フランスのことがよく分かりました
2020/04/07 16:25
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスと洋菓子の関係がよく分かりました。名称の由来がフランス語の洋菓子がたくさんあることには驚きの連続でした。
当書の表紙をめくってすぐのページに、フランスから生まれた洋菓子を、絵本タッチで描かれた絵が和みました。(オールカラーで計4ページ)
東大人気講義から生まれた本
2018/05/28 09:27
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパ史の流れが分からない!そんな方にオススメしたいのが岩波ジュニア新書の「たどるシリーズ」:「パスタでたどるイタリア史」「お菓子でたどるフランス史」「森と山と川でたどるドイツ史」「王様でたどるイギリス史」の4作!(。お菓子の発達史ではなく、それぞれの時代の支配階級がテーブルに何を並べていたのかを紹介しているのが面白い。
お菓子は婦女子の占有物にあらず
2021/06/09 10:50
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
お菓子と仏国という取り合わせが、
万人に受け入れられやすいと同時に、
やや深く知ってみたいと思わせるような
主題となっているのでしょう。
このあたりは編集者の手腕が
発揮されているのかもしれません。
著者による「パスタでつづる」に次ぐ好著。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
美味しそうなお菓子の紹介だけでなく、歴史についても学べる、なかなか素敵な本です。どれも美味しそう・・・
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
グルメにとどまらず文学や歴史に影響を与えるほど、フランスのお菓子は奥深い。プルーストのマドレーヌのように、一口でよみがえるようだ。
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投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスといえばという感じなので、楽しく読むことが出来ましたし、何よりもフランスの歴史を楽しく学べました。
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へそ曲がりですみません。作者さんが本文中で「やはりフランスが一番素晴らしい」に類することを述べるたび、心の奥底で「いや、和食と中華もすごいでしょ」と反論を呟きながら読むので疲れました……。
全体に楽しく面白く美味しく読めましたが、根っこの部分の「〇〇だからフランス一番」の〇〇の部分に今ひとつ説得力が感じられず残念でした。
一番一番言わないで、普通に「素晴らしい」とだけ言ってくれれば良かったのに……。
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フランスのいろいろなお菓子を歴史にからめて説明しています。中高の冬休み課題用かも知れません。歴史内容は、中高生のレベルに合わせています。
このお菓子がフランスのどの歴史と関わって、作られたかということはとてもおもしろいです。割となじみのあるお菓子が多いのです。口絵にお菓子のイラストがあるので、名前をすぐに思い出せなくても、見たこと、食べたことが多いのが中心です。ああ、口絵を見ただけで食べたくなり、あやうくケーキ屋さんに行くところでした。
宗教起源はクリスマスのこの時期、ぴったりです。クリスマス・ケーキそのものの解説というより、中世のお菓子は神聖なものだったので、修道院で作られたとか、聖体拝領についてとか。今年は歴史をかみしめて、クリスマス・ケーキを頂きます。
著者はイタリア贔屓のよう(抑も『パスタでたどるイタリア史』の続篇)なので、イタリアに軍配をあげ、フランスはそれを「略取」したといいます。文化論でいえば、ちょっとひっかかります。
レシピはないけど、だいたいイメージがわきます。糸砂糖などちょっと食べてみたいです。
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お菓子でたどる、という惹句に期待を膨らませすぎて失敗。
高校で日本史選択したのもあってか、とにかく世界史(フランス史)のちょっと細かいとこに言及されるともう知識が追いつかない&必ずしも常に歴史上お菓子が絡んでくるわけではない、ので、失礼ながら飛ばし読みしまくりでした……
あ、でも、「フランス=美食」は、実態よりブリヤ=サヴァラン『美味礼讃』等の著作が世界に出回ったこと、つまりイメージ戦略によるもの、というのは勉強になりました。
でも別にお菓子だけじゃないな……
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ベルばらとか三銃士とかモンテクリストとかエリザベート(それはオーストリアや)で、若干というか部分的なフランス史は知っているけれども、なかなか一つの歴史の流れ、てか順番が不明瞭(政権の名前順って意味で)、だったのが分かったようなわからないような(どっち!)
お菓子と歴史?!なんて思うけど、お菓子で政治や歴史が動いたわけではないけど、政治=人の流れによって、いろいろなモノや事がフランスに入ってきたことで、の歴史。こういった方面から見ることって滅多にないから、そういう意味では面白いと思う。
し、何よりもお菓子が食べたくなる・・・
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お菓子を軸に歴史を読み解くのが斬新でおもしろかった。
作者が指摘するようにお菓子は人生に必要不可欠というものでないけど、それを磨いてきたフランスという国の歴史や文化は色々学ぶものがある。
古代では神と人とを結ぶものだったフランスのお菓子が、庶民の間にも広がっていって、そして世界中の人々に愛されるまでになったんだなと思うと今までとは違う美味しさも感じられそう。
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お菓子というよりもどちらかというと歴史が中心。ある程度の歴史を知らないとお菓子だけを期待するとちょっと難しいのかも。
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フランス菓子の歴史、楽しいです。お菓子がいかに政治・経済・社会・宗教・文化と結びついているかということがよくわかる。侵略の歴史や王家の婚姻とも密接に。
たとえばマカロンやアイスクリームは中世、イタリアからフランスに嫁入りしたカトリーヌ・ド・メディシスによって伝わったし、チョコレートはスペインからやってきた。スペインの王女アンナがブルボン朝のルイ13世に嫁いだことがきっかけ。
序章で「私の信じるところでは、ほんとうに歴史を映す鏡として、社会や文化の重要な要素として、それらを象徴するものとなっているのは、フランス菓子だけだと思うのです。」という著者の主張はちょっとだけ強引な印象。
P82~83
イングランドなどプロテスタントの国では、料理・食べ物とは、飢えを鎮めるためにあるのであり、新たな食欲をかき立てるようなことは好ましくないとされました。そして、市場で高い金で食べ物を買うよりも、自分の菜園から取ってきたもので済ませられればなお良いとされ、健康によい質実剛健な食べ物を奨められました。料理書にも、単純さと節約が大いにほめたたえられています。プロテスタントの国々は、フランスやイタリアがとったような、料理を社交と善き生活術の一部とするだけでなく、芸術の一分野にまでしてしまう路線に反抗しました。
ところがカトリック諸国にとっては、美食と誠実、礼節は相反するものではまったくありませんでした。それは、大食や食いしん坊、酔っ払いとは違うのです。飲み食いして素直に快楽を感じるのが、どうして悪いことでしょうか?
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題名通り、お菓子に関する方向からのフランスの歴史。
食べ物を軸にしているので、それを持ちこんだ人
広めた人の中に歴史上の人がちらほら。
多分テスト何かに出てこないような人もちらほらw
思いこみ、もしくは刷り込み? で
世界一美味しいと言われるフランス料理。
しかしあれは素材の限界までぎちぎちに料理しているので
濃い味が苦手な人にはちょっと…な料理。
日本人にも余り合わないかと。
そもそも体質が違いますし。
語られた中で知っていたのは、マドレーヌの話のみ。
他は、そうだったのか、という程度。
歴史が嫌いな人には、こういう方面からとっかかると
いいかも知れません。
実になるかは謎としてw
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フランスと言えば、グルメ。その中でも甘ちゃん好きが思い浮かべるのはお菓子。ということで今回は、お菓子から見たフランス史の本を取り上げる。
本を読んでいてフムフムと思う点があった。それはイタリアから洗練された料理やマナーを教わらなかったら、今の「料理はフランスが一番」とはならなかったということだ。著者曰く、特にものすごくおいしいと言うわけでもなく、フランス人の食に対する知識や感性が鋭いと言うのは「まったくの嘘」という結果のアンケートがあったと言及している。
では、どうして「幻想」なのに、謝罪会見をしたり、裁判に訴えられることがないのか。それは、絶対王政以降、フランス各地の食材や料理の良い所を取り入れ、中央集権体制の元で、「フランス料理」のイメージが作られて、高級料理としての地位を確立して広く世界に普及したからと著者は指摘している。やはり、イメージ戦略はいつの時代も重要だな。
日本でも、鉄道の発展に伴って地方の名産品が全国に広まって、今では全国的に有名になったお菓子や駅弁は数知れず。フランスでも、鉄道のおかげで、地方でしか手に入らなかった食材や、知られていなかった地方のスイーツが有名になったとある。
お菓子が存在する理由について著者は以下のように述べている。
しかし、甘味料、つまり砂糖は、香辛料とおなじように、生きるために必要というわけではありません。それはむしろよりよく生きるために必要なものなのです。
確かに生活必需品かと言えばそうではない。しかし、甘ちゃんには必要な「人生の栄養源」の1つだ