初めての本気の恋
2015/09/20 15:37
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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この攻めは学生時代からつまみ食いばかりで本気の恋をしたことのないある意味、純粋な人。恋に関して無敗な攻めが遊び半分で手を出した地味な相手に完全ノックアウト(笑)初めての恋に溺れ最初は認めないけど、受けとの出会いが今までなかった嫉妬や独占欲の感情を曝け出し翻弄される攻め心理描写がとても良かった。受けが攻めを身代わりにしていたことを告げて去り、攻めが文学者とてのプライドを捨て陳腐な告白するシーンも良いが、情事の時だけ受けの全てを手に入れたと感じても終わると何も残らないもどかしさを思う攻めの心内にじーんと来た。
遊び人攻めの本気
2016/02/15 12:50
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投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
遊び人の攻めが、興味本位で手を出した地味目の受け相手に
本気の恋に落ちる話です
本編が攻め視点で、SSが一人称受け視点。
先月にも似た設定の話を読みましたが、
同じような素材でも筆力の有無で評価が左右されますね。
こちらの受けは元々攻めに惚れてる訳じゃないのですが
攻めの本気に受けが落ちます。
受けが落ちるシーンが
若干説得力に欠ける(あっさりすぎる)きらいはあるものの、
さすがは高遠さんでした。
今作でもこちらの心を打つ描写、
読んでいてうっとりする文章がさりげなく配され、
評価をグイッと押し上げました。
受けの片想いの相手が意外な人物でしたが、
本編では、はっきりとした答えを与えずに終わったそちらの顛末も、
SSでちゃんと片付いたので、スッキリしました♪
最後の恋、というか最初の恋
2012/11/14 12:23
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投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス文学准教授の成澤(攻め)と文芸誌新人編集の蒼井(受け)のお話です。
とってもナルシストの成澤。もう嫌味な位。
最初はこの成澤にイラッとしましたが、徐々に蒼井にちょっかいを出しはじめ、
「恋」にハマっていく様がとてもうまく綴られていました。
タイトルには最後の恋、となっていますが、成澤にしてみたら初めての恋、
ぐるぐるしてイライラして胸が痛くなって・・・と、初恋が叶うお話でした。
後日談の「春惜月」は、蒼井視点のお話です。
前半の成澤とはかなり違った印象でした。恋をするとここまで変わる!
なんだかほほえましかったです。
読み終わった後はとても纏まりのある一冊だったなぁと思いました。
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投稿者:天国ババア - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス文学准教授(攻め)×新人編集者(受け)。いや~、よかった。
切ない恋愛小説のよう。恋愛小説とBLの違い、って何なんだろう。エロの描写?
そんなにエロ描写はなかったような。。。
後ろに入っている「春惜月」はさらに切ない。新人編集者クンの気持ちが書かれていてよかった。
准教授、恋を知る
2021/10/27 11:11
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
容姿に恵まれ若くしてフランス文学准教授の成澤は当然のようにモテてはいたが恋を知らなかった。初めは気まぐれの遊び程度の気持ちで手を出した相手は地味で文芸誌新人編集の蒼井。
恋を知らなかった成澤蒼井を手に入れたくて…。
高校時代からの永遠の片思いを胸に秘めている蒼井に、恐らく今まで自分の思った通りにならなかったことがなかっただろう成澤が、初めての恋にじたばた戸惑い足掻いている様子がおかしくちょっぴり切ない。
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【あらすじ】
フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知り…。准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋。
【感想】
作家買い
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最初の出会いから、この後どうなるのかなぁ・・・と期待していましたが、
意外と予想通りな展開。
でも読みやすく、一気に読めたのはよかった。
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初高遠先生♪
読んでみるとさすがだなって思った。
なんだろう、このBL小説じゃなく、萌えが売りでもない文学的な感じ
成澤先生がフランス文学者だからかな?
それとも高遠先生の書き方は元々こんなに文学的かな?
とりあえず面白かった
ちょっと意外なところはエロ描写は思ったよりずっとおいしい
あまりエロくないって聞いたけど、いやいやこれはエロくなかったらなんであろうって思いながら悶えたorz
やっぱ泣くぼくろ最高><
イラストのほうは高永先生が好みじゃないけどこの小説にびったり♪
ということで、これからも引き続き高遠先生の本を読む予定w
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この作者さんは「寂しい子ども」(のような大人)を書かせたら右に出る人はいませんね…成澤さんのフランス文学者という設定も、きっちり描写されているので薄っぺらくなくてよかったです。
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准教授(フランス文学)×新米編集者。
ミイラ取りがミイラになったというBLお決まりパターンですが
実は受のほうがひと問題ありなので最後まで楽しく読めました。
あとがきの作者の某映画へのツッコミが同じ意見だったので笑ったww
『(笑うのか)俺以外の男のために。』190P
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ベタな設定で、ベタに終わるんだろうなぁ・・・と思いましたが、ヒネリがあって、驚きました。切なくって、思わず涙をを流してしまいました。とても私好みの作品で大満足
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作家と編集者ってBLの中では有り勝ちの関係。
相手に不自由したことが無い攻が、地味目な受に惹かれるという、ある意味ベタな展開。
なのに何か良かったのは、ただ作家というんじゃなくて、准教授として本の書いているって事だったり、受側が訳ありだったりして、単純なお話じゃないところかなぁ。
フランス文学者ってことで、いろいろそれっぽい言葉を引用させてたり(学が無くて、私にはそれが作者の創作なのか、実際の文学なのかすら?なのではあるが、雰囲気はしっかり出てたからOK)するのも、くどくない書き方でだし、いい感じの学者さん加減になってた。
親しげにしている友人が、片思いの相手では無いとか、ちょっと逸らせてあるところとか、ニクイ!!
焦らせた割りに、ラストが唐突な感じもするかも…。
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[大学准教授×新人編集者]
31歳で最後の恋とは随分早い気がしますが、この場合は仕方がない。
二人の気持ちが少しずつ近づいていく様子というか、
その近づく速度の違いというか・・・なんとももどかしく、切なかったです。
途中までは心理描写が面白くてワクワクしながら笑いながら読んでいたんですが、途中からちょっと泣けてきました。
最初傲慢だった成澤も最後は本当に必死で、可愛かったです。
さすが高遠さん。という作品。良かったです。
☆あらすじ☆
フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知り…。准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋。
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恋にも仕事にも何ひとつ不自由なく、順風満帆に生きてきたフランス語学者の成澤の人生はこの上なく退屈。そこへ現れた新米編集者のことが気になって、退屈しのぎに手を出したらいつの間にか本気の恋に落ちていた、という話。なびかない相手にムキになっていたら、真剣になってた攻、というのは好きです。
いつも相手の外見から入って軽い恋愛を楽しんでいた成澤の、遅れてきた初恋?ですね。
蒼井を身も心も自分だけのものにしようと追いかけ束縛する成澤は、准教授らしからぬ必死さ加減。やってることがもう中高生並みで赤面します…それが恋というものですけど。
「いつの間にか本気話」はものすごく好みなのに星の数が少ないのは、登場人物への感情移入ができなかったせいです。成澤も蒼井も悪くないんですが、ちょっと行動や思考が子供っぽい。そこがかわいくもあるんですが、成澤は学者で知的な大人だと思っていたら、自己本位で身勝手でギャップがありすぎ。蒼井も新米とはいえリーマン社会人なので、ふわふわしすぎで心配です。
Hシーンはホクロを数えるところなんか好みでしたが、もう少し官能的な描写でも高遠カラー損なうことはなかったと思います。
実力ある人の作品なので、読み応えはありました。
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作者史上一、二を争う(らしい)地味な受けちゃんwwwまったくその通りだったけどなんかカワユク感じられて私的に美味しく頂きました。フランス文学ネタも最近の某アニメを思い出して冒頭からちょっとニヤリ。別の意味で楽しんでしまいました。スミマセンw