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紙の本
成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)
著者 高遠 琉加 (著)
フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時の思い詰めた表情が気になり...
成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)
成澤准教授の最後の恋
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商品説明
フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知り…。准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
初めての本気の恋
2015/09/20 15:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この攻めは学生時代からつまみ食いばかりで本気の恋をしたことのないある意味、純粋な人。恋に関して無敗な攻めが遊び半分で手を出した地味な相手に完全ノックアウト(笑)初めての恋に溺れ最初は認めないけど、受けとの出会いが今までなかった嫉妬や独占欲の感情を曝け出し翻弄される攻め心理描写がとても良かった。受けが攻めを身代わりにしていたことを告げて去り、攻めが文学者とてのプライドを捨て陳腐な告白するシーンも良いが、情事の時だけ受けの全てを手に入れたと感じても終わると何も残らないもどかしさを思う攻めの心内にじーんと来た。
紙の本
遊び人攻めの本気
2016/02/15 12:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
遊び人の攻めが、興味本位で手を出した地味目の受け相手に
本気の恋に落ちる話です
本編が攻め視点で、SSが一人称受け視点。
先月にも似た設定の話を読みましたが、
同じような素材でも筆力の有無で評価が左右されますね。
こちらの受けは元々攻めに惚れてる訳じゃないのですが
攻めの本気に受けが落ちます。
受けが落ちるシーンが
若干説得力に欠ける(あっさりすぎる)きらいはあるものの、
さすがは高遠さんでした。
今作でもこちらの心を打つ描写、
読んでいてうっとりする文章がさりげなく配され、
評価をグイッと押し上げました。
受けの片想いの相手が意外な人物でしたが、
本編では、はっきりとした答えを与えずに終わったそちらの顛末も、
SSでちゃんと片付いたので、スッキリしました♪
紙の本
最後の恋、というか最初の恋
2012/11/14 12:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス文学准教授の成澤(攻め)と文芸誌新人編集の蒼井(受け)のお話です。
とってもナルシストの成澤。もう嫌味な位。
最初はこの成澤にイラッとしましたが、徐々に蒼井にちょっかいを出しはじめ、
「恋」にハマっていく様がとてもうまく綴られていました。
タイトルには最後の恋、となっていますが、成澤にしてみたら初めての恋、
ぐるぐるしてイライラして胸が痛くなって・・・と、初恋が叶うお話でした。
後日談の「春惜月」は、蒼井視点のお話です。
前半の成澤とはかなり違った印象でした。恋をするとここまで変わる!
なんだかほほえましかったです。
読み終わった後はとても纏まりのある一冊だったなぁと思いました。
電子書籍
切ない話
2021/11/03 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:天国ババア - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス文学准教授(攻め)×新人編集者(受け)。いや~、よかった。
切ない恋愛小説のよう。恋愛小説とBLの違い、って何なんだろう。エロの描写?
そんなにエロ描写はなかったような。。。
後ろに入っている「春惜月」はさらに切ない。新人編集者クンの気持ちが書かれていてよかった。
電子書籍
准教授、恋を知る
2021/10/27 11:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
容姿に恵まれ若くしてフランス文学准教授の成澤は当然のようにモテてはいたが恋を知らなかった。初めは気まぐれの遊び程度の気持ちで手を出した相手は地味で文芸誌新人編集の蒼井。
恋を知らなかった成澤蒼井を手に入れたくて…。
高校時代からの永遠の片思いを胸に秘めている蒼井に、恐らく今まで自分の思った通りにならなかったことがなかっただろう成澤が、初めての恋にじたばた戸惑い足掻いている様子がおかしくちょっぴり切ない。