紙の本
はやはり重くてしんどくて、でも心にしみて
2018/05/23 22:40
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松清は久しぶりに読みました。
『ロング・ロング・アゴー』。
「再会」がテーマの短篇集です。
かつては重松作品をたくさん読みました。
心にしみる作品が多かったから。
いつの頃からか、ほとんど読まなくなりました。
重くてしんどい作品がふえたから。
作品が変わったのか、読むこちらが変わったのか。
久しぶりの重松清の本はやはり重くてしんどくて、でも心にしみて。
「死んだ人のぶんもがんばって生きる、って嘘っぽいよね」なんてセリフがあって、そうだそうだと同意したりして。
紙の本
また会おうね
2021/12/25 22:07
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この言葉は今までに何人の人と交わしただろうか。
けっして意識して会おうと思っていない人に使ってしまう。
そんな関係の人って多いよね。
でもそんな事はそんなに悪いことではなくて、当たり前だし、人と人との別れや出会いなんてそんなものでしょう。
久しぶりに重松清を読んだけど、ちょっと重くて、読むのがしんどい。
何かの紹介記事を読んで図書館に予約したが、その時に自分は何を感じて読みたいと思ったのか、もう記憶にない。
それでも「自分は何を間違ったのか」「運がなかった」「こんなはずじゃなかった」と思いながら、やるしかない。生きるしかないと思って、懸命に生きる姿は、なんかいいよね。
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重松さんの作品の中でも、特に好きな物語の一つ。
誰もが、人生で訪れるたくさんの選択肢の中からたった一つを選んで生きている。その結果が、今の自分。
あっちにすれば良かったかな、なんて小さな後悔や、取り返しのつかない失敗をかみしめて、それでもみんな大人になっていく。
子供時代の思い出、友人、自分との「再会」をテーマにして編まれた素敵な短編集です。
最初の物語と最後の物語が繋がり、読後の少しの寂しさとともに、「理屈もへったくれもなくて、それでも生きるしかないよな」という言葉がこの本に力強い印象を与えています。
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いいものあげる/ホラ吹きおじさん/永遠/チャーリー/人生はブラの上を/再会
ロング・ロング・アゴー に続く英文は?
Long long ago there was a man named Noa.~~
6人の、昔の話。そんなこともあったねと、懐かしく少しの痛みと少しの哀しみを伴って語られる。
そして そんなこともあったから、今の自分になっているかもしれないと思うんだなぁ。
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重松さんらしい短編集。最初と最後の再会の物語のつながりっぷりに、さわやかさを感じました。いい作品です。
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やっぱり重松作品はいい!6編からなる短編集だが、それぞれでいろいろな人生観を考えさせられた。特に「永遠」・「チャーリー」は良かった。最後の「再会」も、子供の頃と今の大人の気持ちがどちらも切なく懐かしくて、そんな気持ちを持った時代があったなーって思い出した。切ないけど、また前を向いて頑張らなきゃって思う本。当然に星5つ!!
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6篇からなる”再会”をテーマにした短編集です。子供の時に感ずる気持をこれでもかと表現しようとする作者の試みが好きです。でもこの話はやはりある程度の歳を重ねないと響かないのかな。
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幸福感
というよりは
幸福観
といった方がいいのだろうか。
何が幸せで
どんなとき,どんなことに
充実感を得るのか
考えさせられた。
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「チャーリー」が一番染みました。
感動とは違う。ただ心が共鳴する。それはきっと、物語として語られる、弱さや不器用さや、ときにはずるさも、確かに自分の中に存在することに気付かせられるからなのだと思う。
うまくいかない現実と戦う力がなくても、それを受けとめながら、ときには受け流しながら、現実と繋がった日々を過ごしていくことも、凄い事だし、貴いことなのだ。
人が傷ついている時に、あるいは傷つけてしまったときに、その痛みを自分の心にも感じてしまう人が、優しい人なのだと思う。
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しょっぱなの「いいものあげる」はシビアな話。
親の仕事で小学生同士の人間関係に影響するとか、
どんだけ胃が痛くなる話かと。
「チャーリー」のような特定の誰かに語りかけるような
文章の使い方がこの作者は上手いと思う。
「疾走」や「小さきものへ」が似たスタイルだった記憶がある。
あとがきを読んで「せんせい。」を読み返してみたくなった。
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言葉がきれい!
再会、あとがきにあった、いまごく当たり前の日常が、じつはなかなかの幸せだったんだということが、いつか、わかる。
うん、本当にそうなんだろうなぁと面う。
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「せんせい」と対になる作品で、再会がテーマになっている。
再会の感動を味わえる年になったんだなと実感。小学校時代の自分を懐かしく思い出せた。
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≪「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。≫
「再会」がテーマになっているそうです。
自分たちが子どもだったころ、小さいなりにいろいろと考えていたつもりだったのだがなぁ。世界とか、人生とか。
それってこういうことだったのだ、と気づかせてくれる本でした。
40オヤヂの今の、人生スキルとか経験値とか世渡り能力とかを持ったまま子どもの頃にタイムスリップしたら、かなりウマくやれるだろうなヒヒヒ・・・、などと考えたりする今日この頃。
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重松氏は、言葉にならない感情や感覚を 言葉にするセンスが本当に素晴らしい。
今まで出会った人たちの中で、再会の偶然に恵まれた人たちは、本当に少ない。例え、その別れが再会を望んだものでも、望まないものだとしても…だから、1つ1つの再会に、私たちは踏み出す勇気を必要とし、思いとどまったり、二の足を踏んでしまったりもする。
新しい人に出会う事も素晴らしい。でも、何かのいたずらによって 道が離れてしまった人との再会は、時にそれ以上の豊潤な時間となって、再び目の前に現れる。そう信じている。
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「うまくいかない人生」を愛おしくみつめる。
その通りの本でした。すごく爽やかな気持ちになれるわけではないけれど、苦い思いの分だけの明るい気持ちをもらいました。
「チャーリー」が印象的。わたしもこんなふうだったなあ、と。