・・・。最後はちょっとこんがらがってよくわからなかったけど、まあ、相変わらずスケールの大きな話です。虐殺のシーンは想像しただけで気持ち悪くなってしまいました・・・
投稿元:
レビューを見る
ハードボイルド風に幕を開け(なかなかかっこいいです)、途中から冒険小説に変わっていきます。他の本に気をとられていたせいで、一気に読めませんでした。この先、どうなるというハラハラ感も少なく残念。
投稿元:
レビューを見る
【読間】
ガッチガチのハードボイルド。血と暴力と硝煙の匂いがしまくりの70ページ時点。
うん、いい感じで引き込まれてる。久しぶりに夢中で読破できそうな予感。
2012.10.22.。
【読了】
面白く読めた。
久しぶりにかなり夢中になって読み進めたが………ページ数の数倍以上に長く感じた。
見知らぬ地名が続出し、知識に疎いアフリカ史が重要な味付けに使われ………
二転三転、いや、四転五転するストーリー展開は、筋を追っていて疲れてしまった(苦笑)。
そして………人、死にすぎ。
最後、二人が生き延びたことだけが救い………
ということで、★4つ、8ポイント。
2012.10.25.了。
投稿元:
レビューを見る
スケールの大きい話でした。まるで映画を見てる気分。二転三転していくうちに舞台も大きく広がって引き込まれていきました。
ただアフリカの歴史に疎いことに反省。ストーリーとは別にいろいろと考えさせられるところがありました。
投稿元:
レビューを見る
2014/1/24 Amazonより届く。
2019/7/10〜7/13
いやいや、本格的な国際謀略小説である。山岳小説から読み始めた笹本さんであるが、こんな作品を普通に(というかこっちが先か)書いているとは。久しぶりに血湧き肉躍った。最後のどんでん返しも見事だったが、結末の続きがどうなったのか、非常に気になる。
投稿元:
レビューを見る
笹本稜平の読み逃し作品(実は笹本作品の読み逃し結構多い)
傭兵経験のある日本人が活躍する、トム・クランシーとかフォーサイスの作品と匂いがする系の国際冒険謀略小説である。
物語運びのテンポ良さはさすが、後半からの展開はまさにてに汗握るハイテンポ、ページを繰る手までグイグイスピードあがってしまう。読ませるの上手いよなぁ。
でも一番気に入ったのはジャズシーンの描写、「チェニジアの夜」が脳裏をかけめぐる。思わずCDかけてしもうたがな。ツウが言うてたけど、ジャズってアフリカの魂が入ってるねんなぁと、まさか日本人作家の小説で思い出さされるとは思わなかった。
難点は人が死にすぎること、それも主人公が身近に関わった人殺しすぎ。確かにノンフィクションだしエエのかも知れんけど。それと歴戦のつわもののはずな主人公が「え?」って、うかつな行動しすぎ。真の敵の正体・・・普通は疑うやろ(読み手の勝手な理屈やけどね)
続編もあるみたいで楽しみ(当然そっちも読み逃がしている)。勝手ついでに言わせてもろたら、国際謀略よりもスペンサー的な私立探偵ハードボイルドもんの方が、この主人公には似合いそうな気がする。ベタやけど・・・バーボンとタバコとジャズだもんなぁ。
投稿元:
レビューを見る
あつい、重い、そんな小説でした。
一気に読んでしまいました。
謎が謎を呼ぶ、さらに傭兵のアクション、
たまりません。