1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変人気のある作家さんですが、これが初読みでした。他の方のレビューを読むと、この作品初西加奈子さんぽくないようですね。個人的にはミステリー仕立てで細かな伏線が張ってあり、引き込まれる作品でした。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物4人ともがとても複雑なものを抱えている。単純な恋愛小説なのかと思いきや、まったくそうではない。むしろ誰も恋愛していないようにすら感じる。
電子書籍
ミステリーではありません
2024/03/11 23:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーみたいな展開にはなりましたけど、結局最後の謎解きは、無しですから。温泉宿に男女四人が集まって、そして、死体……。こういうお話だと、名探偵が登場して犯人は、どうきは、……ではないのが、西さんの小説です
投稿元:
レビューを見る
10/12/30読了 良く分からなかった。何を書きたかったのか、どうしてこういう書き方にしたのか。これが今年最後に読んだ本。
投稿元:
レビューを見る
物語の途中で、ミステリー小説だったことに気づいて驚いた。構成もキャラ設定も、タイトルもすべて旨いとしか言いようがなかった。この方の小説からは、いつもガツンといいショックを受ける。
投稿元:
レビューを見る
2時間かそこらで一気読み。
時折、背筋がぞくぞくするのを感じた。
表紙の可愛さからは想像もつかないようなストーリーなのだ。
それもまた魅力の一つではあるのだけれど。
ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオ。
4人それぞれが抱える秘密が、章を追って次第に紐解かれていく。
自らの回想から、また、他のメンバーの視点から。
以下、ネタばれ↓
------------------------------
具体的に言うと、
薬を盛られている女、ババコンの男、
「美」に執着する女、弱い者を愛する男の4人が、
嫉妬し合ったり自分のコンプレックスと向き合ったりする話。
暗く重苦しい。
自分の要求を満たすためのエゴイスティックな恋愛。
相手そのものを見ていない。
それぞれが持つ歪みと上手く向き合うことができたら
いずれもっと違った恋愛ができるんじゃないかな。
そして、ちょうどそのターニングポイントに
来たところまでが描かれている。
トウヤマはアキオに話すことで何かが変わるだろう。
ハルナはトウヤマと別れ、母との新たな関係を作り出していくだろう。
アキオは持病(?)が治ったことで、求めていたものを手に入れられるだろう。
そしてナツは薬から解放されるはず。
この夜、1人が死に
4人は一歩、前へと進んだ。
勝手ながらそう結論付けることにする。
それにしても、私たちは思ったより相手の心情を読み取れないものらしい。
投稿元:
レビューを見る
ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの四人で温泉旅行へ行く。その温泉旅行のことが四人それぞれの視点で語られている。時々、四人とは違う人も出てくる。その人たちが現われてからが面白い。
暗いけど綺麗。どうなるのか気になるけど、読み進めるのが怖かった。
結論はハッキリしないけど、このモヤモヤした感じが心地よかった。
投稿元:
レビューを見る
サスペンス?多分私は、この本の良さを理解できていない。深い
20150906
久しぶりに読んだ
というよりは、読んだことを忘れていた
でも、どこかで似た話を読んだ気がしていた
昔よりわかるようになったみたい
投稿元:
レビューを見る
読み終えてから、しばらくの間ぼうっとしてしまう。錦鯉が頭の中でぽちゃりと跳ねる、それくらいに物語の余韻が続く。久しぶりにガツンときた小説で、もう1度時間を置いてじっくり熟成させて読みたい。
投稿元:
レビューを見る
とろとろしてる。
けれど、面白く、ない。(スキ、じゃない)
川の流れとか、水に関しての記述が豊か。
同じ場面、同じ時間を各視点で読める展開はすき。
でも。
とろりとした感情、緩慢な動き、怠惰な何物にも動かされない。
現代人の感性がこれだ、といわれたら確実に戸惑う。
繊細な男女?そんな陳腐な言葉いらない。
小説でしか生きられない人物たちの物語。
投稿元:
レビューを見る
それぞれに秘密を抱える二組の恋人。
温泉宿で一夜を過ごす4人だが、翌朝宿の池に死体が浮かぶ。
期待値が高かったからだろうか?
西加奈子の面白みはなかった。が、やはりこの人の感性や
表現力は好きだ。
それにしても、元々好きではない鯉が
この小説を読み更に気持ち悪いものになった。
投稿元:
レビューを見る
登場人物が誰ひとり目の前にいる人のことを直視していないっていう皮肉が可笑しくて悲しい。自分が思ってるほど他人は自分のことを見ていない。自分が思っているほど他人と気持ちが通じあうのは簡単ではない。
投稿元:
レビューを見る
水っぽい。「水」気のある雰囲気。
ひとつの出来事をそれぞれの人物の視点からみると……
読み終わってからもう一回読みたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
こんな恋愛小説は初めてだった。暗くて静かで、なんだか唐突におわる。2組のカップルはすれ違っているようで、お互いを求めているようでもある。そこに絡む女性と風景。いろいろな描写全てが何かしらの意味を持っていそうで、自分好みの作風ではなかったけれども、再度じっくりと読みたくなった作品だった。
投稿元:
レビューを見る
物語冒頭のさわやかな入り方とは裏腹に、非常に息苦しい話。
裏のある理由で互いを求め合う恋人たち。
旅行と言う軸の中での話の流れが、各章ごとに別々の人物の視点から描かれているので、後からつじつまがあったり、逆にこんなこと考えていた上での行動だったのかと驚いたりした。
其々の持つ心の傷から来る心理描写や行動に、納得できる部分はあれど、キャラクターがあまり好きでないと言うか…なぜかあまり共感できなかったかなと思う。
しいて言うならハルナには一番親近感を覚えます。
ナツもアキもトウヤマも自分のことも憎んでいて、とても冷静に分析しながらも、でも一番馬鹿なふりをしてはしゃいで懐くところとか。
母親に電話して、居場所を感じる最後のシーンとか。
おそらくアキとナツ、ハルナとトウヤマはお互いが純粋に好きで求めあっているのでないことを理解して、一緒にいるのだな。
そう言われると、彼らのもつ感情(コンプレックス・寂しさ・代替・惰性etc)と「好き」と言う気持ちの境界はとても曖昧で、何を持って「好き」だとか「愛情」だとかいうのかは、じゃあ一体誰が正解を知っているの、という気持ちにさせられます。